4/20 WVOやまの号 リポート03 〜 広田保育園 〜

ここは津波により被災して浸水した広田保育園。
同じく被災した先生方の手で泥出しをし、復旧させ4/15に再開した。
こちらへシューズをもっていくとものすごいうれしそうな黄色い声をあげて、
わぁーっと先生方が一挙に集まってくれた。それが20分も続いただろうか。
じつはこちらの保育園では子ども用の新シューズは支給されたものの
大人のシューズがまったくなかった。
シューズなしの中で幼稚園がスタートし、仕事も忙しくなり
先生方はますます手に入れ難い状況だったのだそうだ。

何足お渡ししたか数を数えようとこちらがまごまごしていると
「番号!1、2、3、4……」と自主点呼が始まった。
さすが先生、チームワークがいいですね。

ここ広田保育園は海岸から約300mの場所にある。
津波の際、隣の広田中学校の生徒さんたちも園児の手を引いてくれて、
無事に39名が裏山へ逃げたが、家へ帰っていた1名が亡くなった。
幼稚園のすぐ目の前には、全倒壊した街。
ここは2〜3m高台になっているため、床上30cmほどの浸水で、かろうじて園舎の倒壊は助かったのだった。先生方がつい先日まで懸命に泥出しをして、やっと使えるようになった。
小さな小さな幼い瞳の奥で。この風景は彼らに何を残すのだろうか。
命を繋いだ約60名の子どもたち、そして21名の先生方が、
今日もこの保育園で生きている。
<<届けたもの>>
シューズ
歯間ブラシ・歯磨き粉・歯ブラシ
<<ほしいもの>>
ジャージ
エプロン
自転車

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