ゆったりとした時間が流れる

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今日も晴れ、いい天気。
昼過ぎまであれこれとパソコン作業をする。カタカタと手を動かしているうちに、何だかいい音色が聞こえてきた。シュウ君とシホさんのそよ風みたいなギターセッション、とっても気持ちがいい。
旅の途路にいるシュウ君は、じつは音楽を作っている。力をゆるゆるとほぐしてくれるような、自然にある音のよう。そんな彼の紡ぐ優しい音が僕らは大好きだ。
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……と、ほんやらの玄関に赤いポリタンクいっぱいの廃油が!じつは宿の管理人のひとり、ひとし君が知人から20リッターの油をもらってきてくれたのだった。油の主は八坂の舟場にある温泉付きレストラン「さざなみ」。ちなみに20リッターと言えば、160km前後は走れる量。なんと、うれしいなあ。ひとし君、さざなみの皆さん、どうもありがとう。
ちなみにこの「ほんやら洞」は八坂の菖蒲あたりにある。里山の美しさを抱え、ゆったりとした時間が流れている。ひっそり営業している秘密めいた古民家ゲストハウスだから、ご縁がある人はきっと見つけられるんじゃないかな。
 やっとこさパソコンを終えると……おっと、もう夕方前の時間。油を協力してくれるところがあるそうなので、出発した。
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 向かったのは大町・木崎湖畔にあるスパ&リゾート施設「木崎湖 ゆ〜ぷる」。施設内のレストランで使用した廃油を頂けるという。
「混雑模様にもよるけれど、廃油は週に一斗缶が2缶分ほどでる」そうだ。ここの油は、2週間ほど前に訪問した「NPO地域づくり工房」が回収しているとのこと。
 さっそく油をこす作業を開始。施設の部長さんである中沢さんにも廃油を注いで頂いた。とてもいい状態の廃油で、油カスも少なかった。きっと体にも気をつかって料理をされているに違いない。
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 シホさんJrのユイとニイナも廃油の注入に挑戦。小さな身体にはメスカップがやけにでっかく見える!妖精ちゃんに注いでもらってるみたい。「カメラのほう向いて〜」と声をかけても……反応なし。こぼしてはならぬと、注ぐ表情は必死! もちろんシホさん、ミチコさん、シュウくんにも注いでもらった。うれしいな。
全部で40リッターを頂く。中沢さん、皆さん、助かります、どうもありがとうございます。
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次は友人の皆さんが集っているとのことで、山の中へ。森に包まれた山道をのぼっていくと、一軒のログハウスに辿り着いた。……と、すぐに元気のいい方々に囲まれた。細かい質問をたくさん投げかけてくれたのは、荒山林業を営む荒山さんご夫妻。自然に関わりながら山林を維持していこうと様々な活動を続けているという。荒山さんの奥様は、なんとA級ライセンスもお持ちだそうで、ラリーや旅話、機械のことまで、熱心に質問して頂いた。先ほど油を頂いた施設・ゆ〜ぷるを紹介してくれたカヨコさん、さらには信州大学教育学部の学生さん、教授の渡辺さんもいらしていて、車が賑やかな顔ぶれに包まれた。
出発の時間が近づいていたので、あまり長くはお話できなくて残念だったけれど、皆さんとまたお会いできたらいいな。
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いつの間にか真っ暗闇。時間が遅くなってしまったので、ここでシホさんファミリーとはお別れだ。シホさん、3日間僕らをいろんなところへ連れていってくれて、たくさんの人との出会いを導いてくれて、どうもありがとう! 作ってくれたご飯もとっても美味しかったよ。ベジカーの生命力、すごかったネ〜。またNewベジカー見にくるからね。ミチコちゃん、美味しいご飯と楽しい時間、キラキラな笑顔をどうもありがとう! シュウくん、すてきなギターの奏でをありがとう!
ユイ、ニイナまた会おうね。じつはこの日、学校に行っていたレンタとは会えず、お別れも言えなくてとても残念だった。レンタ、次は油を絶対注いでね!また会うそのときにはSax演奏聞かせておくれ、その時はどれくらい背が伸びているんだ!?
……さてさて。みんなから元気も油も満タンにもらったことだし。
GO NORTH! 北へ向かって走るぞ〜!
ゆーぷる
http://www.yupuru.co.jp/index.html

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今日から秋!?

