シアトルでお披露目

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美しい朝陽で1日が始まった。今日はダーティーハンズ・バイオディーゼルコープの協力で地元のバイオディーゼル関係者に僕らのバイオディーゼルカーのお披露目会をすることになっている。天気予報は「軽い雨」だったので、空模様が気になるところだ。
イベントの最初に太鼓の演奏があるので、まずはすぐご近所のお宅に、事情を説明して歩いた。出てこない家もあったけれど、みんな「面白そうじゃない。」と快く承諾してくれた。「イージーゴーイング」な地域だと聞いていたけれど、本当にそんな感じだ。後は何が足りないだろうと確認しているところへ、デザイナーのミキコさんが、目を真っ赤にしながらやってきた。「できましたよ!」今日のために僕らのロゴの入ったパネルを作ってきてくれたのだ。ちょうど目印になる看板がはしかったところだ。こんな素晴らしいパネルを作ってくれて、ほんとうにありがたい!
朝10時、太鼓の勇ましく華やかな音色と共にイベントが始まった。トレジャーハント(日系フリーペーパー)、日本総領事館、ダーティーハンズ(ライルのコープ)らの広報活動のお陰で、まずまずの人出だ。本音を言うと、僕らにとってイベントの大きさは、あまり関係ないことだ。来てくれた方たちとどれだけつながれるか、その方が大切なのだ。でも領事館が頼んでくれた太鼓の演奏がすばらしかったので、来てくれた人達も大満足。近所の人達もなにごとが始まったのかと集まってきて、思ったよりも人が集まってきた。
演奏の後、司会役のライルの紹介で、難波総領事のスピーチ、ダーティーハンズについての紹介、そして僕の挨拶とプロジェクトの紹介、バイオディーセル燃料のプラントの解説へと進んでいった。来ていた人たちは、バイオディーゼルや僕らのプロジェクトにとても興味を持ってくれて、質問も活発に出た。雨もほんの少し頬に当たったような気もするが、支障のない程度で済んでくれた。廃油の集まり具合も順調で、フィルターを通してタンクに注いでもらうのに時間がかかったのに、嫌な顔をする人はだれもいなかった。談笑に花を咲かせ、コープの中を見学。それからもってきた紙にもみなさんのメッセージを書いてもらった。多くのバイオディーゼルのメンバー達と話ができて、このイベントを主催できて本当によかった。ライル、そしてコープのみんさん、領事館の方々、トレジャーハントにみんさん、ありがとうございました。
このコープの敷地というのは、かつては小さなガソリンスタンドだったそうだ。今にも崩れ落ちそうな白い建物は、20世紀初頭に建てられたもので、彫刻家であるトムの工房とバイオライル(ライルのあだ名)のバイオディーゼル精製工場の役割を果たしている。ここには地域に密着した生活があるコープでとても人間の暖かさを感じるところだ。僕たちが作業をしている間にも、多くの組合員たちが次々に廃油を持ち込み給油していった。
給油は手動のポンプで汲み上げる方式だ。文字通り「ダーティーハンズ(汚れた手)」。こんな暖かいバイオディーゼルのコープが日本にもあったらいいのになぁ。
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廃油回収量 130L
本日の走行距離 9km

カテゴリー: north america パーマリンク

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