ステファニアとマルコに連れられてスローフード大学からホテルに移動して、スローフード協会の人達とお会いする機会があった。ホテルのカフェでいろいろ話をしているとその後ろを通り過ぎた初老の男性が立ち止まって、もしかしたらバイオディーゼル燃料で走っている人は君かい? と話しかけられた。すでにステファニア達から今朝話しを聞いていたのだろう。
彼はスローフード協会を立ち上げたファウンダーのカルロ・ぺトリーニ氏だった。忙しい人なのでめったに会う事はできないと聞いていたが、せっかくの機会なのでバスコファイブの止めてあるパーキングまで一緒に行き、バイオディーゼルカーを紹介した。
喜んで油を注いでくれとてもいいことだからぜひ続けてくれ、と激励の言葉をいただいた。
スローフード協会について(以下抜粋)
「スローフード」という言葉の由来は、15年程前、イタリアのローマにマクドナルドの1号店が誕生し、マスコミで騒がれていたころにさかのぼり、のちにスローフード協会の会長となるカルロ・ぺトリーニ氏が仲間たちと食卓を囲んでいたとき、ファーストフードの脅威という問題が話題にのぼり、だれからともなく口にしたのが「スローフード」という言葉だったそうだ。
そして冗談のように口をついたこの言葉は、1986年に北イタリア、ピエモンテ州のブラという小さな村に「スローフード」協会を発足させることになり、世界38カ国、132の都市にあわせて約8万人の会員をもつ一大組織になった。今も、その小さな村に国際本部がある。
「スローフード協会」は基本的にNPO(非営利団体)で、いわば食文化のボランティア団体。主な活動内容は消費者に正しい情報を伝えるという見地からの 出版活動と、オリーブ油やワイン、チーズなどの試食のための会食。質のよい食べ物を守り、そして違う人間同士が顔をつきあわせて食事をし、大いに語り合う、という一見当たり前のことが、スローフード運動の核になっている。
お世話になった人:Stefania SIRAGUSA、Marco SERVETTO、Riccardo
Migliavada、カルロ・ぺトリーニ、スローフード協会