揚げかまの中身、野菜をリサイクル

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これはおでんによく使う、揚げかまぼこに入っている、1本のゴボウ。
でも、見てほしい。
左のゴボウは、真っ直ぐできれいに切れているから使えるけれど、
右のゴボウは、商品としては使えない。だから通常は捨てられてしまう……。
それを「もったいない!!!」と奮起したのが、塩釜でカット野菜を作る「八百照」の下山社長さん。野菜をカットする行程で、山のように出る野菜の”残さ(ざんさ)”を肥料にする機械を購入し、リサイクルを始めたのだそうだ。
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ここではゴボウ、キャベツ、たまねぎ、にんじん……様々な野菜が切られている。機械も使うが手作業も多いとても地道な作業だ。こうして切った野菜は、先ほどの「まるぶん」の揚げかまぼこ工場へも納品されている。
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こうした中から出る”ざんさ”は、なんと1日1トン〜1トン半!
肥料にする前は、年間500〜600万円もの大金をかけて廃棄していたのだそうだ。
肥料にするにはまず野菜を砕いて脱水して投入。第一発酵槽から第二次発酵槽を通り、ひと晩でうそみたいに真っ黒な土になるのだ。中は60〜70度で、発酵菌が生きている。
「じつは発酵槽を撹拌する羽が、重さで折れるんだよ……それに頭をかかえていてね……」と下山社長。 じつは僕、ピンとひらめいた。今までいくつものこうした機器を見てきたので、ちょっとアイデアが浮かんでしまった。そんなわけで話してみると「いけるかもしれないですね〜!!」と盛り上がった。
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「次は、飼料にもしたい。今の堆肥は粉状だから、粒状にもしたい。そうしたらもっとニーズも増えると思うんですよ。それに……自分で野菜も作ってみたいよね……」
と、御年60才になる社長さん、試行錯誤しつつもとっても前向きで、優しい眼差しのむこうは、まだまだチャレンジ精神にあふれていた。
目先の利益に振り回されず “もったいない” を打破する精神、本当にすばらしいですね。
ちなみに「八百万(やおろず)の神々」の”八百”と、天照大神の”照”を合わせた「八百照」の社名の由来を聞いてそのスケールの大きさにビックリ。湧き出るような発想はここから来るのかと、納得しました。
八百照の皆さん、下山社長、ありがとうございました。
これからも更なるチャレンジ頑張ってください、応援しています!!

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