菜の花の花壇修復〜全国からボランティアが集まる〜

今日の作業は、山田町長崎街道の花壇。
昨年、花壇を修復し、10月に地元の方と菜の花を植えたのですが、道路工事のために、育った菜の花の苗がひっくり返ってしまいました。そこでそのレスキュー作業です。
ツイッター等でボランティア募集を呼びかけたところ総勢15人が集まってくれました。遠くは長野、千葉、群馬、そして韓国、東京から夜行バスで駆けつけてくれた方も。千葉から来てくれた方はなんとバイクで2日かけて岩手まで来られたそうです。本人は「この雪、強風にあおられ、ちょっと舐めてました。」と。
昨夜の雪で花壇は雪景色。いいコンディションではありませんが決行です。どこから手をつけていいのか悩むものの、まずは手作業で雪を取り除く作業から始まりました。


雪を除けた後、表面の土を掘り起こしていくと……埋もれていた菜の花が出てきました!意外とフレッシュで元気な菜の花の葉っぱが現れてきたので感激。根気よく周りの土を指で除けていくと全体の姿が現れてきました。
5人づつ3グループに分かれて、1つの花壇を担当。花壇の中央部は土を掘ればその下に沢山の菜の花がうもれていました。しかし、雪がとけて土が湿っているので土が粘土のようになっていて簡単には菜の花についた土を取り除くことができません。
縁石から15〜20cmくらいの部分は土木工事で掘り返した部分なので菜の花がひっくり返っていたり、ちぎれていたり、小さく分断されている状態で埋まっていました。まだ根や葉もしっかりしているのは植え直すことにしました。この作業、まるで遺跡の発掘作業!


菜の花が少ないところは、道路を隔てた場所に植えた花壇から丈夫な菜の花を取り出し、移植することにしました。もうだめかと思った花壇たちは、だんだん蘇ってくるはず。
菜の花の大きさや数は以前と同じというところまでいかないけれど、なんとか希望がもてるところまで復活してきました。アドバイスをくれたみなさん応援ありがとうございました!そして集まってくれたボランティアのみなさんありがとうございます。

何とかレスキューができました。これから観察を続けていきます。
5月には幸せの黄色い花が咲いてくれることでしょう。ここは通学路、出勤路として多くの方々が毎日のように通る街道なのです。黄色い菜の花を見て皆さんが笑顔になってくれたらいいですね!

カテゴリー: around Japan | コメントする

虹と紙飛行機

仮設商店街での演奏会。
今日もマリオはみんなとたくさんたくさん紙ヒコーキを飛ばしました。
ある女の子が紙ヒコーキをとても気に入って
マリオに教えてもらって、一生懸命飛ばしていました。
この紙ヒコーキは輪ゴムを使うと、一直線に青い空へ垂直に上がり、
そのまま空気に乗って、何秒も、うまく飛ばせば何十秒も飛び続けるのです。
少しでも長く紙ヒコーキに飛んでほしいから、
そのコツをマリオにたくさん習って、一生懸命何度も飛ばしました。
マリオとはるちゃんが去る時になると
「今度マリオさんが来たときに、ずっとずっと高く飛ばせるようになっているからね!見に来てね!」と女の子が言いました。
マリオとはるちゃんが乗ったランクルの後ろ姿を追いかけて、子供たちがかけてきて「バイバ〜イ」「また来てねえ〜」といつまでも手を降っていました。
今日、太陽と青空にかかったまんまるのレインボー。
それは希望と光の虹に見えました。
また、みんなで一緒に遊ぼうね。

カテゴリー: around Japan | コメントする

3/16 演奏会 @ あづまっぺカフェ

【ART de SMILE プロジェクト】
「旅の音楽家 マリオとはるちゃん」の演奏会3日目、最終日です。
鵜住居の仮設商店街「鵜!はまなす商店街」 “あづまっぺカフェ”で演奏です。
一日商店街に滞在して、皆さんと交流しながら音楽アートを楽しみます。

↓ さあ、子供たちが集まったらマリオの創作楽器「水カンリンバ」作り!
じつは14日に「おさなご幼稚園」で演奏したのですが「どうしてももう一度マリオとはるちゃんに会いたい!」とお母さんに頼んで、来てくれた子もいたんです。うれしいですね!!

