松江市はじめての天ぷら油バス

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松江市では「天ぷら油で走っています」と書かれたバスが走っている。その発起人が、じつは僕らを案内してくれている田中さんだ。田中さんが事務局長を務める「NPO法人プロジェクトゆうあい」と「一畑バス」がコラボして生まれたのが松江市の『天ぷら油バスプロジェクト』というわけ。平成22年の3月から1日3便運行している。
このバス、「廃天ぷら油」の文字がとっても見やすくてわかりやすい! 一畑バスの敷地内でバスを見せて頂いたのだが、インパクトも非常に大。車内にはやはり天ぷら油のほのかないい匂いが香っているそう。
とすれば、このBDFの元となる油。その肝心な油がどこから来るかというと……
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回収場所がココ! スーパーにあるオリジナル回収マシーン、その名も「油〜コ(ゆーこ)」さん。市内スーパーなど7か所に設置されています。家庭で出た廃食油を容器と一緒にこのカゴの中へ入れてボタンを押すと、自動的に重量を量ってくれます。300ml以上であれば、”ECO”の刻印がされたコインがチャリ〜ンともらえる仕組みです。
ただのコインじゃありません。一畑バスの運賃が一部割引になったり、さまざまな特典がついているんです。
「油のかわりにコインがもらえるといった仕組みは、日本で初めて。いえ、世界で初めてだと思います」と田中さん。
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なるほど、ただ天ぷら油を持ってくるだけじゃない。油が何に使われて、どんなふうに循環しているのか、コインを通じてより楽しく参加できるというわけ。そして油の回収、精製、コインの刻印は、地元の福祉事業所がそれぞれ行うことで仕事を生みだし、分担連携して行っているのです。
「現在、天ぷら油バスは1台のみ走行中。もっとみんなに参加してもらいたい。そのためにはコインが使える特典をもっと改善できるはずなんですよ」と、田中さんは腕を組んで空を見る。
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田中さんに初めてお会いしたのは、昨年の9月のことだった。ここ松江市にある障害者施設もみの木園で講演をさせて頂いた時に、「エココインを使ったてんぷら油バスプロジェクト」についてお話を聞いていたのだ。その後、この廃油バスのプロジェクトが見事実現。今こうして松江市を案内して頂いている。
この日の最後には「NPO法人プロジェクトゆうあい」のオフィスに立ち寄らせて頂いた。「松江バリアフリーツアーセンター」と大きく書かれた看板が目に入る。ここでは障害者の自立支援、バリアフリーの啓発事業が大きな取り組みのひとつだ。
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こんなのを作ってみたんですよ、と手渡されたのが「どこでもバスブック」。表紙には「てんぷら油でバスに乗ろう!」のかわいいイラスト。中には松江のバスの路線と時刻表。さらにマップや行き先が連携されて書かれていて、これ一冊で松江のどこへでもバスを使って観光へ行かれる内容だ。パラパラめくると……あっ、僕の名前も! 昨年、初めてお会いしたときのことを、少し書いて頂いていたのでした。
町の良さを大切に、不便なところを改善しながら、みんなに優しい楽しい町にするには……? 既成概念にとわられず、ひらめいたら即実現させていく田中さん。今日もメガネの奥で「すてきな松江の町づくり」のアイディアを考案中だ。
田中さん、ご家族の皆さん、出会った皆さん、どうもありがとうございました!

