20年ぶりの再会

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僕らが滞在しているエコビレッジが、都市型コミュニティを作ろうとしていると書いたけれど、今日は創始者であるルイス・アーキンさんに簡単なツアーをお願いした。
このエコビレッジは、前世紀初頭ミネラルの豊富な鉱泉が見つかったことでいわゆるスパとして栄えた。その後スパはさびれ、ギャンプル関係を仕切るマフィアのアジトと化し、スラム化が進んだ。1980年代に起こった暴動を覚えている人も少なくないだろう。ここは、まさにその暴動のあった地域だ。このエコビレッジは、スパのために建てられたアールデコの大きな建物を、アパートとして賃貸する形をとっている。
エコビレッジ運動というのは、柵で囲ったり建物の中に限って活動するものではないのだそうだ。近所を巻き込まなければ、自分たちだけ空気をきれいにしようとしたり、環境を整えようとしても効果はあがらない。有機栽培や自然農業をやろうと思っても、隣の畑で殺虫剤をまき放題にしていたら、何の意味のないのと同じだ。だから、ここは前を橋いている道路や、近くの店、ユースセンター、ご近所の人々と一丸となっての活動をしようと努力しているらしい。現代、個人主義が主流の西洋文明社会では、至難の業ではないか?そんな問いに、ルイスさんは「でも、何もしないより、したほうがいいんじゃない?」と言う。
道を歩いていて、車が通りかかったとしよう。あなたならどうする?「よける。」というのが僕らの答えだろう。でも、彼女は道の真ん中に立ち尽くす。にこやかにでも威厳を持って、車を無視する。「けんかを売っているのではないのよ。ただ、車を運転する人たちに、道の共有ということを教えたいの。自動的に人が車に道を譲るって、ほんとうはおかしなことでしょう?」このツアーの最中にも数台の車が通っただ、何人もの運転手が苛立ち腹をたてて通り過ぎて行った。よい悪いは別として、こんな視点もあるのだと改めて知った。
午後はかの有名な「まつひさ」レストランのNOBUさんが、廃油を提供してくれるというので、さほど遠くないビバリーヒルズの店まで訪ねた。世界に支店のある彼が、他の店からもサポートするからと言ってくれて、うれしいかぎりだ。
日系フリーペーパーの「ライトハウス」さんから、取材の以来を受けたのは、面白いことに二つのルートを通してだった。シアトルであったフリーライターのマサミさんの紹介と、ロスのサポーターナカイくんからの紹介だ。ご縁を感じ少し長く滞在させていただき、燃料の精製をしがてら他の取材も受けた。
夜はタツヤが20う0ん年前、グレイハウンドで旅していたときお世話になった、ご夫婦が経営する「風風亭」さんへ行った。「趣味だから」とおっしゃるご主人の一手間も二手間もかけた料理は、絶妙なだしとバラエティの豊富さで勝負。やられた!サッチンはニコニコご機嫌だ。
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廃油回収 20L 
走行距離 135km
お世話になった人たち:ルイス、ララ、ナカイくん、ノブさん、ユカリさん、コミヤマさん、カワシマさん、タカトリさん、ミヤコさん、ケイさん、タケシさん、メグさん、フミさん

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