男鹿観光ホテルから廃食油

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僕らが泊めて頂いている「男鹿観光ホテル」さんより、厨房から出た廃食油を頂けることに。皆さん目をまんまるにしてじっくり観察しながら「どうやって廃食油をもらうんですか?」「どんな植物油でもいいんですか?」などなど賑やかに質問しながら注いで頂いた。
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ありがたいことに、僕らのためにわざわざ廃食油約5リッターを集めて頂いていた。「この油はすぐ近くにある”男鹿ホテル”から出たものなんですよ」とマネージャーさん。
じつはここ男鹿にある「男鹿観光ホテル」と「男鹿ホテル」「セイコーグランドホテル」はSKOグループというグループホテルで、各館コラボレーションもしているのだとか。
例えば、宿泊者はそれぞれのホテルの湯めぐりを無料でできるそうなのだ。それはゴキゲンですね〜。ホテルの周辺では浴衣で楽しそうに歩く観光客の姿が。湯めぐりしてきたのかな!?
広々としていて平らな玄関は、諸々の精製作業にとてもありがたい。電源をお借りして燃料づくりもさせて頂いた。ホテルの皆さん、お仕事をされながらも僕らの燃料づくりを熱心に見に来て頂いた。廃油を入れる際、集まって頂いたスタッフの皆さんと、記念撮影をパシャリ。喜んで頂けたようでとてもうれしかったな。
男鹿観光ホテルの皆さん、ありがとうございます!
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男鹿観光ホテルから廃食油

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僕らが泊めて頂いている「男鹿観光ホテル」さんより、厨房から出た廃食油を頂けることに。皆さん目をまんまるにしてじっくり観察しながら「どうやって廃食油をもらうんですか?」「どんな植物油でもいいんですか?」などなど賑やかに質問しながら注いで頂いた。
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ありがたいことに、僕らのためにわざわざ廃食油約5リッターを集めて頂いていた。「この油はすぐ近くにある”男鹿ホテル”から出たものなんですよ」とマネージャーさん。
じつはここ男鹿にある「男鹿観光ホテル」と「男鹿ホテル」「セイコーグランドホテル」はSKOグループというグループホテルで、各館コラボレーションもしているのだとか。
例えば、宿泊者はそれぞれのホテルの湯めぐりを無料でできるそうなのだ。それはゴキゲンですね〜。ホテルの周辺では浴衣で楽しそうに歩く観光客の姿が。湯めぐりしてきたのかな!?
広々としていて平らな玄関は、諸々の精製作業にとてもありがたい。電源をお借りして燃料づくりもさせて頂いた。ホテルの皆さん、お仕事をされながらも僕らの燃料づくりを熱心に見に来て頂いた。廃油を入れる際、集まって頂いたスタッフの皆さんと、記念撮影をパシャリ。喜んで頂けたようでとてもうれしかったな。
男鹿観光ホテルの皆さん、ありがとうございます!
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北緯40度 の UFOおじさん

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椿魚さんに連れていって頂いたのが、海鮮料理の店「みさき会館」。男鹿半島の端っこの岬にあるお店だ。名物の美味しいウニ丼を頂きながら、おじさんに話を聞く。なんとこのおじさん、UFOに遭遇したことがあるそうな。謎の飛行物体をビデオにおさめたことで有名で、UFO研究家の矢追順一さんや数々のタレントがUFO系番組でここを訪れたことがあるそう。
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「満月みたいに光るものが表れてね、真ん中にラインが入ってくるくる回ってんのよ。光がおりてきてはねかえった感じがしたんだよ。ものすごい光なんだけど、反射がないんだよ。車とか電気とは違うの。7年前、6年前、一昨年前は正方形だったの。そのまわりをくるくる丸いのがまわってんの。一昨年撮ったときは、スーッと真っ直ぐ下に下りて、カメラ向けたら横にスーッと消えてったのよ」とUFOおじさん。
「このお父さん自身が宇宙人だから。お父さんにしか見えないの!」と椿魚さん。
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UFOおじさんにUFO激冊ビデオと廃油を1リッター頂く。
風が強くて飛ばされそうだ。
入道崎は男鹿国定公園。北緯40度のラインがあり、それに添うように直線上に岩が並んでいる。今日は台風の影響で、岸壁へすごいしぶきをあげて白波がたたきつける。時折しょっぱい雨がたたきつけるようにふってきた。
ここにUFOたちは飛んできて、いったい何をしているんだろう。でもここにUFOが表れるのも何だかわかる気がするな。
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北緯40度 の UFOおじさん