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ほんやら洞に戻ると、みんなが待っていてくれた。なんと今日は天ぷらを作ってくれていたのだった。みんな〜遅くなってごめん!大根おろしがのった天ぷら。その味は格別だった。
本田さんが帰り際「今日、秋だなって感じたから……今日から秋にしま〜す!」とにっこり叫んで帰っていった。うん、たしかに。暑いけれど、もう秋の気配を感じる。空だったり雲だったり、山の景色だったり。自然とそういうものを感じられるって不思議だね、そういうのっていいな。
ほんやら洞の灯りは今日もまだまだ消えそうにない……。
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ミワポタリー

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池田町の山の中で車をとめて、緑に包まれた山道を少しくだっていく。すると、ひとつの蔵が現れた。「こんにちは〜!」と出てきてくれたのは、小柄な女性と、お目々がクリクリな娘さん。ここはミワさんという陶芸作家の工房「ミワポタリー」だった。蔵の1階は工房で窯も置いている。2階は最近整えたというギャラリー。床の木に塗った柿渋の香りがほのかに漂う優しい空間だった。さりげなく展示してある陶器は、どれも素朴でひとつひとつにミワさんの手で息吹がこめられている、そんなすてきな雰囲気が漂う作品たちだった。
 その奥まったところにあるミワさんのお宅は、日本昔話に出てくるお家だ。どこかアジアのリゾートを思わせる造りで、天井が高くて窓も広い。聞けばこの家は元弓道場だったのだそうだ。
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 季節の野菜を使ったパエリアをご馳走になりながら、ここでの暮らしのこと、これからのこと、やりたいことなどたくさんお話をした。ミワさんは僕と似たような感覚をもっている方で、色々と通じるものがあってうれしかったな。娘さんの日和子ちゃんはヒナコちゃんと読む。湖畔で見てきたという「キノコタウンの物語」をたくさん僕たちに教えてくれた。僕たちもいつか見られるかな!?
ミワさん、ヒナコちゃん、ヤーマン、どうもありがとう! またお話したいですね。今度は陶芸にもチャレンジしたいな。ヒナコちゃん、すてきなプレゼントをありがとう、大切にするよ。

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Electronica Love

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シホさんの案内で八坂周辺の様々なところを見にいく。空き家になっているところとか、景色のいいところや畑。そうしているうちに、ある人の住む家に導かれた。長野の古民家に暮らすミュージシャン・写真家のティムさんとマユさんだ。
突然の僕らの訪問、しかもお休み中だったにも関わらず、お二人は僕らの活動に熱心に耳を傾けてくれ、とても温かく共感してくれたのだった。ティムさんは日本語がとても上手。「僕と同じスピリットをもっているよ!」と言って固い握手を交わしてもらえたのは本当にうれしかった。初めて会うとは思えないほど、すばらしいご縁を感じた出会いだった。
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ティムさん、マユさん、どうもありがとう! 突然ごめんなさい。お二人とはまた近い未来に、一緒に繫がっていくような気がしています。その日を、再会できる日を楽しみにしていますね!
ティムさんとマユさんはいつまでも笑顔で手を振って見送ってくれた。別れ際に頂いた二人のCDをかけながら車を走らせた。「electronica Love」。緑に包まれた山の道を、ズンズンと響くように気持ちよく走ることができた。

