鳥取環境大学のBDF研究

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田中さんとご家族に見送られながら、朝9時、一路鳥取へ向けて出発した。雨の中2時間30分ほどの道のりだ。とうとう梅雨に突入したようだ。
今日向かうのは、鳥取環境大学。大学の研究活動のひとつとしてBDFを精製しているとのことで、田中さんに紹介していただいたのだ。鳥取環境大学へ到着すると、生徒さんが雨の中傘をさしながら出迎えてくれた。車載プラントを紹介すると、目をまん丸くしながらちょっぴり恥ずかしそうに質問をする生徒さん。
「これで世界一周してきたんですよね!?」「この中で寝るわけじゃないですよね!?」「この車、壊れたらどうするんですか?」……。
などお話をしながら記念撮影もパシャリ。
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その後、学長の古澤巖さん自らBDFの研究活動について熱心にご説明を頂いた。
ここ鳥取環境大学の研究活動の中でもBDFは大きな位置づけにある。
精製を始めたのは7年前。地域住民から公民館などを通じて回収した廃油からBDFを精製。大学スクールバスや鳥取市の100円バス「くる梨」に利用するなど、地域に貢献する研究活動として注目されている。
「BDFを通学バスに使用して5年になります。鳥取はらっきょうが有名ですが、一昨年にはそのらっきょう畑のトラクターも動かしたんですよ。まったく問題ありませんでした」
と古澤学長。
学内では大型のバス1台と20人乗りの小型バス1台、その他学用ディーゼル車はすべてBDFで動かしている。
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プラントを見せて頂くと、その立派な施設に驚いてしまった。ひとつは蒸留システムのついたダイキ製のもの。蒸留することでクオリティの高いBDFを造り出している。出来上がったBDFは水のように無色透明で、もちろん厳しい品確法もクリアしているという。
そしてもうひとつは、(株)タクマとの共同研究事業。廃油から軽油に非常に近いものを精製する「バイオ軽油製造技術」の実証試験プラントだ。特にすばらしいのは、植物油だけではく、動物油、さらに機械油でも精製できるかもしれないということだ。

「現在は開発中でまだマニュアルで動かしている状態です。将来、1〜2年後にはオートマティックにしたいと思っています。廃棄物は出ませんが、かなり熱を放出していますから、その熱も利用すればもっと画期的なものになると思いますよ」と古澤学長。
DYN_9741.jpg DYN_9727s.jpg DYN_9708.jpg DYN_9714.jpg
例えば風力発電のモーターに使用している機械油。メンテナンスのために7〜8年に一度はオイル交換が必要になるが、その際には大量の油がゴミとして出てしまう。そんな機械油もこのプラントで精製すれば、燃料に変えることができる時代が来るかもしれないのだ。
大学と地域の連携は、街を人を豊かにするものだ。廃食油をただリサイクルするだけでなく、環境、交通を含めた鳥取の街づくりを考える。新しい挑戦と研究を行い、石油に頼らない社会を地元鳥取をモデルとして提案する、鳥取環境大学。
この大学から、地球を救う新エネルギーの鍵となる人材が現れる日も近いのでは! 今後の活動が非常に楽しみだ。
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最後に環境大学で精製したバイオディーゼル燃料20リットルの提供を申し出て頂き、給油させていただいた。精製には時間がかかるためとてもありがたい。
古澤学長、先生、生徒の皆さん、雨の中お時間を割いて頂きありがとうございました。

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鳥取環境大学のBDF研究

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田中さんとご家族に見送られながら、朝9時、一路鳥取へ向けて出発した。雨の中2時間30分ほどの道のりだ。とうとう梅雨に突入したようだ。
今日向かうのは、鳥取環境大学。大学の研究活動のひとつとしてBDFを精製しているとのことで、田中さんに紹介していただいたのだ。鳥取環境大学へ到着すると、生徒さんが雨の中傘をさしながら出迎えてくれた。車載プラントを紹介すると、目をまん丸くしながらちょっぴり恥ずかしそうに質問をする生徒さん。
「これで世界一周してきたんですよね!?」「この中で寝るわけじゃないですよね!?」「この車、壊れたらどうするんですか?」……。
などお話をしながら記念撮影もパシャリ。
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その後、学長の古澤巖さん自らBDFの研究活動について熱心にご説明を頂いた。
ここ鳥取環境大学の研究活動の中でもBDFは大きな位置づけにある。
精製を始めたのは7年前。地域住民から公民館などを通じて回収した廃油からBDFを精製。大学スクールバスや鳥取市の100円バス「くる梨」に利用するなど、地域に貢献する研究活動として注目されている。
「BDFを通学バスに使用して5年になります。鳥取はらっきょうが有名ですが、一昨年にはそのらっきょう畑のトラクターも動かしたんですよ。まったく問題ありませんでした」
と古澤学長。
学内では大型のバス1台と20人乗りの小型バス1台、その他学用ディーゼル車はすべてBDFで動かしている。
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プラントを見せて頂くと、その立派な施設に驚いてしまった。ひとつは蒸留システムのついたダイキ製のもの。蒸留することでクオリティの高いBDFを造り出している。出来上がったBDFは水のように無色透明で、もちろん厳しい品確法もクリアしているという。
そしてもうひとつは、(株)タクマとの共同研究事業。廃油から軽油に非常に近いものを精製する「バイオ軽油製造技術」の実証試験プラントだ。特にすばらしいのは、植物油だけではく、動物油、さらに機械油でも精製できるかもしれないということだ。

「現在は開発中でまだマニュアルで動かしている状態です。将来、1〜2年後にはオートマティックにしたいと思っています。廃棄物は出ませんが、かなり熱を放出していますから、その熱も利用すればもっと画期的なものになると思いますよ」と古澤学長。
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例えば風力発電のモーターに使用している機械油。メンテナンスのために7〜8年に一度はオイル交換が必要になるが、その際には大量の油がゴミとして出てしまう。そんな機械油もこのプラントで精製すれば、燃料に変えることができる時代が来るかもしれないのだ。
大学と地域の連携は、街を人を豊かにするものだ。廃食油をただリサイクルするだけでなく、環境、交通を含めた鳥取の街づくりを考える。新しい挑戦と研究を行い、石油に頼らない社会を地元鳥取をモデルとして提案する、鳥取環境大学。
この大学から、地球を救う新エネルギーの鍵となる人材が現れる日も近いのでは! 今後の活動が非常に楽しみだ。
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最後に環境大学で精製したバイオディーゼル燃料20リットルの提供を申し出て頂き、給油させていただいた。精製には時間がかかるためとてもありがたい。
古澤学長、先生、生徒の皆さん、雨の中お時間を割いて頂きありがとうございました。

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