5/18 吉里吉里・堤乳幼児保育園でメイク会

群馬から戻ってきた友人の化粧師、一歩さん。
メイクを通して心と体を少しでも癒すことができればと、てんぷらカーで一緒に巡回中。
現在、大槌町吉里吉里の「堤乳幼児保育園」先生方にメイクをしています。
13人おられる先生方も全員被災者です。
「こんな時だから顔ぐらい綺麗にしよう」
「髪はやってもメイクをしてもらうことは滅多にない」。皆さん順番を待っています。


「恥ずかしいけど、メイクしてもらってウキウキしてきた。みんなに見せちゃお」
「わぁ?、◎△先生、目がキラキラしてきたわね!!」……
子どもたちも興味津々で集まってきました。


明るく笑い、冗談も交わし、ごく普通に暮らしているように見える先生方。
でも本当は、家はない、家族は流された、犬も見つからない……そんな先生がほとんどです。それでも皆さん本当に頑張ってお仕事をしていらっしゃいます。

壁には、子どもたちが描いたクレヨンの絵がかざられていました。
さまざまな色が、ところどころ、濁りながら絡まり合っていました。
それを集めるショベルカー、ガレキを運んでいるようなトラックも描かれています。

目の前に見えるのは、町立吉里吉里小学校。
以前は避難所になっていましたが現在は学校が再開して子どもたちが通っています。
少し高台となっているこの保育園。ここから100mも下れば、そこはがれきと家の残骸が散乱した町の景色が広がります。
夕暮れの涼しい風に、こいのぼりが穏やかに泳いでいました。
たくさんの人々の想いが、こうして今も空へと掲げられています。

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