お菓子がやってきた日

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出発を1日延期して朝から燃料の精製にかかる。気温が低いので廃食油の粘度が高くフィルタ”をうまく通らないため、作業が想像以上に時間がかかってしまっている。精製をしないと燃料が足りない状況だ。もともとバスコファイブにはあまりスペースがない。車としてはかなり大きい車だが、後ろの荷台はBDFの精製機が占領しているうえ、後部座席のひとつにはヤンマー製のディーゼル発電機(重さ70kg)が積まれている。ルーフの上に荷物用のボックスを取り付けているけどスペアパーツや工具道具類で占められている。だから、僕たちの衣類など個人的な荷物はやわらかいダッフルや小さな袋に小分けにして、座席の隙間や足元に詰め込む。更にカメラやコンピュータの器材がある。なのでサッチンの足元には食料や彼女のコンピューターが陣取り、時には靴を脱いで日本式に座ることもある。だからどう考えてもこれ以上廃油を積める余地はない。
ここは閑静な住宅街なのだが、日曜日だということもあり犬の散歩がてら足を止めたり、子供を公園に連れていく途中のお父さんがグローブを手に話しかけてきて、外での作業も楽しかった。すぐ隣のご主人は、随分熱心に車を見た後で「旅の共にスナックは欲しくないか?」と言う。「はぁ?」よく聞いてみると、彼はヘルシーなナッツ主体のスナック製造会社の経営をしているのだそうだ。「あとでサンプルを持って行くよ。気に入ったらスポンサーになるってのはどうだ?いつでもどこにでも送ってあげるから。」はじめサッチンとタツヤは顔を見合わせて、「できたらスナックじゃなくて、ほんとの食べ物の方が・・・。」なんてつぶやいていたのだが、どうして、このナッツがやけにうまい。車で過ごす時間が増えると、都合のよい時間に食事をするなんてことは期待できないから、クラッカーや果物に加えて味のついたナッツはとても重宝だ。(と、翌日からの路上生活で、僕たちはSHALEに深くふかーく感謝することになる・・・。)
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廃油回収量  0.5L
本日の走行距離 0km

カテゴリー: north america パーマリンク

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