4/3 ソーラーパネルで3週間ぶりの電気!! @ 六ヶ浦公民館

電気のない避難所にソーラーパネルを取り付けて、あかりが灯る夜を過ごさせてあげたいとソーラーネット「レクスタ」チームがやってきた。僕らはその水先案内人として同行。道路が寸断されているため、なかなかナビ通りの道は通ることはできない。
設置を快く受け入れてくれたのが「六ヶ浦公民館」。
25名程度のお年寄り中心の避難所で、電気なしで今まで3週間暮らしていた。

土台から配線まですべての道具を積んできたレクスタチーム。
ちょうどいい南よりの斜面を利用して、設置を開始。
トンテンカン、トンテンカン、木で土台を作り、配線を繋いでいく。
「案外、簡単なんだなあ」と避難所のおじちゃん。
「そうなんですよ、ここにある材料で設置できますよ」とチーム。
どこからかきた目新しくてすごいもの、ではなく
身近なもので設置して、その後も手をかけていきたいと思ってもらえるもの。
復興支援はそれがとても大切だ。
スタートしてから2時間半、設置が順調に完了した。
じゃあ、点灯式をしましょう!ということでカウントダウン。
「5、4、3、2、1……ポッ」

「やったーー」「ついたーー!」と拍手喝采!「まぶしいくらい」なんて声も。
こたつに入りつつおばあちゃんもバンザイポーズ。
みんな大喜び、電球を見つめる笑顔が照らされた。

真っ暗になると料理が大変だから、毎日17時には夕食。20時には就寝という生活。
炊き出しのおばちゃんは暗い台所でろうそくをともして洗い物や炊事をしていたそうだ。
「豪華すぎるプレゼントだね」と女子高生。
「ありがたい、感動して涙がでちゃう」
炊事をしていたおばちゃんが目頭をおさえた。
たったひとつの電球が、どんなにありがたいことだろう。
今だからこそ、その大切さが身にしみる。

食料は自衛隊が運んできてくれるものの、よくよく聞けば生鮮食品が不足していた。伊豆からお送り頂いた無農薬の葉の野菜、メッセージ入り優しい紅茶、無農薬の緑茶、ポリデントをお渡しすると、ものすごく喜んでくれた。
この避難所でたったひとりの女子高生は、メッセージ付き紅茶に感激。

この避難所では水も通っていないので、給水車に頼っている。ガスはプロパンでなんとか煮炊き可能。お風呂はバスで米崎小学校まで連れてもらっていってる。
震災後10日間は孤立状態だったが、倒壊を免れた家々が協力して食料を集めて、なんとか食いつないでいたそうだ。
広田半島の多くの家は、自分で畑をもっていて、スーパーも近くにないため備蓄率も高い。そして山のある土地のため、集落の約半分以上は倒壊を免れた。津波で倒壊しているエリアは海岸近くの低地のみ。同じ市内でも津波による倒壊率の高い中心エリアに比べると少ない。
そういった自給率の高さと、地形的な特徴、そして普段からご近所さんと繋がっていることによって、10日間もの間孤立した状態ではあったものの飢餓を免れて暮らしていたのだった。

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