3月いっぱいで廃園になった「釜石南幼稚園」の施設を利用して、津波で施設が流されてしまった「釜石保育園」が4/1から開園した。
「釜石保育園」は市街の中心部にあった。震災当時、先生たちや周りの大人たちが子ども達を必死で高台まで移動させ、幸いにも誰ひとり失うことはなかった。
しかし保育園の施設はもう使えない。そこで、ちょうどこの廃園となる釜石南幼稚園に身を寄せることになったのだ。
震災前は70〜80名の子どもたちを預かっていたが、震災後は地方へ避難したご家族もいるので、現在は60名前後。しかしまだまだニーズは多い。倒壊した家を片付けるため、様々な手続きのため、子どもたちを預けたい親御さんがたくさんいるので、まだまだ増えそうだ。
そこで問題なのが “炊事場”。ここは幼稚園のため、保育園に必要な “炊事場” がない。
「市に施設建築をお願いしているが、なにせ仮設住宅で手いっぱいの状態。なるべく急ぐとは言われているもののいつになるかわからない」と事務局長さん。
「早く給食を食べさせてあげたいけれど、炊事場がないのでできない。乳幼児の離乳食を作るにも必要なんです」と園長先生。
現在は各自お弁当をお願いしている。しかし避難所から通うご家族は、お母さんがお弁当をもたせたくても作れない。前日の夕飯の残りのおにぎりしかもってこられない子どももいる。先生方がフォローしているが、やはり一刻もはやく給食を食べさせてあげたい。
そこでボランティア大工の「よしろうさん」と「フィルさん」、そして自然農園で大工経験もあるのサカワさんの手によって、仮の炊事施設を構築することになった。
早速、栄養士の方を交えてミーティング。物理的な可・不可もあるし、全国的に建材も不足している。その中で何を求められ、何ができるのかを話し合った。
↑おおまかなプランは(左)1F部分、現在職員が使用している部屋の仕切りや棚を取り払い、炊事施設を作る予定/(右)屋根がなく空が見える洗濯場。ルーフを取り付ける予定。
じつはこの保育園、いわゆるゼロからスタートのために物資不足も急を要していた。
バン2台とバスコファイブ号に物資を満載。軽トラには大工道具を積み込み一度にお届け。
<わたしたもの>
◇敷き布団 ◇体温計・バンドエイド・消毒液 ◇お椀・湯飲み・皿類
◇無農薬野菜 ◇ティッシュペーパー ◇トイレットペーパー ◇タオル ◇シューズ ◇カセットコンロ& ボンベ ◇無農薬お茶
たくさんの荷物搬入も、人手があると早い。サカワさんファミリーのキッズ、ネム・ハン・アッキーも手伝ってくれました。いつもありがとうね。
そして、子どもたちと保育士皆さんへ、野菜一式をお届け。伊豆からの無農薬野菜、そしてやえはたの地元の産直の方が集めてくれた新鮮野菜。コンロ&ボンベも一緒にお届けしたので、子どもたちのお弁当に添えるメニューもできると、とても喜んでくれてよかった。
全国の皆さんから物資をお送り頂いものを集結して、
お届けをさせていただいています。物資のご協力をありがとうございました!!