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八坂 no1日

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今日も晴れ。いい天気だ。
夜が遅いので、ちょっぴり(!?)朝寝坊してしまう。いかんいかん〜
朝ご飯を頂いていると「コンニチハ〜」と若いご家族が登場。聞けば、この近くに住んでいる由朋さんファミリーさん。ご飯を一緒に食べながら、しばしお話することができた。
旦那さんの由さんは縄文気功を。奥様の朋さんはリーディングやエサレンボディワークなどをされている。近くの古民家を改装して「古民家わくわくDo」と名付けて暮らしながら、二人のワークを体験できる場となるように日々邁進中だそうだ。お二人は即興演奏のユニットも組んでいて、演奏をしながら転々と旅をしたこともあるとか。その演奏場の中に、僕もとても馴染み深いカフェもあって、大いに盛り上がった。 即興演奏では、小さな鼓波ちゃんは「合いの手」で家族3人で演奏するそう。ぜひ聞きたいなあ!
由朋さん、会えてとてもうれしかったです。次にお会いできるときは、朋さんはどんな電気自転車に乗っているのかな!?
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昨日「ほんやら洞」のオーナー・本田さんが「明日八坂オフロードでちょっとした走るミーティングがあるからよかったら来ませんか?」と声をかけてくれた。それはぜひ!と行ってみることに。向かったのはゴール地点。いるいる、トランポが並んでるぞ〜。汗だくで走り終えたライダーが木陰で涼んでいる。
……僕の原点はバイクで走ること。20代の頃、死んで悔いの残ることと言えば「バイクで好きなだけ走ること」だけだった。だから大学を辞めてバイクをもって1人でサハラ砂漠へ行った。今もその気持ちはかわらなくて、大好きなバイクに乗ることが僕の癒しだし、あらゆることを教えてくれる。
 このバイオディーゼルカーのプロジェクトをはじめてからは、さすがに車のプロジェクトゆえに乗る機会が減ってしまったんだけれど、やっぱりバイクを見るとうずうずわくわくする。
 会場をぐるりと回っていると……「周生さん!」と僕を呼ぶ声。あれれ、昔海外ラリーなどで会ったライダーたちじゃないか。こんなところで再会するとは思ってもみなかった。いや〜懐かしいぞ!
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 ここ八坂オフロードミーティングのミニオフロードレースは、もう21回を数えるそうだ。「人がいなくなる村を、一時でも賑やかにしてくれて、ライダーが頭を下げてすれ違ってくれる。そう言って村人も楽しみにしている人々が多いんですよ。アットホームに開催しています」と実行委員長の田中さん。
 もちろんさまざまな人が暮らしているのだから、バイクが好きじゃない人もいるかもしれない。しかし「村で楽しんでもらって村を知ってほしい」と村人が手作りでレースを開催する。ライダーも走らせて頂けることに感謝してルールを守って走る。お互いを助け合い、リスペクトし合って毎年開催されている、すばらしいレースだなと思った。また来年の開催も楽しみだ。
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うん!? 何だかシホさんの様子がおかしい!?  じつは彼女はバイクや車で放浪するのが大好き。見ているうちに、今にでも飛び出してしまいたい〜とウズウズわいてきてしまったごようす(笑)。じゃあ、未来のベジカー探しにと、トランポ(バイクを運ぶクルマ)を見にいくと、すてきな1台を発見。広さも万全で、棚や配線も自分で行ったとか。持ち主は優しい顔の保育士さん。あれこれと質問に丁寧に答えてくれた。お名前は聞かなかったけれど、保育士さん、どうもありがとう。

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ほんやら洞

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今日はまだまだ終わらない。今晩はゲストハウス「ほんやら洞」に泊まることに。ほんやら洞とは、長野の八坂にある古民家で、ゲストハウスとして門を開いている。オーナーは地元で農業を営む本田さん。シホさんを始め3名で力を合わせて共同経営を行っている。
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 今日は旅人のしゅう君お手製の美味しいお好み焼きでカンパーイ! その後は僕のプチスライドショーを見て頂いた。なんと贅沢なビックスクリーンを間近に。夜も遅かったのに、みんなに喜んでもらえたようでうれしかった。
盛りだくさんな楽しい一日だったな。
また明日も何があるか、楽しみだ……zzz。

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ヘリカワショップ!?

