サンディエゴから、海を越えて「応援タペストリー」届く

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遠く、米サンディエゴで手作りされた、応援と祈りの想いの込められたタペストリーを
本日、釜石市立図書館へお届けしました。
お受け取り頂いたのは、釜石市立図書館の館長・猪又さん(写真中)と、教育委員会・教育次長・久喜さん(写真右)。今後こちらの図書館で飾って頂き、皆さんに見て頂けるようになります。
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このタペストリーをお届けしたのは、こんな経緯からでした
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2011年3月11日に東北を襲った地震と津波のニュースは、インターネットやテレビ中継を通して、わずか数時間のうちに世界中の人々へ報道されました。「日本の被災地の皆さんに何かできることはないか」。海を越えた様々な国や町で、そのような声があがりました。
そんな地域のひとつがアメリカ・カリフォルニア州・サンディエゴの人々です。
同町にある京セラ社員の有志たちは、「少しでも希望が沸くようなビジョンを送りたい」と、タペストリー作りを始めました。
三陸の豊かな自然である山と海を背景に、道を引き、木を植え、鉄道を作り、家や学校を建てていく……。皆の手でフェルトを切り貼りしながら、空想の復興村が出来上がりました。日本の町が美しい希望の町へと復興していくイメージのタペストリーです。
「あきらめないで日本!」そんなサンディエゴからの応援の想いを込め、皆が少しづつ手をかけて、1か月足らずのうちに完成したものです。
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「そのタペストリーをどこへ送ればいいか」と相談を受けたのは5月下旬でした。今まで被災地でのニーズを聞いて必要なものを調達してそれをお届けするという活動を基本に行っていたので、送る側の要望に応えて現地コーディネートするというのは稀なことであり、お届け先探しはとても難しいことでした。というのも被災地の方たちにタペストリーを見て頂ける公共の施設はほとんど倒壊してしまっていたからです。また体育館等などの避難所だと、そこにいる特定の方にしか観てもらえないので、多くの方が訪れる場所として鉄の歴史館、市民プール、公民館などまわってみたのですが閉鎖中か、倒壊しているためなかなかふさわしい場所がみつかりませんでした。
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支援活動をしながら、2ヶ月以上が経ち、地元の皆さんのご協力によりやっと「釜石市立図書館」へとお届けすることができました。
こちらの図書館は市の内陸側にあるため、津波の直接的な被害はありませんでした。壁や構内の修繕をする必要がありますが、現在は地域の人々が利用する公共の場としてオープンしており、仮設住宅も近くにあります。
言葉も文化も違うアメリカの街と釜石の街。海を隔て遠く離れていますが、タペストリーを通じてこのふたつの街は繫がりました。海を越えて届いた応援の声を、被災地にいらっしゃるひとりでも多くの方々へお届けできますように。
本日お受け取り頂いた皆様、お届けまで多大なご協力を頂きました皆様
本当にありがとうございました。

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