タコマのミドルスクール訪問

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からっと晴れ渡ったアメリカ初の朝。今日は、タコマのミドルスクールを訪ねることになった。この学校の理科の先生アーミンと奥さんのあやこさんから、学校訪問の以来を受けたのは今年1月のことだ。学校からも全面的な協力を得て、この旅とバイオディーゼルについての簡単な講演とデモを子供たちの前ですることになった。
タコマまではシアトルから約一時間ほどかかり9時半に学校に着いた。小中学校の授業は時間が短い。ベーカーミドルスクールでは、10時からの3時間目と12時半開始の5時間目の二回、6-7年生数クラス合同約70名ほどが集まる予定だ。プラントをリヤから引き出し準備を初めているとすぐに子供達が集まってきた、心の準備もする間ものなくぶっつけ本番で自己紹介から旅の目的、プラントの紹介などを始めた。子供たちは前もって理科の時間にバイオディーゼルについて学んだということで、バスコファイブのプラントを見せ説明をはじめると、予想以上に理解していてびっくり。とても興味を示してくれた。廃油を持参した生徒には、順番で廃油タンクに注いでもらう。やっぱり油を直に自分の手で入れるというのはとても楽しそうだった。
図書館に移動してあらかじめ用意しておいたDVDのクリップを見せながら、僕たちの旅について説明したあとQ&Aで、例えば、「言葉も通じない、文化も違う国へ行ったらあなたならどうやって廃食油をあつめるか」、というような問いかけをしてみた。するとすぐに2、3人から答えが返ってくる。アメリカの子供達は自由に発言する子供たちが多いようだ。「僕だったら、必要最低限な言葉をインターネットで調べてから出かけて行って、カタコトで廃油をくれるよう頼むよ。」「でも、インターネットにつなげないような国へ行ったら、どうするんだい?」「わたしなら、前に使った油を少しだけ残しておきます。それを見せれば、すぐに何が欲しいかわかってくれるような気がする。」等々、なるほどそんな考えもあるのかという意見もあり、とても有意義な時間を過ごす事ができた。
最後に子供たちに、未来のどんな地球に住みたいか、どんな夢を持っているのかなどを日本から持ってきた紙(水を吸わずしわにならない特殊な紙)に絵やメッセージを書いてもらった。これもバイオディーゼルアドベンチャーのプロジェクトの一つだ。最終的には旅の最後にこのメッセージを展示したり、糸でつないで輪にしてプロジェクトの締めくくりを飾りたいと思っている。この旅で沢山の人達に会う事だろう。地球を一周することで一つの輪がつながり、そして多くの人達とつながることができたらどんなに素晴らしいことだろうか。
図書館を出る時、最後まで残ってた一人の女子生徒が何かを言いたげに近づいてきた。そばかすが一面にちりばめられた白い頬をほんのりピンクに染めながら、彼女のちいさな手のひらには金色の折り鶴が乗っていた。「あなたたちの旅の無事を祈ります。すばらしいプロジェクトだと思うから、応援したいの。」といって手渡してくれた。ゴールドの鶴。油の色にも似ているなぁ。そうだバスコファイブの守り神として運て席の前に飾る事にしよう。
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カテゴリー: north america パーマリンク

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