6/15 被災したバンドマンへ 楽器お届け

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釜石市でバンド活動されている
金崎さんへギターを、岡市さんへベースをお届けしました。
(写真左から)
金崎昭文さんは「ハードオブエンジェル」でギター&ボーカル、
岡市修一さんは「船田バンド」でベース&ドラム、
そしてかけつけてくれた吉田守さんは「ハートオブエンジェル」でボーカル&キーボードなど、皆さんそれぞれいくつかのバンドをかけもちして活動されています。
「本当にありがとうございます」と、その場で金崎さんがギターをチューニングして
「い〜つまでも〜たえるぅことなく、友達でいよぅ〜……♪」
うれしいことにポロロンとギターに合わせて、3人で一曲披露して頂きました。
3名ともお年は60才越。皆さん実際の年齢よりも10才はお若く見えます。
普段は老人ホームなどをまわり演奏されることが多いそうです。
「明日、宮古の老人ホームでママさんコーラスと演奏があるので、これを使わせて頂きます」と岡市さん。お届けした楽器が、早速出番です。うれしいですね。
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金崎さんと岡市さんは、今回の津波で親御さん、そして家も楽器も流さてしまったそうです。それでも仲間とともに笑顔を見せて、希望をもち続けています。
「夕べも船田バンドのみんなで集まったところだったんです。これからもやっていこうゼ、とみんなで気持ちを確認し合いました。これからもライブをやっていきたいと思う」と岡市さん。
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「こんな体験をしたんです……」と吉田さんが涙ながらに話をはじめました。
「……3月終わりの頃。演奏をしに避難所を訪れたことがあります。そうしたら、涙を見せないはずの海の男が、ぽろぽろ泣いてね。絶対に人前で泣かない海の男が、ですよ。みんなでやってよかったと、最後は手と手をとってね。あの時の男の涙は一生忘れないな」
「…..ある避難所ではね、音楽どころじゃないんだって怒鳴られてしまってね。それもそうですよね。ぜひ音楽を聴かせてほしいと言ってくれる方もいたんだけれど、避難生活が長引くとみんないらいらして、人間のナマが出ていてね。僕らがそんな時に音楽していいものかと罪悪感も感じて。でもそれでもやらせてもらったら、子供から大人までみんな涙を流してね。音楽の力はすごいって本当に感じたよ」
昨日もお年寄りの皆さんへ演奏を披露されて、とても喜ばれたそうです。
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楽器をご協力頂いた皆さん
ご協力を誠にありがとうございました。

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