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松江市はじめての天ぷら油バス

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松江市では「天ぷら油で走っています」と書かれたバスが走っている。その発起人が、じつは僕らを案内してくれている田中さんだ。田中さんが事務局長を務める「NPO法人プロジェクトゆうあい」と「一畑バス」がコラボして生まれたのが松江市の『天ぷら油バスプロジェクト』というわけ。平成22年の3月から1日3便運行している。
このバス、「廃天ぷら油」の文字がとっても見やすくてわかりやすい! 一畑バスの敷地内でバスを見せて頂いたのだが、インパクトも非常に大。車内にはやはり天ぷら油のほのかないい匂いが香っているそう。
とすれば、このBDFの元となる油。その肝心な油がどこから来るかというと……
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回収場所がココ! スーパーにあるオリジナル回収マシーン、その名も「油〜コ(ゆーこ)」さん。市内スーパーなど7か所に設置されています。家庭で出た廃食油を容器と一緒にこのカゴの中へ入れてボタンを押すと、自動的に重量を量ってくれます。300ml以上であれば、”ECO”の刻印がされたコインがチャリ〜ンともらえる仕組みです。
ただのコインじゃありません。一畑バスの運賃が一部割引になったり、さまざまな特典がついているんです。
「油のかわりにコインがもらえるといった仕組みは、日本で初めて。いえ、世界で初めてだと思います」と田中さん。
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なるほど、ただ天ぷら油を持ってくるだけじゃない。油が何に使われて、どんなふうに循環しているのか、コインを通じてより楽しく参加できるというわけ。そして油の回収、精製、コインの刻印は、地元の福祉事業所がそれぞれ行うことで仕事を生みだし、分担連携して行っているのです。
「現在、天ぷら油バスは1台のみ走行中。もっとみんなに参加してもらいたい。そのためにはコインが使える特典をもっと改善できるはずなんですよ」と、田中さんは腕を組んで空を見る。
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田中さんに初めてお会いしたのは、昨年の9月のことだった。ここ松江市にある障害者施設もみの木園で講演をさせて頂いた時に、「エココインを使ったてんぷら油バスプロジェクト」についてお話を聞いていたのだ。その後、この廃油バスのプロジェクトが見事実現。今こうして松江市を案内して頂いている。
この日の最後には「NPO法人プロジェクトゆうあい」のオフィスに立ち寄らせて頂いた。「松江バリアフリーツアーセンター」と大きく書かれた看板が目に入る。ここでは障害者の自立支援、バリアフリーの啓発事業が大きな取り組みのひとつだ。
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こんなのを作ってみたんですよ、と手渡されたのが「どこでもバスブック」。表紙には「てんぷら油でバスに乗ろう!」のかわいいイラスト。中には松江のバスの路線と時刻表。さらにマップや行き先が連携されて書かれていて、これ一冊で松江のどこへでもバスを使って観光へ行かれる内容だ。パラパラめくると……あっ、僕の名前も! 昨年、初めてお会いしたときのことを、少し書いて頂いていたのでした。
町の良さを大切に、不便なところを改善しながら、みんなに優しい楽しい町にするには……? 既成概念にとわられず、ひらめいたら即実現させていく田中さん。今日もメガネの奥で「すてきな松江の町づくり」のアイディアを考案中だ。
田中さん、ご家族の皆さん、出会った皆さん、どうもありがとうございました!

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地域のためにBDFを作り始めたアースサポート

DSC_4691.JPG
ふたつ目のプラント見学は、島根県松江市にある「アースサポート株式会社」。ここは産廃業やリサイクル業を行っていて、BDF精製プラントももっている。
私たちが生活で出したたくさんのゴミの山。それをショベルカーが大手でつかんで処理槽へ入れていく。その横を通り、案内してもらったプラントは、広い敷地に行程にそってタンクがきれいに並べてあった。
DSC_4680.JPG DSC_4686.JPG
アースサポートがBDFプラントを作るきっかけは、主にこの地域からでる廃食油を回収しBDFを作る事で地域の社会的貢献をしようと始めたのがきっかけだという。作られたBDFは工場内のフォークリフト1台、トラック3台の計4台にBDF100%で使用している。だが、エンジンが壊れたこともあるそうで、けっして簡単なことばかりではなかったようだ。「過去には重機がだめになったこともある。その時はフィルターも駄目になったし、その先の配管もダメになったから、不安もある」と。
おそらく、それはBDFに問題があるのではなく、過去に軽油を使用していた頃の燃料タンク内のスラッジがBDFによってそぎ取られ(BDFはいろいろなものを溶かしはがす性質があるのだ)、それが詰まってしまったのだろう。
DSC_4698.JPG DSC_4708.JPG
それにしても稼働率は月に2回ほどだというから、もったいない!
今後、NPOと市内を走るバスの共同事業が計画されているとのこと。今眠っている余剰能力が発揮されるのも近いのでは!? 今後の展開が楽しみだ。
データメモ:
プラントは鹿児島県の南港製のもので、ここも水を使わないタイプ。担当者が不在だったので詳細はお聞きできなかったが、行程のあちこちを電気制御で管理しているところが今までに見たことがなく、進んでいるようにも見える。グリセリンを分離させる機能を薬品で行っているのか?処理の仕方は不明だ。1バッチ、200?/2日を精製。