“水カンリンバ” とは、マリオが考えた水の楽器。空き缶を再利用して作る楽器で「まるでお母さんの羊水の中の音みたい」と形容される不思議な水の楽器です。缶に、ふるさとの水を入れてくっつけて、好きな色の和紙を貼ってできあがり!みんな上手に作ることができました。そう、ふるさとの水。みんなの心に、ふるさとのせせらぎが響きますように。

ご近所のお父さんお母さんたちと「あづまっぺカフェ」の前でライブ。
今日はあたたかくていい天気。
「あたしね、昔ギター弾いてたことあんの。でもすっごく昔よ。好きなのよ〜」と集ったお母さん。遠慮がちに遠くから見ていたお母さんも、誘うと照れながらも近くに来てくれました。


こちらの「鵜!はまなす商店街」ではランチ、美容院、焼きたてパン、生花店や商店など、小さな敷地に便利なお店がぎゅっと揃っています。困難な状況に置かれながらも、新しく働く場をもち、人々は頑張っています。
この「あづまっぺカフェ」は、食事はもちろん、ちょっとひと息コーヒーブレイクができるお店。地元の人々がふと立ち寄ってはまた仕事場へと戻って行くステーションのようです。


ラストはみんなで環になって大合唱! 今日はカフェで活動する「NPOねおす」の皆さん、商店街の皆さんにご協力頂き、楽しい時間を過ごしました。
今日も「鵜!はまなす商店街」は元気にオープンしています。
場所は、釜石市街から国道45号線を北上し、寺前の交差点の二股を斜め左方向に。
そのまま2〜3km直進し、右手にローソン&郵便局が見えたら、その約200m先の左手にあります。

カテゴリー: around Japan | コメントする

3/15 虹と森の演奏会 @ 平田第6仮設住宅

【ART de SMILE プロジェクト】
今日は釜石市の平田第6仮設住宅の談話室にて
「旅の音楽家 マリオとはるちゃん」の演奏会を行いました。
ベイビーちゃんやママさんからお年寄りまで
年齢も様々な皆さんにお集まり頂きました。さぁ、演奏が始まりました!

ベイビーちゃん、ハイハイしてきて……何度も楽器にタッチ! 将来はギタリストかな〜!?
みんなとの距離が近くて、マリオとはるちゃんもうれしそう。耳元で楽器を鳴らすと、ベイビーちゃんたちも目がまん丸! 歩き回って興味を表す子、徐々に近づいてきてタッチする子、みんな自由に楽しみます。「音が気持ちよくて眠たくなったらごろんとお昼寝したっていいからね」とはるちゃん。まるで森の中にいるような楽器の数々に大人の皆さんも「おおお〜」「この楽器どうなってるの?」と興味深々でした。


空気にのるように飛ぶ「元日本チャンプの紙ヒコーキ」をみんなで折りました。ベイビーちゃんにはちょっと早かったかな、この紙ヒコーキは大人の皆さんが夢中でした。自治会長さんからも「みんなでまた飛ばしますね」と気に入って頂きました。


みんなで集まっていると、ある方がそっとお話をはじめました
「私最近眠れないの。津波でぜーんぶ流された。その時は何も感じなかったの。でも最近、2月になってから心臓がドキドキして眠れないの」……
人の数だけ違う、それぞれの震災体験があります。笑顔の裏で、それぞれの心に不安や恐怖やストレスを抱えていらっしゃいます。こうしたアートを体験する場をもつことで、ほんのわずかでも寄り添うことができたら…と思います。
……………………………………………………………………………………
こちらの「平田第6仮設住宅」は、釜石市内で最後にできた仮設住宅。
出来上がったのは昨年の8月。始めに約20人が入り、現在では240戸で住民が生活しています。
ここはいちばん最後に出来上がったため、北は山田町から南は陸前高田まで、県内各地から住民が集まりました。「年齢も考え方もばらばらなんですよ。ですからまとまりがあったり、なかったり、そういった状態なんです」と自治会長さん。
ここは市内で最大の仮設住宅。敷地内は他の仮設住宅では見られない、まるで”小さな町”のようにデザインされています。20店舗の商店街があり、バスのロータリーが用意されているので坂道を歩いて国道まで出なくても、楽にバスに乗降できます。

下の写真、アーケードのようになっているのはケアセンター。家が向かい合うように並び、ドアを開けるとアーケードにそのまま繋がっているので、荒天の日でも安心ですね。こちらには80、90代のお年寄りの方や病気の方が家族と一緒に居住されているそうです。

↓ 今日の演奏会をご協力頂いたのは「ママハウス」さん。
ママハウスさんは、子育てをしながら生活再建をしていくママやご家族を支えるため、こうして仮設住宅内に事務所を構えて支援をされています。温かい部屋では今日もママさんたちがしゃべり場に集っていました。



← 明日はママのクッキング教室で卵の料理をされるとお聞きして、ちょうど支援用にもっていた卵をお渡ししました。グッドタイミング!! 花巻市の自然農家・ウレシパモシリさんからの卵です。何のメニューに使われるのかな!? 楽しみですね。

カテゴリー: around Japan | コメントする

鵜住居、あづまっぺカフェで演奏会

近くにお住まいの方、また近くをお寄りの際はぜひ、あづまっぺカフェにお越しください!お待ちしています。

カテゴリー: around Japan | コメントする

3/14 マリオ&はるの演奏会 @ 鵜住居仮設住宅

【ART de SMILE プロジェクト】
旅の音楽家「マリオとはるちゃん」の交流演奏会。
午後は鵜住居の仮設住宅の談話室で行いましたよ!