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シホさんのご友人、湖畔にある「ヤマザキショップ ニシ」へ。ここはCS放送でヘリカワショップや緑川商店として登場した有名なお店なんだそう。お馴染みのヤマザキショップなのだが、店内でおそばやおやきも食べられる。店長のニシさんをはじめ、皆さんとっても温かいお人柄で迎えてくれた。小学生のお譲さんは「この車が世界を走ってきたんだ〜いろんな国の言葉で声をかけられたんだね〜」と車を何度もナデナデと。皆さん総出でスイカやおやきをご馳走してくれ、油も注いで頂きました。いやいや、うれしいな!さらには「お隣にも声をかけましょう」と、かけあってくれた。
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お隣のレストランは「びすとろ みぃ〜や」。木の温もりに包まれたアットホームなビストロ的なお店。オーナー・シェフはさとうさんご夫妻。実際に車を目にすると、とても驚いた様子で「どうぞどうぞ!」と快く廃油をご協力頂きました。さとうさんにも注いで頂きながら、記念撮影をパシャリ。時間がなくて食事もできなかったのだけれど、いつか立ち寄りたいなと思うすてきなお店だった。
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「ヤマザキショップ ニシ」のニシさんや皆さん、「びすとろみぃーや」のさとうご夫妻、本当にどうもありがとうございました!
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恐竜はいりま〜す

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木崎湖でボートに乗ることになった。大型の足こぎボートを30分。乗るのはスワンちゃんではなく、恐竜号。「恐竜はいりま〜す」のかけ声とともに、乗り込む僕ら。思わずどぼんと飛び込んでいく州(シュウ)くんとレンタの2人、ひとりはマッパだ。ウン、男らしいぞ! この湖はとてもきれい浅いところは湖底がすけてみえるほどだった。
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原始感覚美術展

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 昨日の夜遅く長野の目的地に到着。西丸震哉記念館に併設されたゲストハウスだ。ここに来たのは、シホさんご家族を訪ねた。シホさんファミリーとは過去数回会っている。熊本で2度。そして半年前に長野でも。そして今。相変わらず元気な子供たちにまた会えてうれしい。レンタ、ユイ、ニイナ、みんな大きくなったなあ!それに今回は夏休みでいらしているというシホさんの妹、みちこさんも一緒でとても賑やかだ。
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この夜、寝かせていただいたのは泥絵の間。身の回りのものを用いさまざまな形でドローイングを続ける淺井裕介さんが描いた「淺井の間」。なんだかお伽の国に入った体験だった。
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 朝ご飯を頂いた後は、シホさんが「湖畔の原始感覚美術展」を案内してくれることに。今日も天気がよくて暑い。木崎湖の輪郭にそって対岸へ向かう。車を止めて歩いていくと、そこは自給自足の「虹の家」。現在4名で暮らしているという。湖が見下ろせる斜面に建つお家は眺めもすばらしかった。
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 シホさんはここでおもしろい車の展示をしている。素朴でかわいらしいペインティングがされた軽トラック。その荷台には、なんと緑の草花がすくすくと育っている。名付けて「ベジカー」!!
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たくさんのハーブはもちろん、キュウリやピーマン、ししとうも実っていた。キュウリを収穫させて頂いたのだが、これが太くて立派! 美味しい証拠と言われるキュウリのトゲまでしっかりとついている。多種多様な種類の植物たちが隣り合っているにも関わらず、こんなにも元気に育っているのが不思議だ。しかも車の上で!これには本人もビックリしていた。人から愛情たっぷりに育てられ、たくさんの人に”見られている”からかな〜。
ベジカーで採ったハーブで作ったお茶は本当においしかった。「このベジカーで旅をしながら、カフェをやれたらいいな〜」とシホさん。今はまだ課題もたくさんあるそうだが、近い将来きっと叶うに違いない。
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 この「湖畔の原始感覚美術展」では、蔵に展示された写真展、草原に現れるちゃぶ台空間、鏡の林立……など、他にもおもしろい展示を見ることができた。この美術展は8月いっぱい見られるそうだ。