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地域のためにBDFを作り始めたアースサポート

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ふたつ目のプラント見学は、島根県松江市にある「アースサポート株式会社」。ここは産廃業やリサイクル業を行っていて、BDF精製プラントももっている。
私たちが生活で出したたくさんのゴミの山。それをショベルカーが大手でつかんで処理槽へ入れていく。その横を通り、案内してもらったプラントは、広い敷地に行程にそってタンクがきれいに並べてあった。
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アースサポートがBDFプラントを作るきっかけは、主にこの地域からでる廃食油を回収しBDFを作る事で地域の社会的貢献をしようと始めたのがきっかけだという。作られたBDFは工場内のフォークリフト1台、トラック3台の計4台にBDF100%で使用している。だが、エンジンが壊れたこともあるそうで、けっして簡単なことばかりではなかったようだ。「過去には重機がだめになったこともある。その時はフィルターも駄目になったし、その先の配管もダメになったから、不安もある」と。
おそらく、それはBDFに問題があるのではなく、過去に軽油を使用していた頃の燃料タンク内のスラッジがBDFによってそぎ取られ(BDFはいろいろなものを溶かしはがす性質があるのだ)、それが詰まってしまったのだろう。
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それにしても稼働率は月に2回ほどだというから、もったいない!
今後、NPOと市内を走るバスの共同事業が計画されているとのこと。今眠っている余剰能力が発揮されるのも近いのでは!? 今後の展開が楽しみだ。
データメモ:
プラントは鹿児島県の南港製のもので、ここも水を使わないタイプ。担当者が不在だったので詳細はお聞きできなかったが、行程のあちこちを電気制御で管理しているところが今までに見たことがなく、進んでいるようにも見える。グリセリンを分離させる機能を薬品で行っているのか?処理の仕方は不明だ。1バッチ、200?/2日を精製。

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出雲は、ぜんざい発祥の地?!

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先にも話したが、日本中の神様が集まる地、出雲は「神(が)在(る)」地。
あの甘い食べ物「ぜんざい」は、その神在(じんざい)がなまって「ぜんざい」になったという。ここは、ぜんざい発祥の地なのだそうだ・・。
お参りを終えた後、甘いものに目がない僕は、さっそく近くのぜんざい屋に入ることにした。冷たいあずきと暖かい餅のぜんざいは、う〜ん、甘くて美味しいぞ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
田中さんの案内で、次に向かったのは、松江市斐川町。
斐川町では、公用バス3台にBDFを入れて走らせているという。回収ボックスはプラント横にひとつと、町中には公民館に7か所、計8カ所があり、年間約1万リッターを回収しているそうだ。
DSC_4555.JPG DSC_4569.JPG
案内してくれた農林振興課の新宮さんが苦労していることとして、お話してくれたのは
「廃食油の回収量と必要なBDFの量は、季節によってバランスが難しい。夏はバスの稼働率は高いけれど、油の回収量は低い時期。いっぽうで冬はバスの稼働率は低いけれど、油は溜まっていくんですよ」ということだ。そこで夏場の足りないときは給食センターから早めに回収するそうだ。
DSC_4616.JPG
話を伺っているとき、ちょうどBDFの給油をしにバスがやってきた! 大きな虹の半円に「使用済みのてんぷら油をリサイクルし走っています!!」と描かれたバスは、町の資源循環のシンボルだ。本日の運転手は曽田さん。
BDFに関する今後の目下の課題は「回収量と現状をどう維持していくか、また安定させていくこと」と新宮さん。
DSC_4543.JPG DSC_4634.JPG
出雲は夏になるとひまわりの花々が黄色い絨毯を作る。約5〜6年前はひまわりの種からBDFを作る取り組みもされていたが、今は食用として美味しいドレッシングのみに使われているだそう。
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メモ:松江市斐川町役場BDF事情
ここでは平成17年から「斐川町バイオマス利用計画」を策定。平成18年度から廃食油の回収と精製を行っている。そのプラントが町役場の敷地内にあり、精製しているのは役場が委託する地元NPO。定期的に精製にやって来るが、基本的になくなる頃にまた作る。プラントはダイキ製の100リッターのバッチ式。精製に水を使わないものだ。

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出雲は、ぜんざい発祥の地?!

