スニーカー配布の次は、長部小学校にカレー500食と野菜をお届け。
じつはこのカレー。食料品会社を経営する平井さんが寄付として送ってくれたものの一部。早速、今晩の夕食にしましょうと、メニューが決まった。
この避難所では隣のコミュニティセンターとあわせて約250名が暮らしている。炊き出しも250名分だ。以前訪問した際に「白いご飯は自衛隊が炊いてくれるようになったのだが、おかずや野菜が足りずに困っている」と聞いていた。それで今日はこうして食料をお届けすることになったのだ。
炊き出しのおばちゃん方々に直接配達。カレーの入った段ボールには、白いラベルに手書きのメッセージが記されていた。
僕らのもとに、全国からこうして想いのこもった荷物が毎日届けられる。皆さん、届いています。本当にどうもありがとう。
今年に入って僕が講演をさせて頂いた愛知県・田原市から送られてきたキャベツとなばなもお届け。野菜不足が続くうえ、250名分ともなれば大変な量が必要なのだと、とても喜んでくれた。
今日のカレーはビーフ味。被災者たちが暮らす教室におじゃまさせてもらう。教室の床に、絨毯と断熱材と薄いタタミを敷いて、真ん中にある石油ストーブで暖をとっている。
「このカレーすっごく美味しい」「ありがとうございます」と、皆さんにとても気に入ってもらえた様子。「おかわりあります」とのアナウンスに「やった!」と中学生男子。食べ盛りだもんね、たくさん食べてね。
「春だね…」と菜ばなを見て、季節の訪れを感じるお母さん。
そう、それぞれの春、みんなの春がやってくる。
外はもうすぐ暗くなる。
3月も、今日で終わり。明日からまた新しい年度が始まる。