岩手県沿岸部は険しい山々に囲まれているので、平地がとても少ない地域。
川沿いにもともとある集落の平らな場所をぬうようにして、仮設住宅は点在しています。
今日伺う鵜住居日向の仮設も、そうした地域のひとつ。今日は大学生ボランティア「いわてGINGA-NET」のお茶っこサロンとコラボして、一緒に談話室で演奏です。


マリオとハルちゃんの演奏会は、普通の演奏会とちょっと違う。
ギターでボサノバが始まった…かと思うと、元全日本チャンプが考案した紙ヒコーキを教えてくれたり…

そうこうしていると、見たことのないような民族楽器が出てくる、出てくる!
右上の女の子がもっているのはカエルの楽器で「ゲコッゲコッ」と鳴るんです。ほかにも、雨の音、せせらぎの音、森の音などなど、とてもおもしろい楽器が登場しました。自然をこよなく愛するマリオとはるちゃんは、電子的な音が氾濫する現代の中で「自然のノイズ」をとても大切にしているのです。そんな楽器にふれていると、自然と元気が出てくるんですね。お子さんからお年寄りまで、年齢問わず皆さんとても喜んで頂きました。

いらして頂いた方には
「じつはボサノバやワールドミュージックが大好きで、レコードもたくさんもっていたんだけど、全部流されちゃった。今日は聞けてうれしかった」
「生の音を聞くと元気になる」「歌をうたったのは久しぶりで、こんな機会でもないと。声を出すのはいいことですね、また来てほしい!」とのご感想を頂きました。

青いビブを着ている方々が、学生ボランティア「いわてGINGA-NET」の皆さん。
こうして小さい仮設の談話室をまわって、24日までお茶っこ活動をしているそうです。
とっても仲良くなって最後にみんなとハグを交わしたはるちゃん。
皆さんどうもありがとう、また会おう!

カテゴリー: around Japan | コメントする

喫茶「夢宇民」(ムーミン)

おさなご幼稚園で演奏会をした後、大槌で奇跡的に残ったビルで喫茶店を再開された喫茶「夢宇民」でランチ&コーヒーに寄った!久々に美味しいコーヒーをいただいた。

カテゴリー: around Japan | コメントする

3/14 マリオ&はるの演奏会 @ おさなご幼稚園

【ART de SMILE プロジェクト】
旅の音楽家「マリオ&はるちゃん」による参加型の演奏会を大槌町・おさなご幼稚園にて行いました!

今日は風の音三郎ことマリオとハルちゃんを大槌にあるおさなご幼稚園に案内させてもらった。この幼稚園は太陽の光が一杯園内に広がる明るい建築です。もちろん園長先生や保育士たちもとても明るくて素敵な方たちです。昨年の4月19日からご縁があり支援をさせていただいています。もうすぐ1年が経ちます。



民族楽器の演奏、絵本の読み聞かせ、ギター、ジャンベ等々演奏を終えたあと、先生や園児達にBERTの趣旨を説明させてもらった後、バトンをリレーさせてもらいました。神戸からスタートしたバトンリレーは、沢山の人を通してバトンに蓄積された復興の思いや元気を園児達、そして先生達みんなに受け取ってもらいました。

カテゴリー: around Japan | コメントする

バトンリレーその1

【日本一周 One World バトンリレー】岩手県でのバトンリレー第一弾!!
昨年3月13日に北海道からこの岩手県釜石市に来て被災地支援を開始した「NPO法人ねおす」さんにバトンをリレーさせていただきました。この釜石沿岸部にNPOとして入ったのはこのねおすさんが最初だったといえます。それから1年間地域に根ざして活動を続けている若者たち。まずはこの被災地でいつも元気に活動して、元気を振りまいている彼らにバトンを繋げてさらにバトンが元気になりました。

カテゴリー: around Japan | コメントする

3.11陸前高田追悼式

3/11【追悼式】県と陸前高田市の合同追悼式では約2700名が参列しました。2時46分、皆で黙祷を捧げました。大粒の涙を流すひとりの女性。彼女が大切そうに抱えるバッグには、白い菊一本とお位牌が入れられていました。お位牌をずっと気にかけながら、ハンカチで何度も何度も目を拭いました。


【僕らは311を忘れない】犠牲者数は15854名(宮城県9512名、岩手県4671名、福島県1605名、茨城県24名、千葉県20名、東京都7名、栃木県4名、神奈川県4名、青森県3名、山形県2名、群馬県1名、北海道1名)、行方不明者は3155名に及びます。決して忘れない。

カテゴリー: around Japan | コメントする