大潟村を訪問

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今日やって来たのは大潟村。八郎潟を湖の干拓により湖底から生み出された村だ。海面下4mの大地。農業のモデル市とすることを目標に掲げ、残存湖には今でも白鳥が飛来するという。
訪れるのは初めてなのだが、ワールドソーラーカーラリーを開催している村でもあり、名前はよく聞いていた。近年はバイオディーゼル燃料にも取り組んでいるという。椿魚さんにご紹介頂いて村長さんとお会いすることができた。
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「CO2削減しようと、大潟村ではB5を販売するスタンドがあるのですが、なかなか流通がうまくいかないのが現状なんですよ」とタカハシ村長。給食やレストランなど市民回収で集められた廃食油を、民間の企業に委託して別市でBDFを精製。昨年、村内でBDFと軽油の混合施設を作りB5スタンドを完成させ、販売している。だが、軽油自体を安く購入できなかったり、運送コストがかかったりといった理由で、なかなか受け入れてもらえず循環できずにいるという。
バスコファイブを見て頂いた後に、職員の方にご案内頂き、その混合施設を見に行くことができた。昨年できたというその混合施設は、非常に立派なものだ。しかしながら、その稼働率はかなり少ないという。聞けば流通などの問題に加えて「BDFはエンジンがダメになる」という間違った先入観も大きく、なかなか販路を見いだせないのだそうだ。
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なんと……まだまだ日本において、BDFの情報も一般的な認知度も少なく、間違った噂が先行している。それが、現状なのだ。僕のクルマはB100を入れてもう8万キロ以上も走っている。それでもBDFゆえの大きなトラブルは一切ない。もちろんBDFはメリットがある一方で、精製者も使用者も多くの注意点に耳を傾けて理解することが必要だ。だが間違った情報が噂となり、先入観となってBDFを使うチャンスが少なくなるとすれば、なんともったいないことだろう。
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「秋田の農具はすべてB5で動いていますよ、という差別化ができたらいいなと思うんです」という。現在このB5は運送会社や7〜8台ある公用車などに使用しているそうだ。
地域ごとに問題や壁をさまざまに抱えているものだ。それに対して解決策も地域の数だけあるに違いない。この立派な施設がフルに利用される日がくるといいですね、そう願っている。
大潟村役場の皆さん、タカハシ村長、工藤副村長、急なご連絡にも関わらずお忙しい中ありがとうございました。また訪問させて頂ける機会がありましたら楽しみにしています。

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