猛暑52℃の中で次回ダカールのテスト

6月22日(日)晴れ 52℃

朝、はやく青山さんにプラントのドライフィルタ−の行程を遠心分離機からイオン交換樹脂に移行してもらう。ホテルのガレージでカサブランカで手に入れたカリウムのしわけをすることにする。600gづつ約20個に小分作業にかかる。昼にホテル・サラーム・エルフードをチェックアウト。油を集めにHOTEL XALUCAに行く。

昼食をTLCのチームと一緒にとることにした。



次回ダカールラリーに出場するランクル200のテストとメカニック(来年初めて参加する福岡トヨタ)、ナビゲーター(三浦)のトレーニングをかねた合宿は約半月続く。外は連日52℃の猛暑だ。この暑い時期には他のチームはやってはこない。それほど厳しい状況でトレーニングしているのだから来年のダカールにぜひ4連覇、そしてワンツーフィニッシュして欲しいものだ。

砂丘でチームと一緒に撮影後、我々は夕方からメルズーガの大砂丘に向う。今夜は砂丘で寝るためだ。

走行距離:65km
廃食油:3L

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ラリーチーム、TLCとの再会

6月21日(土)晴れ 45℃

ワルザザートを朝出発して、カスパ街道を南東に向かってひた走る。ここはアトラス山脈となにもない乾燥地帯の砂漠との入り口だ。昼になると気温は40℃を越え、さらにあがってくる。延々、ガレ場の丘を登ったり,砂丘がみえたりと変化のあまりない道を行く。



エルフードの入り口に午後6時ころ着いた。ガソリンスタンドにある洗車場でバスコファイブを洗車してもらう。(30ディラハム)

さっそく、トヨタ車体が拠点にしているホテルに直行。午後7時無事到着。ホテルの裏のガレージに見慣れたランクルが停まっている。横のガレージにはテスト用車両ランクル200が置いてあり、ガレージの中にはエンジニアの小川さんや三浦くんが出てきた。

そして森監督、三橋くん、他のメカニックらの懐かしい面々も集まってきた。2007年は、僕もこのチームのドライバーとしてハンドルを握らせてもらっていただけに懐かしさがこみ上げる。

今日は一仕事終えて夕食前だというのにメカの小林さんがコンピューターを持ってきてくれ、アメリカでトラブった原因をみていただく。エンジンのコンピューターには問題は記録されていなかったがブレーキのコンピューターに異常があったという記録が残っていた。エンジンコンピューターとブレーキのコンピューター間で情報が途絶えたことでブレーキ側のコンピューターが異常と判断してエンジン側のコンピューターを制御した結果、エンジンの回転数を制御したらしい。それでインジケーターランプが点灯してスピードが上がらなくなったのだろう。

小林さんとラリーのチーフメカニックのフィフィが最後まで車の異常について調べてくれた。本当にありがたい。現状ではエンジンに問題はみられず正常だということがわかった。心配していた噴射ノズルのつまりからエンジンの異常という兆候は今のところみられない。さすがランクル。

チームに別れを告げ、今度はこの日の宿泊を捜さなければならない。いくつかホテルによったが1500から2000ディラハムを超す値段の高さなのであきらめ、キャンプ場に行ってみる。そこはだれもいないただのグランドという感じなのでやめる。近くのホテルでなんとか600ディラハムで交渉が成立、車もガレージにおいてもらえるということでエルフードの南にある「ホテル・サラーム・エルフード」に泊まることにした。

夜、電源を借りてイオン交換樹脂をまわっしぱなしにして寝る。

走行距離:375km
廃食油:3リットル
お世話になった人:チームランドクルーザー・トヨタオートボデーの皆さん(トヨタ車体)

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アフリカでの廃食油集め

カサブランカ→マラケシュ(モロッコ)  晴れ 35℃

朝から廃油集めの一日だ。シェラトンに行きマネージャーさんに頼むと、回収が済んだばかりだから、また戻ってくるよう言われた。昨夜食事をした際頼んでおいた、アミンに行くとちょうどボトルに移しているところだった。

午後一番に昨日受取れなかったKOHをいただきにOrkla Marco社を訪ねる。メタノールもあるということで、両方購入でき胸をなでおろした。実は心の中で、ルートを短く変更する可能性も模索していた。その必要もなくなったわけだ。

マラケシュのキャンプ場には、夜9時に着いた。子猫、子犬そして孔雀までがぶらぶらしている。腹をすかしているのか、しつこく寄ってくる。そういえば僕らも?などと言っているまもなく、青山さんに精製をお願いして、ぼくと全ちゃんは廃油を探してホテル回りをした。前にあったジャーナリストに書いてもらった、アラビア語のお願いメモが大活躍だ。メリディアンとスルナタから、少しずつ分けてもらうことができた。

ま、目標達成といったところだろうか?