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仙人の山に、テルミンの里

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数日前に箱根でお会いしたテルミン奏者・やの雪さんとサウンドプロデューサー・赤城さん。お二人は近年、縁あって田舎に越してきたそうだ。音楽家歴はもう20年以上。作業場でもある広いリビングには、シンセサイザーやギターのほかに、見たこともないような楽器やスピーカー、オブジェが並んでいる。ふと窓の外を見ると一面緑。とても居心地のいいすてきな空間だった。
もう何年も前から雪さんとやり取りをしていたが、実際にお会いするのは箱根が初めて。このバイオディーゼルアドベンチャーのプロジェクトのことは知っていて、もし近くを通過するときにはぜひ寄る様に言われていた。その素敵な場所と落ち着いた空間で疲れを取らせて頂くことにした。
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雪さんは、約15年前にテルミンと運命の出会いをして、その3週間後には「白鳥」を演奏していたというからすごい。気持ちのいい波動に没頭し、8時間近くも弾き続けていたこともあるそうだ。いくつものテルミンの中から見せてくれたのは、雪さんが敬愛をもって「てるじぃさん」と呼ぶ、真空管を使ったとても貴重なRCAテルミン。これはなんとレフ・セルゲーヴィチ・テルミンが80年前に自ら作った貴重なものだ。
その優しくて深い音色といったらすばらしいものだった。ちょっぴり僕も少し手を振らせてもらったのだけれど……なんて不思議な楽器なんだろう!
聞けばフリーダイバーのジャック・マイヨールも、雪さんとテルミンに出会っていた。同じ波動をもつ者同士、話をせずともすっかり息が合ったのだという。彼が亡くなったとき、このテルミンで弾いたレクイエムを捧げたのだそうだ。ジャックからもらったというブルーのタオルが、テルミンの上に優しくかかっていた。
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雪さんとテルミンのすばらしい世界を曲として生み出すのが、サウンドプロデューサーの赤城さんだ。赤城さんがテルミンのために作った曲を聴いて、僕は心を打たれた。
その80年前に作られた真空管のRCAテルミンの音色は、電子の音ではなく人の声に聞こえる。そして、その声に息継ぎがないので、人を超越した神の領域の音とつながり、音の波動も、あの世の世界へ引き込むような妖艶な響きを持つ。
聞かせて頂いた赤城さん・雪さんのCD「eyemoon 〜やの雪 and Aeon〜」は、電子古楽器のテルミンに中世の古楽器を使って、さまざまな世界を見せてくれる。中でも「Song For The Death」はぜひ聞いて欲しい。
ここは時間の流れが違うんじゃないかな!? と思うほど時間はあっという間に過ぎていく。最後はフライパンから油も注いで頂いて記念撮影をパシャリ。
赤城さん、雪さん、とても楽しい時間をありがとうございました。またぜひお会いしてお話したいですね。次回のコンサートも心待ちにしています。
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7月に撮影したフリーダイビング世界選手権のスライドショーに合わせて、バックに流す曲を作っているところだ。慣れない曲作りをしていると、映画音楽を手がけるベテランの赤城さんが直々のアドバイスをしてくれた。音の組み合わせ方のコツを教えてもらったり、水の中の音も即興で作って頂くなどお世話になりました。今曲作りを頑張ってるところですよ〜
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左は、「eyemoon 〜やの雪 and Aeon〜」のCD。写真右は、RCAテルミンの音色はやはり80年前に作られた同世代のスピーカーがやっぱり相性がいいようだ。CDに録音する時にそのテルミンの音域はすべて収録できないそうだ。やっぱり生のRCAはすごい!
ゆきさんのHP…… http://www.yano-yuki.com/
eyemoonのHP…… http://www.jvcmusic.co.jp/theremin/index.html
テルミンとは?…… http://www.jvcmusic.co.jp/theremin/whats/index.html

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