青森・三本木農業高校で講演 vol.01

今日は、青森にある三本木農業高校で講演交流させて頂く。

こちらの学校ではなんと「ホタテ貝殻でBDFを作る」という実験を行っている。

それを知り連絡を入れたところ、ぜひ講演交流をとお声がけを頂いたのだ。

トップバッターは僕。
世界一周の模様を、スライドや動画を使いながらトークした。


生徒や先生から頂いた質問は
「今までトータルでどのくらい走っているんですか?」
「どんな廃油でも作れるのですか?「燃費はどれくらい?」
「大学をやめたことに後悔はなかったか?」など。

「世界一周したい人!」と投げかけると、上がった手はまばらだった。

生徒さんよりも、先生やお母さんたちが元気よく手をあげるのは、いつものことなんだけど(笑)みんなのちょっと恥ずかしがってるかな、という印象だった。


さて次はいよいよ生徒さんの番。

農業機械科三年生資源工学研究室の発表だ。

彼らは地域の廃棄物であるホタテの貝殻と、二酸化炭素を使った
“青森型BDF”の開発と実験を行っている。

ホタテは青森県の特産品で全国第2位。

しかし年間5万トンという貝殻の処理に、県は頭を悩ませているという。

その廃棄物を資源化して利用しようというわけだ。


撹拌速度と温度と研究し、データを作りBDFの精製に成功。

より多くの量を精製できるよう、この”青森型BDF”の精製機を、青森工業高校に製作を依頼し、昨年ついに完成した。

しかしBDF精製自体はできても、BDFの大量生産と副産物であるグリセリンをどうするかなど、現在は実用化や商品化への部分で、今後の課題としていくそうだ。

ゴミとなる地域の廃棄物を利用し、劇物を使わずにBDFを作れるのはとても画期的。

県内の他学校とコラボしたり、同じ学校内の他学部と協力して実験をしたり、横の繋がりを作り互いに情報交換をしながら高め合うことも非常に大切。

これもすばらしいことですね。

2台のプロジェクタを駆使した発表もとてもわかりやすくてきれいにまとまっていました。さすがでした! みんなの息が合っていましたよ。

“青森型BDF”として、ぜひ地域を代表する燃料となったらいいですね。

近い未来、実用化への研究を期待しています。

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