4月1日(火)晴れ サンタフェ→アルバカーキ
サンタフェの町に別れを告げる日が来た。別々の宿泊所に泊まっていた僕らは、朝8時半に集合した。
ルーフの収納が変わったので、タンクに入れ切れなかった廃油を、ここ置きなく運ぶことができうれしい。でもそのせいでただでさえ思い車体が更に重量を増してしまった。コロラドのゴールデンで、僕はそのことをスリーオフロードの社長クリストに相談していた。彼のアドバイスは、エアリフトというサスペンションのサポート器具をとりつけることだった。部品注文し、アルバカーキにあるトヨタ認定のディーラーに届いていると連絡があったので、今日は1時間だけ南下してアルバカーキに泊まることにした。半日あればよいと言われたら、一日かかると考えたほうが妥当だと、今までの経験からわかっていたからだ。
いざ出発となると、ショック!車のバッテリーが上がっていた。しばらく運転せずに、電気を使いながら作業していたからだろう。AAA(日本のJAF)を呼んだが、時間がかかりそうだった。しょうがないので、近くにあった車を借りてジャンパースタート(バッテリーをつないで)をした。バスコファイブは大きな車なので、少し時間がかかったが、どうにかエンジンをかけることに成功した。いざ出発。
そのトヨタのディーラーは、I”40のハイウェイ沿いだったのですぐに場所がわかった。着いて話をつけてあった係り員アンソニーを探す。約束より遅れてしまったのに、とても気持ちの良い対応だった。打ち合わせをしていると、車に興味を持った従業員が次々に「何だこれは?」と足をとめていった。短時間にうわさが飛び交い始めたらしく、セールスの方からも従業員たちが、入れ替わりやってきて「いやぁ、君たちの車を賞賛していることろさ。」「いい塗装だな。」「ランドクルーザーにディーゼルがあったのかい?」「ほら、ハンドルが逆だぞ!」などと、口々に叫んでいる。
やはりトヨタに勤めている人たちは、車が好きだ。
明日の朝一番に仕上げてもらう約束をして、シャトルで近くの安ホテルに連れていってもらった。
モーテルの向かいには、アウル・カフェというアメリカ1950年代オールディーズ風のダイナーがあった。おもしろいからそこで夕食をたべることにする。サッチンは「こういうところへ来たのなら、コレ!」と甘党でもないのにルートビアフロートを注文した。タツヤとふたりで「タランティーノのあの映画、何てタイトルだっけ?」
「ウマ・サーマがおかっぱ頭で、トラボルタのキャラクターにせがんで、こういう店に来て・・・。」なんてすっかりその気になっている。「ここなら廃油もいっぱいありそうだな・・・。」と最近では、食事をするとその話題ばかりだったが、これ以上積荷が増えるとリスクが多いので、今日は思いとどまった。
そういえば、バスコファイブのいない精製のない夜なんて、変な感じだ。
廃油回収 0L
走行距離 103km
お世話になった人たち:モトイさん、アンソニー、ライアン、ファン