5/14 大槌町・吉里吉里中学校の仮設住宅

大槌町「吉里吉里中学校」の校庭に仮設住宅の建設が始まったのは3月末のこと。
山側の南東側の高台から見下ろすと、その78戸の屋根がずらりと列をなしていました。
すでに完成し、入居も始まっています。
この吉里吉里中学校、津波の影響をうけて校庭にもがれきが散乱していましたが、自衛隊らによって撤去され建設が進められました。
そう、この仮設住宅は浸水域にあるのです。
険しい山々、その合間の平地をぬうようにして人が住む三陸海岸は、仮設住宅の適地が乏しく、こうして浸水域のグラウンドに建てざるおえない状況にあります。もちろん不安はあれど、万が一の際はこの高台にすぐに逃げられる環境にあることも考慮され、建設されたのだそうです。
ここ大槌町では、もともと15,000人が暮らす人口のうち、700人以上が亡くなり、約1000人が行方不明、避難者数は約6000人。今も捜索が続けられています。
町の中枢を担う市街地のほとんどが壊滅。町役場も津波によって流され、町長をはじめ多くの職員も亡くなられました。
奥に見えるのは船越湾。
晴れた夏の日は絶好の海水浴場となり、多くの人が海を楽しんでいたそうです。
この日の海は、切なくなるほど美しく穏やかでした

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