ライル先生

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明日の打ち合わせのため、ライルのコープを訪ねた。手伝いをしてくれることになっている、地元サポーターのケロティさんとKAZUさんにも来てもらう。力強い見方だ。この6ヶ月間ずっと自分のフリーマガジン「トレジャーハント」で我々の記事を掲載してくれ廃油回収のお手伝いをしてくれてきたサチコさんは、ひどい風邪に倒れていて残念ながら同席できなかった。
ライルは学校の先生だっただけあって、イベントへの取り組み方も、できるだけシンプルな方法を考えてくれていた。僕たちの必要なものをすべてわかっていて、自分を押し付けることはしないがリクエストはきちんと表現する。一緒に何かをやるのには、こんな人が一番だ。打ち合わせはスムーズに進行し、ライルの好意でBDF精製の作業もさせてもらえて助かった。また精製についても専門家でもない僕たちの質問にわかりやすく答えてくれるからとても参考になった。通訳係りのサッチンは、持参した資料だけでは専門用語が確認できず、バンクーバーでかなり苦労してしていたから、ここぞとばかり彼について勉強した。彼女は通訳の仕事もたまにしているが、バイオディーゼル燃料のことや車のテクニカルなことについて専門的な知識はなかったので、毎日が学びだ。しっかりと理解した上で、わかりやすく訳してくれるのとても助かる。ありがとう、サッチン!
ライルは、タイトレーションという廃油の品質テストを詳しく教えてくれ、僕らが今日作ったBDFの出来上がりもチェックしてくれた。昨日の精製でどうも水が混ざっていたような気がして、ちょっと心配だったからちょうどよかった。なんと!結果は反応が十分にできていなくてまだ反応していない廃食油があることがわかった。ライルはちょこちょこっと電卓をはじいて計算すると、「この量の媒体を入れて、もう一回反応させてみたらどうだろう?」と提案してくれた。薬品までくれたので、その場で反応させることにした。
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午後はライルと並んでシアトルのバイオディーゼルの一人者、ドクター・ダンを訪ねる予定だった。彼のショップへ行く途中、アヒルのようなおかしな格好をした水陸両用車を見かけた。(写真を撮り損ねて残念!)こんなものが平気の平左で公道を走り、一般の人も何食わぬ顔をしてその隣を歩いている。アメリカのそんな気質は、楽しくていいんじゃないか・・・。
事前調査でひっきりなしに名前が出てきたドクター・ダンの店は、以外にも小さなオフィスと修理工場を兼ねた建物のまえに、ホロのついたタンクがひとつぽつんと立っているだけのものだった。協同組合に毛が生えたような商売さ、と笑って言うけれど、彼の経験と知識を求めて、人が集まってくる。エネルギッシュな47歳は、もともとは車の修理工だったが、1990年からナチュラルガスに関わってきて、バイオ燃料を追求するようになった。この店は登録者が4000人、定期的に給油に寄る客は1800人くらいを抱えている。ちょうど給油に立ち寄ったお客さんにも、数人話を聞くことができた。今日もまた、有意義な一日が暮れてゆく。
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廃油回収量 0L
本日の走行距離 50km

カテゴリー: north america パーマリンク

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