あのぅ、何釣ってるんですか?

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朝8時30分。コムケ国際キャンプ場を出る。ダートを少し走ると、海岸へ出た。おっ、釣り人発見。みんな竿を5本6本と砂浜にさして、じーっと待って様子。なにが釣れるんだろ?「すみませ〜ん、あのぅ、何釣ってるんですか?」
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「アキアジだよ」「アジですか?」と、砂を掘り返しはじめた。なんと、シャケが出てきた〜!
今の時期、冬の遡上前のシャケが海岸で回遊をしている。海水から淡水へ変わるのでここで体を慣らし、自分の育った川を見つけ出して遡上していくのだ。それをアジアジと言うのだ。おじさんが釣ったシャケは2匹。大きくてあごがいかついほうがオスで、小さいほうがメス。メスは卵をお腹に抱えている。「メスは卵に栄養をとられているから、そんなに味は特別よくないですよ。オスもそう。でもスジコとシラコは美味しいよ〜」とおじさんはニコッと笑った。
それにしても立派なシャケだなあ。このフィッシングは”投げ釣り”というのだそう。餌はサンマの切り身やソウダガツオ。それを糸の先につけてなげて、竿を砂浜にさしてまつ。竿のてっぺんにつけてある鈴が鳴ったら、かかった合図だ。「朝5時から釣って2匹。隣の人は6匹釣ってたよ。どれくらい釣れるかはわかんないよね、運だから」
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僕はあまり釣りはしたことなかったんだけど、釣れるもよし、釣れないのもよし。こうして一人で海と向き合う時間って、とってもいい時間だな。ヒーリングにもなるんじゃないかな。
シャケの体は赤っぽかった。シャケの餌であるオキアミの色なのだそうだ。彼らはいったいどうやって自分の生まれた川がわかるのだろうか。
これからシャケたちは遡上してそのまま命をバーンアウトさせて死んでいく。
冬はもうすぐそこだ。

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