再びロシアへ

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10月6日再びロシアの国境を越えた。
毎度のことだが国境を越えるのは緊張する。類のない機械を積んでいること(プラントの説明が難しい。よく密造酒を作るサマゴンと勘違いされるからだ)、ワイロを要求されたり、なにか一つでも書類が足りないだけで通過できないことがあるからだ。
時間がかかったもののなんとか夜中に国境を越えることができた。ロシアの道を再び走ってみると夏の様な景色のカザフスタンからボーダーを越えてロシアに入ってみると、そこはすでに紅葉は終わって冬を迎えようとしていた。
ここで、当初のルートを変更してロシア最入国したことについて、簡単に説明しておきたいと思う。日本を出発する前は、中央アジアのカザフスタンを通過後、中国ルートとロシアルートの2通りのうち、中国ルートをメインに考えていた。ところが日本出発後、中国内の予定ルート上に地震の災害があったり、鶏インフルエンザの事件、さらにこの夏に雲南省・昆明でバス爆破テロがあったこと。また、北京オリンピックなど今年の中国は色々な意味で大きく揺れ動いていた。特に西中国でのテロ活動の噂を聞き、安全面から第2案のロシアルートを選択することにしました。
ロシアルートは、シベリア鉄道沿いに延びる道を主に使い、ノボシビルスク、イルクーツクを経由してウラジオストックまで走り、そこからフェリーで日本海を渡り帰国するという行程です。
とは言ってもロシアルートはすでに9月には初雪が降り、10月にはマイナスまで気温がさがり、時にはマイナス40℃にもなるといいます。バイオディーゼル燃料は寒さが大の苦手。バイオディーゼルの実験という意味では興味深いけれど廃食油も固まり、バイオディーゼル燃料も凍ってしまっては、走行不可能になってしまいます。
なんとかシベリアが本格的な冬に入る前に抜けないとなりません。課題は山積みです。廃食油が集めにくい極東、そして寒さ、雪と氷のシベリアを10月中に抜けられるかがポイントになるでしょう。このルートが、このプロジェクトの中でも一番試されることになりそうです。
また、10月11日には日本語とロシア語を通訳していたナジーラは仕事のため、故郷のキルギスに帰国します。ロシア語はまったくだめな2人が、この先どうやって油を集め、人もほとんど住んでいないシベリアをどう越えるのか、いよいよ本当のアドベンチャーです。
もっかのところ、シベリアまで廃食油を持って駆けつけれくれる方、大募集です。
マイナス40℃の中で一緒にバイオディーゼル燃料を作ってみませんか?
ちなみにユースケは、ウォッカが彼のバイオ燃料となっています。

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