帰り道、スイカを買ってキャンプ場に戻った。青山さんのお陰で、ヨーロッパに来てから5回目の反応が終っていた。この燃料は、あさって使う大切な燃料だ。

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いよいよアフリカ大陸

セトゥーバル(PT)→アルへシラス(スペイン)→セウタ(スペイン領モロッコ)  晴れ 32℃

昨日の遅れを挽回するために、朝4時に起床。6時前に出発した。スペインとの国境には、何もなくあっけなかった。ガソリンスタンドでコーヒーを注文すると、大きなグラスにたっぷりのミルクコーヒーが入って出てきた。懐かしい!ポルトガルの濃い黒いカフェとは違う。

アルへシラスのフェリー・ターミナルには午後3時半に着いた。ぎりぎりで4時の便に間に合った!ばたばたしつつも、無事にフェリーに乗ることができ、ほっとした。

さぁ、アフリカ入りだ!今年はダカールラリーがキャンセルになり、1月にアフリカにこなかったから何だか久し振りだ。

走行距離:735km

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う?ん、なかなか出られない・・・。

リスボン→セトゥーバル  晴れ 31℃

今日はいよいよアフリカを目指し出発進行!という意気込みで目覚めたのだが、ままならぬ一日となってしまった。

朝、泊まっていたホテルから電気を余分に使ったからと、1晩の宿泊費と変わらぬ額を請求されて、すったもんだ。(がんばったが、結局払うことになった・・・。)

そして、アメリカから送ってあった荷物の受け取りに行く。もうポルトガルに到着してから1週間以上経つのに、べらぼうな税金を請求されたり、受け取り先になっていたところとの手続きに時間がかかり、結局、この荷物のために出発を一日延ばすことになった。そして今日出向いていったのだが、これにも2時間?!やはり、ここはラテンの国だぁ?。

その他もろもろ必要なことをすべて終え、リスボンを出たのは夜の8時。でも、リスボンはとても居心地のよい町だった。人は気さくで素朴。去りがたいのも事実だ。

まだ明るいけれど、宿泊先を見つけるのが難しくなると判断して、すぐ近くの町セトゥーバルに落ち着いた。明日は一日ドライブになるので、早く出ることにした。

走行距離:164km

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いよいよリスボン出発




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ボーイスカウト達が油を入れてくれた!

6月14日(土)晴れ 31℃

MSCのルイが土日はボランティアでボーイスカウトの面倒をみているという。ボーイスカウトの両親に頼んで油を集めてあるのでぜひボーイスカウトのフェスタを見に来ないかと誘われていた。

宮川さんの事務所の倉庫に停めていたバスコファイブをピックアップして、リスボンの東に位置するボーイスカウトがいるキャンプ場へ向かった。午後5時ころ現地に着き、ルイと打ち合わせをする。ふだんのオフィスでの出で立ちとは打って変わって、半ズボンにスカーフをまいたルイは別人に見えた。

それにしても、オフィスでも野外でも勢力的動き回る彼をみているととても頭がさがる。本当に一生懸命なんにでもかかわる彼をみていると教わるものが多い気がする。

少し催しが落ち着いた頃、バスコファイブが停めてある車のところまで子供達や先生などがやってきてくれた。集めてあったオイルを一人一人に入れてもらい、この車の説明やバイオディーゼル燃料について話をした。ルイがすべて通訳してくれとても助かる。最初はなにがなんだか、わからなかった子供達も説明が終わると質問が飛んできた。そして、目が生き生きしてきて、とても楽しいうちに8時になってしまった。

不可思議な顔をしていた指導の先生達も車にのったり、エンジンルームを開けてみて、眺めたりと最後は笑顔になって帰ってくれてよかった。ルイさん、楽しい時間を作ってくれてありがとう!!


来週にはアフリカに向けて出発だ。
ルイさん、月曜日には書類をもらいにいくのでよろしく。

走行距離:108km
廃食油:40L

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エリセイラのエコカー







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マンジャーレ・デ・マルキース

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ロカ岬

6月13日 リスボン  晴れ 34℃

ユーラシア大陸の最西端、ロカ岬を目指す。丘の上の上を曲がりくねって走ること1時間、「陸の果て、海の始まりの場所」と呼ばれる岬に到着した。僕らが車を停めると、日本人観光客が近づいてきた。中にはテレビで僕らのプロジェクトのことを見たという人もいた。僕がポルトガルに来てから、日本テレビで3夜連続放送されたから、そのことを言っているのだろう。



極東からわざわざやって来た僕ら日本人が、ユーラシアの西端で「大陸スタート」の記念に写真を撮る。ちょっと不思議な気分になった。

帰りはマフラの修道院に立ち寄った。傾いた西陽に照らされ、修道院の建物の陰影が浮き彫りになり、とても美しかった。


レストラン「マンジャーレ・デ・マルキース」より、廃食油を分けていただく。

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