グランドキャニオンへ

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3月14日(金)晴れ フラグスタッフ→ページ
6時に起きてグランドキャニオンに向かった。朝日を見るために国立公園の中に泊まるという案も出ていたのだが、フラグスタッフに夕方到着したので、無理を押して夜遅く到着するより、燃料精製に労力を使おうという結論に至った。朝、寒さでエンジンがかかりにくいのでヒーターを使って燃料フィルタ”とホースを暖めた。白い煙を吐きながらエンジンは一発でかかってくれた。日の出は道すがら斜め後ろに眺めながら、走り続けた。朝日に背中を押してもらいながらの走行も、悪くないものだ。
大きな針葉樹の合間を縫って、雪景色を横目に走る。ビデオを撮るためにタツヤが窓を開ける。ひゅ0っと冷たい空気が入ってきたが、天気がよいので気持ちよい。
グランドキャニオン国立公園に到着すると、まずはヘリコプターの手配をした。20億万年かかって削り取られた地球の裂け目をこの目で見てみたいと思ったからだ。
冬に訪ねるのは初めてだったので、見慣れぬ雪がちらほら残る景色がもの珍しかった。ヘリコプターライドは、以前にも乗った事があるルートだったので同じ景色を違った観点から見ることができた。一部雪をかぶった白いキャニオンに見せられた。しかし、乳濁色に濁った川の水量がどうも以前よりへったように思えてならない。僕らが地上に降りると、留守番していたサッチンはドイツから来ている11人のバイカーたちと意気投合し、ハーレーに魅せられたようだった?!
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キャニオンに戻って更にいくつかのポイントをまわり、崖っぷちで朝食をとっている人たちと話をしたり、「やっぱりコロラド川をいかだで下りながら、キャンプ旅行3週間がいいね。」なんて言いながら、むき出しの地球が紡いだ時間を肌で感じた。ここは確かに有名な観光地だ。時間がないのに、ちょっとばかり断崖を見下ろしてもしょうがないのかも知れない。車で下に降りていったり、キャンプをしたりするほうがよいに決まっている。でも僕としては、この旅でここに来るのは重要なことだと思っていた。地球でのよりよい未来を築くには、地球の過去を知ることに何かヒントがあるような気がする。それに何といっても、あんな壮大な地球の姿を目の当たりにして、これを守りたいと強く願わぬ人がいるだろうか?手すりも何もない崖っぷちに近づいて感じるあの畏敬の念を、胸に焼き付けてグランドキャニオンを後にした。
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ここからキャメロンという町に抜け、一路ページを目指して北上した。大きなメサが次々に連なってゆく。後部座席は狭いので、長身の僕とタツヤが座るのはちょっとキツイ。でもかねてからの念願を叶えるごとく、サッチンがハンドルと握ることになった。リズミカルな音楽に合わせて踊りながら楽しそうに運転する彼女を見ていると、燃費のことが気になりつつも、僕らにもその楽しさが伝染してきた。が、途中撮影をして再発進しようとすると・・・。おっと、燃料切れだ。ページまであとわずか数十キロ。あわてて給油して、ページには夕暮れ時にたどり着いた。まだ宵の口だ。宿が決まると、早速精製に入った。
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廃油回収 0L  走行距離 423km 

カテゴリー: north america パーマリンク

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