コロラド州立大学広場で学生達と交流

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3月25日(水)晴れ(風強し)フォートコリンズ→デンバー
朝食を食べて、荷物をまとめて積み込んでいると、ハルミさんがベーグルを包んで持たせてくれた。ハルミさんとガスのおかげで昨日はゆっくりと休むことができた。本当にありがたい。感謝!
この旅でいくつかいろいろなところで交流会を経験した僕らは、バスコファイブを構内に駐車することがどれだけ難しいことなのか知っていた。それは、アメリカのセキュリティ問題や消防関係の問題に寄るものだ。ところが、主催者のニコラスとずっとお手伝いいただいていた方々の知恵と尽力で、大学の由緒ある「農耕学クラブ」の協賛を得ることができ、プラザでのイベント開催が実現した。それでも色々規制があるらしく、ニコラスは僕たちには何一つ言わず、朝から構内を駆け回って僕らの許可証を手に入れてくれた。本当にありがたい。
春休み明けの学内は、昨日とは打って変わって学生であふれていた。ニコラスに忠告されていたにもかかわらず、車をどうやって乗り入れたものか躊躇するほどだった。下見をしてどの向きで停めるか決めておいてよかった。精製機をセットアップしていると、すでに学生たちが寄ってきて話しかけてきた。でも、何かが変だ。ん?待てよ・・・。よく考えると、彼らは日本語で話しかけていたのだ。後から彼らに日本語を教えていらっしゃるマコ先生、本人が顔を見せた。「やっと来たわね。待っていましたよ。」とやさしい笑顔だ。イベントが盛り上がるよう、たくさん声をかけてくれたに違いない。
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授業の間は人の通りが少ないかもしれないと言われていたが、僕の印象ではいつが授業中でいつが休み時間かわからぬほど、常に人が集まってきた。「マコさんも私もメディアに連絡しておいたから、誰か来るかもよ。」とハルミさんに言われたのだが、しばらくすると遠巻きながら、大きなビデオカメラをセットしている男性がいた。バイオディーゼルを使っているという人、接近してきたときはちょっと緊張した警察官たち、太鼓に合わせて中国の獅子舞いをしてくれた学生のグループ(これもニコラスたちの粋な計らいだ)、たまたま通りかかったというデンマーク人、更にもっとたくさんの日本語クラスの生徒たち・・・。とにかくいろんな人が、足を止めて話しかけてくれた。そのうち他のテレビや新聞の記者たちが現れて、僕たち3人はてんやわんやを楽しんだ。せっかくならお祭り騒ぎがいい。学生たちの写真を撮っている何でも屋ダン(本人いわく「エネルギーオタク」)も、楽しいキャラクターで盛り上げてくれ、また手が足りないときは僕らの撮影を手伝ってくれた。
廃油の回収は期待していなかったのだが、ニモすしさんがご夫婦そろって届けてくださった。感謝だ。
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僕らのプロジェクトは、いくつかの要素から成り立つのだが、そのひとつに「これからの地球の未来への夢、どんな地球になってほしいか」をしわにならなくて破水効果のかけてある特殊な紙に書いて(もしくは描いて)もらうというのがある。世界中の人たちに参加してもらい、日本に帰ってから紙を縫い合わせて大きな輪を作りたい。富士山のふもとを一周するくらい集まったらいい。みんなの願いやポジティブな想いをつなげ、大きな希望を作りたい。そんな願いから思いついたミニプロジェクトなのだが、3人きりではいつもて説明と記録で手一杯になってしまい、なかなかお願いする機会が持てず困っていた。夕べその話をしたところ、ガスが折りたたみテーブルを貸してくれ、お絵かきコーナーを設置できた。更にマコ先生がもうひとつテーブルを持ち出してきてくれ、学生たちに呼びかけてくれたので、たくさんの人に夢を分けてもらうことができた。
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ふと気づくと、イベントの終了時間2時を回っていた。なんだ、もうお別れの時間か・・・。
腰の重い僕らに「さぁさぁ!あなたたちにはやることがあるのだから、用意してもう行ってくださいね。」みんなの励ましと愛のムチ!?に押されて、僕らは片づけをしてさよならを言った。ニコラスのさわやかな笑顔が、更にまぶしい。
その足で先日燃料を分けてくれた、デンバーのローレンスの家を訪ねた。彼はわざわざデンバーからボールダーまで、僕らを助けにやってきてくれた奇特な人だ。彼のバイオディーゼル燃料精製システムを、ぜひ見せて欲しかった。彼の家の近くには、ロッキーマウンテンレイクという小さな湖があって公園になっている。約束の時間より少しだけ早く着いたので、僕ら3人は地面に腰をおろし、しばしコロラドの余韻に浸った。
ローレンスのシステムは、やはりアップルシード、つまりボイラーを使うタイプだ。でもかれのポリシーは、「安くてシンプル」。自作のパイプシステムは、とても合理的でなお入手しやすい材料で作られている。彼の説明はわかりやすくて、参考になった。ここへもう一組のサポーターで、行きに会いそびれてしまったラフとマイカも来てくれた。彼らは、NPOで働いていて、これからBDFの精製所を作ろうとしているそうで、僕たちのプラントとローレンスのプラントを同時に見学できて、喜んでいた。彼らも同志だ。
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夜はハルミさんのお宅にお世話になった。最後の最後まで、お世話になりっぱなしだ。遅く着いた僕らに、「うちはね、割と人が遊びにくるから平気なの。」と言いながら、鍋焼きうどんまで作ってくれた。
廃油回収 6L
BDF 114L 
走行距離 103km
お世話になった人たち:ハルミさん、ガス、ニコラス、マコ先生、ダン、仁茂田夫妻、ローレンス、デボラ、ラフ、マイカ

カテゴリー: north america パーマリンク

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