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先にも話したが、日本中の神様が集まる地、出雲は「神(が)在(る)」地。
あの甘い食べ物「ぜんざい」は、その神在(じんざい)がなまって「ぜんざい」になったという。ここは、ぜんざい発祥の地なのだそうだ・・。
お参りを終えた後、甘いものに目がない僕は、さっそく近くのぜんざい屋に入ることにした。冷たいあずきと暖かい餅のぜんざいは、う〜ん、甘くて美味しいぞ。
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田中さんの案内で、次に向かったのは、松江市斐川町。
斐川町では、公用バス3台にBDFを入れて走らせているという。回収ボックスはプラント横にひとつと、町中には公民館に7か所、計8カ所があり、年間約1万リッターを回収しているそうだ。
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案内してくれた農林振興課の新宮さんが苦労していることとして、お話してくれたのは
「廃食油の回収量と必要なBDFの量は、季節によってバランスが難しい。夏はバスの稼働率は高いけれど、油の回収量は低い時期。いっぽうで冬はバスの稼働率は低いけれど、油は溜まっていくんですよ」ということだ。そこで夏場の足りないときは給食センターから早めに回収するそうだ。
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話を伺っているとき、ちょうどBDFの給油をしにバスがやってきた! 大きな虹の半円に「使用済みのてんぷら油をリサイクルし走っています!!」と描かれたバスは、町の資源循環のシンボルだ。本日の運転手は曽田さん。
BDFに関する今後の目下の課題は「回収量と現状をどう維持していくか、また安定させていくこと」と新宮さん。
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出雲は夏になるとひまわりの花々が黄色い絨毯を作る。約5〜6年前はひまわりの種からBDFを作る取り組みもされていたが、今は食用として美味しいドレッシングのみに使われているだそう。
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メモ:松江市斐川町役場BDF事情
ここでは平成17年から「斐川町バイオマス利用計画」を策定。平成18年度から廃食油の回収と精製を行っている。そのプラントが町役場の敷地内にあり、精製しているのは役場が委託する地元NPO。定期的に精製にやって来るが、基本的になくなる頃にまた作る。プラントはダイキ製の100リッターのバッチ式。精製に水を使わないものだ。

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日本一周再スタート〜出雲大社

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6月14日晴れ、今日から梅雨入りと聞いていたけれど、朝から天気はとても良い。日本一周の再スタートとしては実にさい先いいのスタートになった。
7時20分ころ、お世話になった「NPO法人プロジェクトゆうあい」の田中さん宅を出発して出雲大社の駐車場に着いたのは、朝9時ころだった。新聞記者の方たちの取材を受けた後、参道を通って本殿に向かう。
参道の両端にそびえ立つ木々はなぜか龍が立ち並んでいるように見えた。その木陰の中を歩くと心地よい風が流れ歩くのが気持ち良い。
この出雲大社の参拝は、ちょっと変わっていて「二礼四拍手一礼」。また、十月は、「神無月(かんなづき)」と呼ばれるが、神々が集まるこの地域だけは「神在月(かみありづき)」と呼ばれている。
DYN_9586.jpg DYN_9582.jpg
旅の安全とこの旅でまた多くの方との出会い、実りあるものになる事を願った。
いよいよこれから日本一周の「北半分の旅」が始まる。
出発してから、早1年2か月。今までたくさんの方々との出会いに恵まれて、ここまで無事に来ることができた。これからまだまだ旅は北へと続いていく・・・。

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日本一周再スタート〜出雲大社

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6月14日晴れ、今日から梅雨入りと聞いていたけれど、朝から天気はとても良い。日本一周の再スタートとしては実にさい先いいのスタートになった。
7時20分ころ、お世話になった「NPO法人プロジェクトゆうあい」の田中さん宅を出発して出雲大社の駐車場に着いたのは、朝9時ころだった。新聞記者の方たちの取材を受けた後、参道を通って本殿に向かう。
参道の両端にそびえ立つ木々はなぜか龍が立ち並んでいるように見えた。その木陰の中を歩くと心地よい風が流れ歩くのが気持ち良い。
この出雲大社の参拝は、ちょっと変わっていて「二礼四拍手一礼」。また、十月は、「神無月(かんなづき)」と呼ばれるが、神々が集まるこの地域だけは「神在月(かみありづき)」と呼ばれている。
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旅の安全とこの旅でまた多くの方との出会い、実りあるものになる事を願った。
いよいよこれから日本一周の「北半分の旅」が始まる。
出発してから、早1年2か月。今までたくさんの方々との出会いに恵まれて、ここまで無事に来ることができた。これからまだまだ旅は北へと続いていく・・・。