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椿魚さんに連れていって頂いたのが、海鮮料理の店「みさき会館」。男鹿半島の端っこの岬にあるお店だ。名物の美味しいウニ丼を頂きながら、おじさんに話を聞く。なんとこのおじさん、UFOに遭遇したことがあるそうな。謎の飛行物体をビデオにおさめたことで有名で、UFO研究家の矢追順一さんや数々のタレントがUFO系番組でここを訪れたことがあるそう。
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「満月みたいに光るものが表れてね、真ん中にラインが入ってくるくる回ってんのよ。光がおりてきてはねかえった感じがしたんだよ。ものすごい光なんだけど、反射がないんだよ。車とか電気とは違うの。7年前、6年前、一昨年前は正方形だったの。そのまわりをくるくる丸いのがまわってんの。一昨年撮ったときは、スーッと真っ直ぐ下に下りて、カメラ向けたら横にスーッと消えてったのよ」とUFOおじさん。
「このお父さん自身が宇宙人だから。お父さんにしか見えないの!」と椿魚さん。
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UFOおじさんにUFO激冊ビデオと廃油を1リッター頂く。
風が強くて飛ばされそうだ。
入道崎は男鹿国定公園。北緯40度のラインがあり、それに添うように直線上に岩が並んでいる。今日は台風の影響で、岸壁へすごいしぶきをあげて白波がたたきつける。時折しょっぱい雨がたたきつけるようにふってきた。
ここにUFOたちは飛んできて、いったい何をしているんだろう。でもここにUFOが表れるのも何だかわかる気がするな。
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大潟村を訪問

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今日やって来たのは大潟村。八郎潟を湖の干拓により湖底から生み出された村だ。海面下4mの大地。農業のモデル市とすることを目標に掲げ、残存湖には今でも白鳥が飛来するという。
訪れるのは初めてなのだが、ワールドソーラーカーラリーを開催している村でもあり、名前はよく聞いていた。近年はバイオディーゼル燃料にも取り組んでいるという。椿魚さんにご紹介頂いて村長さんとお会いすることができた。
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「CO2削減しようと、大潟村ではB5を販売するスタンドがあるのですが、なかなか流通がうまくいかないのが現状なんですよ」とタカハシ村長。給食やレストランなど市民回収で集められた廃食油を、民間の企業に委託して別市でBDFを精製。昨年、村内でBDFと軽油の混合施設を作りB5スタンドを完成させ、販売している。だが、軽油自体を安く購入できなかったり、運送コストがかかったりといった理由で、なかなか受け入れてもらえず循環できずにいるという。
バスコファイブを見て頂いた後に、職員の方にご案内頂き、その混合施設を見に行くことができた。昨年できたというその混合施設は、非常に立派なものだ。しかしながら、その稼働率はかなり少ないという。聞けば流通などの問題に加えて「BDFはエンジンがダメになる」という間違った先入観も大きく、なかなか販路を見いだせないのだそうだ。
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なんと……まだまだ日本において、BDFの情報も一般的な認知度も少なく、間違った噂が先行している。それが、現状なのだ。僕のクルマはB100を入れてもう8万キロ以上も走っている。それでもBDFゆえの大きなトラブルは一切ない。もちろんBDFはメリットがある一方で、精製者も使用者も多くの注意点に耳を傾けて理解することが必要だ。だが間違った情報が噂となり、先入観となってBDFを使うチャンスが少なくなるとすれば、なんともったいないことだろう。
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「秋田の農具はすべてB5で動いていますよ、という差別化ができたらいいなと思うんです」という。現在このB5は運送会社や7〜8台ある公用車などに使用しているそうだ。
地域ごとに問題や壁をさまざまに抱えているものだ。それに対して解決策も地域の数だけあるに違いない。この立派な施設がフルに利用される日がくるといいですね、そう願っている。
大潟村役場の皆さん、タカハシ村長、工藤副村長、急なご連絡にも関わらずお忙しい中ありがとうございました。また訪問させて頂ける機会がありましたら楽しみにしています。

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男鹿観光ホテルに到着!

