ベルギー→オランダ→ドイツ(ハンブルグ)

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8月7日 雨時々曇りのち晴れ 27度
キャンプ場を9時出発。8時から雨が降り出し、サッチンとタツヤは雨の中テントを片付けてずぶぬれになった。
けっこう居心地がよかったキャンプをとうとう出発するときがきた。
キャンプ場から6キロと離れていないところに以前から行ってみたかったEBB (European Biodiesel Board)によってみることにする。閑静な住宅街の一角にその事務所はあった。
さっそく、ベルをならすと男性が出てきた。
外にでていただき車をみていただく。
女性3名、男性3名が外に出て車を見に来てくれた。この車をみてすごく感激してくれた。今、ヨーロッパでは、バイオディーゼル燃料は、食糧の高騰などマイナス要因を引き起こしている関係もあってグリーンピースなどや他の関係機関からもあまりよい方向ではないらしい。だから君のような人がもっと沢山でてきてくれるととてもバイオディーゼル燃料のイメージアップにもつながるよと行ってプロジェクトを応援してくれることを約束してくれた。
ロシアのバイオディーゼル事情を知っているかと聞くとあまり情報はないという、しかし、EBBのようにロシアにもBiodiesel Board もあるらしい。バイオディーゼルのプラントはまだないが、これから立ち上げようとしているという。これは初耳だ。ロシアの知り合いをあたってくれるという。ぜひ、ロシアでのサポートをお願いする。今度の9月11日にバイオディーゼルの国際会議がベルギーであるらしい。そこに君が来てくれて会場の前に車をおいてくれると非常にいいんだけどなぁ。と残念そうにいわれる。
10時半。ハンブルグまで700キロあるので先を急ぐ。
まずは200キロほど北上したオランダのアムステルダムに向かう。
実は、以前からバスコファイブのデザインでお手伝いをしていただいていた磯野さんの紹介でアムステルダム在住のアーティスト渡部睦子さんが油を集めておいてくださっているという。しかし、この時期アムスにはいらっしゃらないということなので、さっちんの妹さんがここに住んでいるということもあり、油だけ受け取っておいてもらえるということになった。
午後1時ごろアムス到着。川や桟橋が多くなってきた。自転車専用の道路、駐輪スペースなどしっかりとってあり、自転車がいかに人々の足になっているかがよくわかる。小さな路地に入り,公園の近くのともみさんお宅に無事到着。

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渡部睦子さん、確かに廃食油を受け取りました。ありがとうございます!

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此の近くに古い風車があるので記念写真をとる。
雨の中、残り500キロほどをひた走る。高速道路でほぼつなげて行けるので比較的移動は大変ではない。途中高速道路というか、自動車専用道路なのに桟橋がひらくため、船が通過するのを待ち、大渋滞がおきる。これもオランダならではの光景なのだろう。道路からは桟橋を横切るボートやヨットのマストが見え、トウモロコシ畑の中を船のマストがゆっくり移動していくのをボーッとながめていると、なんだか豊かな気持ちになってきた。やはり道路事情は国に寄ってそれぞれで面白い。道を通してその文化を感じられるから旅って面白い。
ドイツに入るとすぐにパトカーが後ろから追いつき、停止するよう命じられる。
やはりEUがつながっているといっても、この車はめだちすぎる。おまけに変な東洋人がのっているのだから止めない分けないか。まず、ドイツ語が話せるか?聞かれ、次にパスポートの提示を求められる。どこから来てどこに行くのかと聞かれる。パスポートを照会して問題がなかったのですんなり、パスポートを返してくれ無罪放免となった。どんな反応をするのか、ちょっぴり心配だったが、なにもなくてよかった。

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再び、高速道路にもどり北上を再開する。ドイツに入って間もなく、左車線を追い越すスピードが他の国とは違う事に気づく。ポルシェやBMWの速度はたぶん180キロから200キロくらい出ているのだろう。こちらは、だいたい95キロからせいぜい出して100キロ、約2000回転弱をキープして走っている。そのくらいが一番燃費がよく走るのだ。40リットルを24時間かけて作った燃料を大切に使いたくなるのは当然だ。高速道路を普通に時速100キロで走ればその燃料は3時間でなくなってしまう。燃費走行をすれば30キロから50キロも距離を伸ばせるので、アクセルワークもとても繊細に走ることが要求される。急発進、急ブレーキなどもってのほかだ。
それにして、ポルシェやBMWは本来このアウトバーンを疾走するように作られた車だというのが、生き生きした走りをみてそう思うのだった。日本で渋滞に巻き込まれてプラグがくすぶる様なところを走ったんでは、車がかわいそうかも。
ところどころスピードコントロールがあり、スピードを規制されることはあるが、その他はスピード無制限の高速道路。さすがドイツ。しかし、我々はあくまでも2000回転をキープして目的地を目指す。夜9時半ころ、目指すホテルに到着。ホテルのご主人は英語を話さない。若い従業員の方がなんとか英語で対応してもらう。ちょうどホテルのレストランは終了したところ。
となりの村のホテルレストランで村上さんと落ち合う事に。2年ぶりの再会だ。

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ご主人の良く行くギリシアレストランが遅くまで開いているというのでそこへ行く。イカの揚げ物などあるのでギリシア料理は油があるはず。すでに村上夫妻がここに来て油を頼んだが断られいる。食後、車を店の前まで持ってきて見ていただく。いろいろ話がはずみ、どうやって油を集めているのかと聞かれたので、このようなレストランでお願いして分けていただいている事、油がないと一歩も進めないこと、今油がなくて困っていることを話し、こちらから油がないかお願いしてみる。
すると奥にいたドイツ人の責任者が、持って行っても良いといっていただき、真っ暗な裏庭に行き80リットルくらいの容量のプラスチックの樽から油(20リットル)をわけていただくことになった。

夜、反応1回(反応開始夜中の12時半)
午前2時に反応タンクのプロペラを止める
走行距離:736km
廃食油:22L
お世話になった人:渡部睦子、村田知美&ニコライ(Nikolai de Lusignan)、ギリシャレストランRhodos(Perikles Dimoulas, Dimitrios Geitsidis, Agapi Geitsidou, Dirk Schulz)、村上希與子Fredric、Guenter Fredric

カテゴリー: europe パーマリンク

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