おおあさのBDF施設 & BUS 01

FDW11138.JPGのサムネール画像
僕を広島に招待してくれた「NPO い〜ね! OASA」。その活動内容は「資源循環型社会に導く菜の花プロジェクト」。
主な取り組みは、空き農地を利用して資源循環型のまちづくりをすること。そのメインとして空き地を菜の花畑に活用。それと共に行われているのが、廃食油の回収とBDF精製だ。
プラントはエフルの100リッター/バッチを使用。前処理に遠心分離器を利用している。
廃食油の回収は、古新聞やビン缶など月1回資源ゴミを集める日に、廃食油もよびかけて、地域ごとにもってきてもらう。通常は個人でもそれぞれゴミを出すのに、ゴミシールなどを買わなければならないが、その負担はない。このNPOに各地域から集められたそれらのリサイクルゴミは、回収業者へ販売。そのお金をまた地域へ還元している。
“地域で”というのがミソ。個人で出したい人もいるのだそうだが、あくまでも地域ごとに連携して運んできてもらう。高齢者へも若い人々が声をかけながら、協力し合って集めているのだそうだ。その他には軽トラで回収に回ることもあるという。
この活動は北広島町(約2万人と少し)の中にある旧大朝町(約3千人)内で行われている。
回収する廃食油は1200〜1300リッター/月。町内のBDFバス1台に使用し、ほぼひと月で使いきるのだそうだ。
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目下の悩みは「検査結果を見て、いちばん難題なのが、水分と反応率。グリは心配ないんですけどね……」と。
僕の場合、反応がよくないなと感じたら、2回反応をさせている。僕のプラントは水を使わないのだが、水分をクリアしているプラントは、減圧加温して飛ばすうえに、フィルターを使うなど徹底した工夫をしている。
プラントには毛布をグルグルかけられていた。
「ここは寒暖の差が激しくて、脱水している間に上が結露するんですよ。温度センサーをつけて、どれくらいで結露がなくなるか見たら、だいたい50度くらい。毛布一枚かけてみたら、かなり候かがあがった」とのこと。
僕がいろいろみてきて、いちばん効率的だと思うのは、二重構造にして中にお湯をまわすこと。アメリカではみんなよく断熱材をチョキチョキ切ってまいていた。それだけでも相当違うはずだ。
ちょっともったいないと思ったのはグリセリン。現在は鶏糞を作る産廃業者へ売っているのだそうだが、お金がかかってしまう。ハウスもあるそうなのでグリセリンボイラーに使えたらいいのでは。
……などなど、情報交換していたら、あっという間に1時間がすぎていった。

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