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旅は秋田に入り、男鹿半島に滞在している。ここ男鹿は日本海に突き出した半島で、毎年大晦日にはほぼ全域でなまはげ行事が行われる。なまはげゆかりの神社もある観光名所だ。
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そんな男鹿半島で、僕らのプロジェクトに共感して頂き、寝泊まりする場所を協力してくれたのが「男鹿観光ホテル」さん。
僕らの旅は油の収集や精製に左右されるので、なかなか予定も立てずらい。だからどうしても約束や予定も急になってしまいがちなのだが、そんな中でもプロジェクトを理解し快く迎え入れて頂いたのだった。
夜、到着すると、「さ、どうぞどうぞ温泉につかってゆっくりされてください」と支配人の石川さんやスタッフの皆さんがアットホームに出迎えてくれた。車に積んだ精製機を説明させて頂くと、とても熱心に耳を傾けて、油も用意して頂けるとのありがたいお言葉も頂いたのだった。
到着してすぐ、近くの「五風」という会場でなまはげの太鼓演奏があるのでぜひ、と石川支配人。会場へ行ってみると、浴衣姿の観光客たちがいまかいまかと登場を待っていた。いよいよ……とその瞬間、なまはげが予想だにしない場所から表れた。
ひぇぇ〜こ、怖い! 子供なんか、なまはげにじっと見つめられたただけで、ビービー泣いちゃって。
4匹のなまはげが髪を振り乱して太鼓を叩くこの「ナマハゲふれあい太鼓ライブ」。演奏しているのは”なまはげ郷神楽”という地元の若者たちの太鼓グループだという。郷土にこだわり、国内外で活動を続けているそうだ。ズンズンと腹の底に響くようなサウンドパフォーマンスが躍動的だ。どこへいっても地元の若者たちのパワーに触れると、なんだかうれしくなるな。
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ここ男鹿は「男鹿温泉郷」と言われるように、天然温泉がとても有名だということで、さっそく入らせて頂く。なめてみると……お、少ししょっぱい。海水の成分に似た塩分を含んでいる「ナトリウム塩化物泉」。これが肌についた塩分が汗の蒸発を防ぎ、保湿効果が非常に高いのだそうだ。これは女性もうれしいのではないかな。展望大浴場からは男鹿の海が。露天風呂からは樹海が。男鹿の自然をいっぱい感じられるお風呂に、リラックスしながらついつい長湯をしてしまうのだった。

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秋田運送のBDF精製工場

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BDFを作る。そのために、ただ「油を回収してリサイクルしよう」ではなく、「耕作放棄地に菜種を植えて、美しい花を観賞し、美味しくて安全な油を食べて、その廃油をBDFにしていこう」といった一連のストーリーが見えれば、人々はもっと楽しめるし夢も膨らむのではないだろうか。
まさにその一連の循環を作りたいと願うのが「NPOあきた菜の花ネットワーク(以下NPO菜の花ネット)」の活動だそう。その取り組みの中のひとつであるBDFの精製について伺った。
「NPO菜の花ネット」の会員で、県内でBDFを背精製しているのは8か所、会員外も含めると14か所で精製しているそう。このネットワーク内では、他へ販売せず自家消費する。つまりBDF100%を作り自己責任で使用している。
この「NPO菜の花ネット」を発足させた秋田運送でも、BDFを精製し、運送車両に使用しているというので、見学させて頂く。
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1バッチ約2000リッター。現在はほとんど毎日フル活動なのだそう。
まず加熱して不純物をのぞいてろか機を通し、前処理をしっかり行ってから、エステル交換。メタとグリをとり除いて最後はイオン交換樹脂を使う。
それぞれの行程の各装置を見ると、トラックのサイドバンパーを手すりにしたりと、なんとほとんどが手作り。静置する行程は、いらなくなった列車の貨車を安価で手に入れて、その中で行っている。
「お金はかけない、知恵を使う!」をモットーに、自社のトラックなどの廃材を利用して、できる限り精製機を自作したそうだ。「工場内で唯一他社製のものといえば、油カスの濾過機だけ。こっちの加熱装置はみようみまねで、うちのクレーンの運転手が作ったんですよ。だからつぎ目がほら、見えるでしょう」と工場責任者の阿部さん。
ろ紙の値段が高いので、他の安価なもので代用したり、最後の最後で見えないグリをとるためにねばってみたりと、試行錯誤も非常に熱心だ。
阿部さんご自身も、B100を入れて運転していたトラック運転手。現在は専属で精製担当をしている。「あきた運送方式とか言われています。コップ点検も各行程で行って、品質をチェックしているんですよ」
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僕のクルマと同じイオン交換樹脂を使っているところは、日本ではほとんど見られない。しっかりした前処理はもちろん、2000リッター級の精製機を手作りで頑張っているのがすごい。
トラックには、寒期にBDFが固まってしまわないよう、加熱するために工夫がされ、それぞれの箇所でのBDFの温度がわかるようになっていた。このデータを秋田県立大学が解析しているのだそう。
この規模、廃材の利用、熱心な研究に、すごいなーと関心していると……NPOの石田社長さんがいらっしゃった。周囲の反対を押し切り、BDFを作ろうと言い出したご本人なのだそうだ。
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御歳なんと89歳。とても若々しくお元気な会長さん。「男のロマンですね〜」と熱心に目を輝かせて僕の車を見て頂いた。
会長さんもB100を使用中。クルマを拝見すると、BDFのステッカーが貼ってあり、天井には”安全パトロール車”と書かれたライトが。「タクシーと間違えられて、手を上げられるんですよ」と笑う。ほんと、タクシーのようだ!社長さんのお人柄を表すように、清々しく愛らしいおクルマだった。街中では「おじいさんが運転するタクシーみたいなパトロール車は、てんぷら油の匂いがする」と評判なのではないかな!?
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最後に、石田さんのご厚意でBDFを30リッターほどわけて頂いた。丁寧に作られたBDF、とてもありがたい。
鈴木さん、阿部さん、そして石田社長。1日ご案内を頂き、ご丁寧な対応をどうもありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしています。来年も菜の花が元気よく満開に咲きますように! 応援しています。

