3月16日(日)晴れのち雪のち曇り ページ→モニュメントバレー
ページは世界のハブ(中心)といわれるだけあって、すばらしい自然の名所が近辺にあふれている。せっかく滞在を一日延ばしたのだから、いくつか好きな場所に寄り道したいと思い、朝出掛けにサッチン、タツヤを誘ってホースシューベンド、アンテロープキャニオンへ行った。
ホースシューベンドについた頃雪が舞い始めたが、青空を反映するまでもなく、馬蹄形の曲がりは以前と変わらず、シンメトリの美しい深い青に輝いていた。思わず息をのむ。
アンテロープキャニオンへ入るには、数マイル砂地をドライブして行く。本来はガイドの車でのみの侵入が許されているのだろうが、シーズンオフということもあって規制がなかったので、僕たちはそのまま前進した。砂地の運転には慣れているが、バスコファイブはかなりの重量オーバーだから、慎重に進んだ。このキャニオンは上から見るのではなく、亀裂のなかに入っていけるのが特徴だ。流線型の襞を縫うように足を踏み入れる。わずかに見え隠れする空と光が、流れる地層とあいまってなんとも神秘的だ。外は曇りで雪交じりなので、光がとても弱いのだが、そのやさしさがまた美しく、光に癒されながらシャッターを切った。
アンテロープキャニオンを後にして、ぼくたちは次の目的地モニュメントバレーに向かった。途中急に黒い雲が立ち込めて吹雪となった。どうしよう。このまま大雪に巻き込まれるのは、たまったものではない。引き返そうか……? タツヤとぼくは少しだけためらったのだが、サッチンにたずねると「局地的だから大丈夫。」との返事。それを信じてしばらく雪の中を走ると、どうして、本当に雪は止んでしまった。
そうは言っても、日没のころ目的地についたのだが、黒い雲に覆われて夕焼けをみることはできなかった。バレーにある唯一のモーテルに宿を取り、明日に期待しつつ床についた。
廃油回収 0L
走行距離 259km