米澤さんと白神へ vol.01 –名ガイドとの出会い–

FDW14797.JPGのサムネール画像
晴れ。この日、なんと幸福な出会いに恵まれた。
今日はもう街に下りようと思っていた。次に来るときはぜひガイドさんにガイディングをお願いしたいなぁと思い、「アクアグリーンビレッジANMON」の方に、山のことやガイドさんのことを色々と教えてもらっていた。目の前に白神山地のすばらしいポストカードがあり、それを撮影したのがプロガイドの米澤さんという方だという。美しい写真を見て話を伺っているうちに、ぜひ米澤さんにガイドをお願いしたいなぁと思っていた。
と、その時だった。ひょっこり米澤さんが表れたのだ!
「ポストカードの納品にきました〜」と。
……米澤さんの白神での登山観察キャリアは、もう40年にもなる。
それまで昭和40年代には近年の山々をずっと歩き、ブナの森がスギの林に変わっていく姿を目にしていた米澤さん(成長の早いスギはいい建材になるので、原生林はどんどん伐採されていったのだ)。
そんな中で、ふと日本地図を見ていると、白神は空白だった。登山道も何もない。こういう山があるのだなぁと、昭和45年に初めて白神に足を踏み入れる。そうして、米澤さんの白神を歩く日々は始まった。
ある時は厳しい真冬の中を何日もかけて歩いてようやく1枚のシャッターをおし、ある時は別の山から夕陽に染まる白神の山並みを撮影した。ここ白神で四季折々のいろいろな景色や動植物を、40年にわたって観察し続けてきたのだった。
ポストカードや図鑑もそうだが、アンモンビレッジの施設に飾られている写真群も、米澤さんがこつこつと撮り貯めてきたもの。「いずれはなくなるだろうという思いがあって。それで写真を撮ってきていたんです」
………
そんな米澤さん、なんと今日はオフだそうで、僕らの想いをお話しすると
「よければ、僕の好きなブナの場所へご案内しますよ」とニッコリ。
ナント! そういうわけで米澤さんと1day白神歩きが始まった。
出会いに感謝。

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