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1万人を集めた菜の花まつり@桃野

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今年、秋田にはすばらしい「菜の花まつり」で有名になった場所がある。鳥海高原の桃野だ。まつり期間中5月22〜23日には、満開の菜の花畑が。その奥に、雪化粧をした鳥海山の山並みが。県内外からカメラフリークが集まる雄大な景色が見られたそうだ。
鈴木さんの案内で、その桃野へ連れて行ってもらうことに。
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今年第一回を迎えた桃野の「菜の花まつり」。そのおまつりを迎えるまでのエピソードがまた情熱的だ。
行政が何十億もかけて平らにしたにも関わらず、火山の粘土層が出て、農家が離れていってしまった。そんなここ桃野の土地に、縁あって「NPO菜の花ネット」が出会う。
視察に来ると……広大な土地の奥に鳥海山がドーン! 「このロケーションは最高だ、ここで菜の花まつりをやろう!」と、ひと目で惚れたのだそうだ。
そこからまたねばりを発揮。NPO菜の花ネットや菜の花プロジェクトを立ち上げた秋田県立大学らが、2007年から桃野で栽培実験を開始。2009年には見事な花を咲かせることに成功し、菜の花まつり開催へ奮闘する。「こんな山奥で祭りをして人が来るのか!?」という反対意見に食い下がり、「とにかく1回やってみようじゃないか」と、県の助成金や市の協力をなんとか得ることに成功した。
FDW13316.JPGFDWM6869.JPG FDWM6842.JPG
こうして行われた桃野での「菜の花まつり」は大成功。なんと……2日間で1万人近くを集めたのだった。この山奥ゆえ、たまたま通りかかったような人はいない。祭りのために来たお客さんが、一万人近く。驚くべき数字だ。
「なんと早朝からアマチュアカメラマンでうもれていたんですよ! ものすごい人だかりで。スタッフは100名みんなボランティアです。こうやってみんなでひとつのテーマでやるというのがおもしろい。何人かが、やるべやるべ〜と本気で思ったら、だいたいのことはできるもんです」畑に芽を出した小さな菜の花を見ながら、鈴木さんは言った。
秋田県立大学では、農工の両学部でBDFの研究を行っている。大学生もスタッフとして参加しながらBDFトラクター試乗や、菜種油の搾油&BDF製造実演なども行ったそうだ。
秋田県内で菜の花が最盛期を迎えるのは5月始め頃だが、ここ桃野は標高が500mを越えるため、最盛期は5月の後半になり、重なることもない。来年もこの菜の花まつりは開催されるそうだ。きっと、すばらしい景観を見せてくれるに違いない。
アイディアを出し合って作った美味しい「菜の花ロールケーキ」をご馳走になった。菜の花油100%使用したそうな。次は何のアイディア商品が出るのか!? 楽しみですね。

