4/25 「此処より下に家を建てるな」先人の伝え守る村

宮古・重茂の姉吉地区へ。
ここには明治と昭和の大津波を経験した先人たちが建てた石碑がある。
刻まれている言葉は「此処より下に家を建てるな」。
かつでの壊滅的な被害を二度と生まないために、先人が伝えた教訓だ。
この教えを守った、本州最東端に最も近い姉吉地区11世帯は守られた。
今回の津波はこの石碑の下にある海岸を襲い、山道に沿った川をかけ登ったが
この石碑の100m下までの被害ですんだのだ。
石碑のその先へ。道を1kmほど下ると、海岸へ辿り着いた。

右の写真、崖の上のほうに青い網が見える。漁に使っていた網だ。電信柱の遥か上方にあることから、津波の恐るべき高さがうかがえる

本州最東端のとどが崎へと続く湾。
かつてあった浜の姿はまったくなく、様変わりしてしまったという。
「漁の道具もぜーんぶもってかれた。今年はいつもより遅くて、10日からワカメ獲りはじめたの。そのワカメもぜーんぶない……」集落に住むおばちゃんが語ってくれた。
たまたま他の集落にいた4名も見つかっていない。

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