「ふれあい運動公園」で行われているバザー式の物資配給場所に立ち寄った。ここはお風呂の隣にあるため、新しい衣類や下着を見てからひと風呂あびる被災者も多い。今日僕らがたくさんもっているのはシューズ。聞き込みをするとニーズが高そうなので段ボールを広げると、たくさんの人だかりができた。「靴はなかなか支給品に出ないから、うれしい」とのこと。自衛隊のテントに「本日スウェットはありません!」の文字。スウェット(とくに下)はかなり需要が高いそう。
ここは大槌の物資が一度に集結する場所。大きなサーカステントに、自衛隊が段ボール箱を運びこむ。物資の担当者に伺うと「随分と物資が入ってくるようになった」とのこと。どこも不足がちな生鮮食品に関しては「もちろん不足しているのは確か。でも静岡県が協力して、空輸してくれるんですよ。新たまねぎやプチトマトなど普段でも食べられないような野菜も。ぜいたくですね、とても助かっています」とのこと。
だが心を痛めていることもあるそうだ。
「もちろんみんなの要望は聞いています。自衛隊が足で集めた要望票を集計して、その避難所がどんな状態なのか、何が足りていないのか、を把握している。でも、例えば5個頂いた要望の中で、ひとつでも物資が届かないと、”届いていない”と言われてしまうんですね。もちろん一生懸命集めているんです。努力して5のうちの4は届けている。それでも叶えられる要望と叶えられない要望がある。それでも “届いていない!!” と言われて、その言葉だけが先走ってしまうんですよ」と。