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1万人を集めた菜の花まつり@桃野

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今年、秋田にはすばらしい「菜の花まつり」で有名になった場所がある。鳥海高原の桃野だ。まつり期間中5月22〜23日には、満開の菜の花畑が。その奥に、雪化粧をした鳥海山の山並みが。県内外からカメラフリークが集まる雄大な景色が見られたそうだ。
鈴木さんの案内で、その桃野へ連れて行ってもらうことに。
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今年第一回を迎えた桃野の「菜の花まつり」。そのおまつりを迎えるまでのエピソードがまた情熱的だ。
行政が何十億もかけて平らにしたにも関わらず、火山の粘土層が出て、農家が離れていってしまった。そんなここ桃野の土地に、縁あって「NPO菜の花ネット」が出会う。
視察に来ると……広大な土地の奥に鳥海山がドーン! 「このロケーションは最高だ、ここで菜の花まつりをやろう!」と、ひと目で惚れたのだそうだ。
そこからまたねばりを発揮。NPO菜の花ネットや菜の花プロジェクトを立ち上げた秋田県立大学らが、2007年から桃野で栽培実験を開始。2009年には見事な花を咲かせることに成功し、菜の花まつり開催へ奮闘する。「こんな山奥で祭りをして人が来るのか!?」という反対意見に食い下がり、「とにかく1回やってみようじゃないか」と、県の助成金や市の協力をなんとか得ることに成功した。
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こうして行われた桃野での「菜の花まつり」は大成功。なんと……2日間で1万人近くを集めたのだった。この山奥ゆえ、たまたま通りかかったような人はいない。祭りのために来たお客さんが、一万人近く。驚くべき数字だ。
「なんと早朝からアマチュアカメラマンでうもれていたんですよ! ものすごい人だかりで。スタッフは100名みんなボランティアです。こうやってみんなでひとつのテーマでやるというのがおもしろい。何人かが、やるべやるべ〜と本気で思ったら、だいたいのことはできるもんです」畑に芽を出した小さな菜の花を見ながら、鈴木さんは言った。
秋田県立大学では、農工の両学部でBDFの研究を行っている。大学生もスタッフとして参加しながらBDFトラクター試乗や、菜種油の搾油&BDF製造実演なども行ったそうだ。
秋田県内で菜の花が最盛期を迎えるのは5月始め頃だが、ここ桃野は標高が500mを越えるため、最盛期は5月の後半になり、重なることもない。来年もこの菜の花まつりは開催されるそうだ。きっと、すばらしい景観を見せてくれるに違いない。
アイディアを出し合って作った美味しい「菜の花ロールケーキ」をご馳走になった。菜の花油100%使用したそうな。次は何のアイディア商品が出るのか!? 楽しみですね。

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あきた de 菜の花 小集落で循環完結させるNPO

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昨日の夜、秋田へ入った。今日は「NPOあきた菜の花ネットワーク(以下NPO菜の花ネット)」を訪問。お話をしてくれたのは鈴木さん。発足したのは今から6年前。活動としては足かけ7年になるという。菜の花を咲かせて搾油するだけでなく、それをビジネスにつなげて「農業と農村を元気にする」のが、最終的な目標だ。
菜の花を植えて、種を収穫、搾油する。集めた廃油をバイオディーゼル燃料にする。ここでの特徴は、その一連の循環を「集落単位という狭い単位で完結させる」ところ。
「同じ秋田県内でも、菜種が穫れた地域のネーミングを付けて、地域ごとの特産物にしている。だから同じ菜種油でも10以上のネーミングがあるんです。そうして、なるべく小さな地域でのつながりを大事にしてやろうというのがこの活動です」と鈴木さん。
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農業に還元する、それをこんなふうに実行している。
例えば……休耕田に菜の花を植える。菜の花は2年経つと連作障害が起きるので、大根など別の作物を植える。もともと休耕田だったその土は、2年間菜の花を植えることにより、いい土壌が作られているので、畑にするにも都合がいい。
ネットワークの会員には料理研究家や様々な分野のエキスパートが揃っている。そこで彼らが力を発揮するのが”新商品の開発”。「異分野の会員とコラボすることで、ひとりではまったく想定できない商品が出来上がるんですよ」。「ナニナニ作ろうよ、この指とまれ〜」と声をあげれば、各得意分野の者たちが立ち上がる。
近年のヒット商品、例えば”ら〜油”。秋田ブランドの流行ら〜油を作るのに、できるだけ秋田の材料にこだわった。野菜は農家から等級ではなく、キロ単位で丸ごと買い上げて、新商品の材料とする。そうすれば、農家も姿形の悪い野菜を捨てることなく、無駄なく売ることができるというわけだ。
ちなみにこのら〜油、1000円と決して安くはないが、工場フル回転でも生産がおいつかないほどなのだそう。味も2種類あって、比内地鶏入りも入っているそう。おもしろがって作っているのが伝わってくる。
「半分遊びなんだけど、半分真剣!でもその遊びの部分がないと、じつは長く続かないでしょう」と鈴木さん。

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