廃食油を求めて

さっそく、一路リッチモンドの街へ先を急いだ。「清すし」はリッチモンドにある日本料理店で、廃食油を貯めておいてくれたのだ。ディナーの仕込みで忙しいところを、2人のオーナーをはじめ従業員のみなさんが、興味を持ち外へ出てきてくれる。順番に廃食油をタンクに注いでもらっていると、我々の脇を通り過ぎたトラックのドライバーが、立ち止まり我々の話を聞くと、日をあらためて油を届けてくれるという。うれしい話だ。「清すし」では20Lの廃油をいただいた。週末にもう一度もどってくれば、もっとたくさん貯めておいてくれるという。
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次はサムライに再びもどり、いざ油をもらおうと回収タンクをのぞいてみると、昼の時点ではあまり気にしていなかった、タンクの入り口近くに金物の格子があって、準備してきた柄杓や手動ポンプが使えないと判明した。工具箱を取り出しふたを取れないかと試したが、一箇所錠がかかっておりどうしてもはずれない。レストランのシェフに相談したところ、ビニールのホースを使って口で吸って取り出せばいいとホースを渡される。ホースが曲がっていて、なかなか格子越しに油に届かず苦労したが、数人かかりでやっと届かせ、口に廃油が触れるまで吸い上げるのだが、重い油はなかなかホースを這い上がって落ちてきてくれない。廃油タンクとこちらのタンクとの落差が少なすぎてうまくいかないようだ。ポリタンクに1cmほど油を入れた時点で、これは無理だと判断。このレストランでは、閉店後夜11時ごろに油の交換するというのでその油を廃油タンクにあけないで取っておいてくれることになった。
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正直言って、車が問題なく通関を済ませバンクーバーの町を走行できるかどうか、とても心配だった。日本で調べれば調べるほど北米に車を持ち込むのは難しいことがわかっていたからだ。それが今日、バンクーバーの町を何食わぬ顔して走っているのだからすごい。まずはアメリカ大陸に上陸し走り出さねば、このプロジェクトは始まらない。ほんとうによかった。

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