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松江市の田中さん宅

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島根県の松江市に到着したのは、ちょうど正午をまわったところだ。県庁舎の駐車場で待ち合わせた「NPO法人プロジェクトゆうあい」の早瀬くんが待っていた。
明日出雲大社をスタートする前に出雲についてもう少し知っておきたいと思い、下調べも兼ねて出雲に行くことにしていたのだ。特に神話や遺跡のことについて見ておきたかった。早瀬くんの案内で、まず荒神谷遺跡に向かう。弥生青銅器である銅剣358本,銅鐸6個,銅矛16本の出土したことで有名。銅剣の出土は日本一の本数がみつかったところ。さらに加茂岩倉遺跡で銅鐸が39個発見され、どちらも出土の数が日本一。この地を中心に大きな文化や都市が栄えたに違いないと思ってしまうのは僕だけだろうか。
荒神谷遺跡で思わず藤岡大拙著の最新版「出雲神話」の本を買ってしまった。う〜ん、面白そう。後でゆっくり読もう。・・・
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午後6時半ころ、松江市内にある田中さん宅に到着。しかし、簡単には車で入れないほど細い路地。何度も切り返してバックで路地の行き当たりまでさがる。しかし、ミラーの両サイドの隙間は5cmほどしかない。入れてよかった〜!
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路地をバックしていると田中さんのお隣の奥さんが油を持って駆けつけてくれた。田中さんのお子さん達にも車のプラントに廃食油を入れていただいた。ワ〜、なにこれ!という声やすげ〜など歓声があがる。給油後、みんなで記念写真を撮った。
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田中家の今日の夕食は天ぷら料理にお寿司と豪華な食卓。美味しい手料理をありがとうございます。廃天ぷら油はもちろんバイオディーゼル燃料へ。
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バイオディーゼル燃料もなんとか松江市までもったが、あと60km走れるかどうかというところ。なんとか田中さん宅の軒先を借りて今後の燃料を大至急作らなければならない。いつものように燃料が厳しい〜!
この写真は、すでに一度反応して作ったバイオディーゼル燃料をもう一度反応タンクに移して、水分とメタノールなどを除去するためにラインを変えているところ。いつもとは違う手順なのでけっこう大変だ。

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北極に惚れた男、山崎さん

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今日は、北極に惹かれて犬ぞりで旅を重ねる山崎哲秀さんのお宅に泊めて頂いた。1988年から北極圏に足を運び、イヌイットの人達に犬ぞりの作り方や犬の調教など一から教えてもらい単独で北極圏を犬ぞりで旅するスキルを身につけたという。
冒険家として記録を作ることや人と競うことより、犬ぞりでの旅が好きで、好きで、北極圏に通ったという山崎さん。僕も、バイクで走る事が好きで、好きで、日本を飛び出し、自由に走れるサハラ砂漠に通いだしたのは1983年から。それ以来砂漠には27年あまり通い続けている。そこには走るのが楽しいという原点があった、2人ともそのパッションの原点はどうやら同じだということに気がつき話が盛り上がった。
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毎年6ヶ月を北極圏で過ごし、6ヶ月を日本で過ごすという。北極圏にもどるとまず、しばらくそりを引いいていなかった犬達のトレーニングから始まるという。犬達にそりを引く筋力をつけるためにイヌイットの村の廻りを毎日そりを引かせて走るのだ。3ヶ月かけて犬に北極圏を走る体力をつけ、自分も極地に体を慣らせていく。そして残りの3ヶ月を誰もまだ踏み入った事のない無人の北極圏を犬と共に旅をするのだ。なんと素敵なことだろうか。自分が、もしサハラに出会っていなかったら北極圏を走っていたかも、なんて思ってしまう。
彼は現在「アバンナット」というプロジェクトを行っている。彼でなければいけない北極圏での様々な学術調査を集める仕事をボランティアでやっているそうだ。
山崎哲秀さんのHPはこちら→http://www.eonet.ne.jp/~avangnaq/
翌朝、奥さんに料理に使った廃天ぷら油をバスコファイブに給油していただいた。もっと話が聞きたかったが、今度またお邪魔させてください。おいしい料理と素敵な話をありがとうございました。

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