多賀小学校の先生が「多賀町では公用車にバイオディーゼル燃料を使用しているんですよ」とのこと。さっそくその車両を見せていただけないかとお願いしたところ、快く引き受けてくださった。
「あけぼのパーク多賀」内にある多賀町立図書館では、なんとバイオディーゼル燃料で走る移動図書館がある! 子供達のために本をたくさん積んで町内をトコトコ走っているのだ。
車は利用し易いように3方の壁が開くガルウイング式になっている。その場で子供達が集まって、どこでも図書館として機能するように特殊改造されていた。壁を開けると……オーッ!、すごい本がびっしり。
バイオディーゼルカーの中でもこういった特殊車両を見たのは初めてなので、ものすごく感動してしまった。この移動図書バイオカーと2台で日本縦断したいなぁ。
子供達のためにもバイオディーゼル燃料の利用は有毒性が少ないこと、黒煙がほとんど出ないという意味でもこういった地域での利用は理想的だと思う。「ぼくの町には天ぷら油で走る図書館がある」なんて、子供達の素敵な思い出にもなるんじゃないかな。
久保久良(くぼひさよし)町長は自らバイオディーゼルカーに乗っており、多賀町の温暖化対策を積極的に推進している。
小学校などの送迎バスや福祉バス、役場の公用車など現在9台がバイオディーゼル燃料で動いている。地域で出た廃食油から精製したバイオディーゼル燃料を使い地域循環型社会を目指しているという。