4/23 1日ボランティアの体験談 @ 遠野発 → 大槌町

ボランティアをしてみたいけれど、どうしたらいいかわからない方も多いはず。
そこで、岩手県のボランティア情報をお知らせします。
<遠野発 → 釜石・大槌方面 への一日ボランティア>
下記は僕らとともに支援をしている仲間が本日参加した
ボランティア体験談をご紹介します。
………………………………………………………………………………………………………
<<主な一日の流れは?
◆当日参加の場合、遠野市災害ボランティアセンターに朝7:30までに集合

◆正面入ってすぐ右手に登録窓口。そこで住所・氏名など2枚を書き込むと、自動的に保険も無料で入れて即登録完了。

◆ボランティア内容(泥出し、がれき撤去、足湯)によって希望者を募る。調理の経験があると、炊き出し担当になることもある。数人の仲間の場合、同じグループになれるように配慮してくれる。

◆バスで被災地まで移動約1時間半移動。その日の作業場で作業開始。
………………………………………………………………………………………………………
<<今日の様子は?
「遠野のボランティアセンターに7時30に到着、そこまでは仲間の車に乗り合って向かった。今日集まったのは10数人。土曜日だったからか、比較的人数も多かった。10〜20代と50〜60代が半分づつくらい。そのうち1/4は女性だった。
僕らが担当したのは、大槌町にある2階建て5Lくらいの家。1F部分の天井くらいまで水に浸り、泥が積もっていた。まず中の家財を外へ出して、その後泥出しをしていく。スコップや一輪車は用意してあるので、それを使って、指示のある場所へと出していく。
今日はお昼までで一軒をやり終えた。雨が強くなってきたので、本日は半日で終了。バスに乗り込んで、遠野へと戻った」
「泥出しだから当たり前だけど作業はけっこう腰がきつかった。被災地にはお年寄りも多いけれど、とてもじゃないが大変でできない。足場が悪かったり、ガラスが散在していたりと、当然ながら被災地なので危険な面もあるので、無理は絶対にしないのが基本。班ごとに長が決まっているので、その長の統括のもとで、各自分担して動いていく。
ちょっとした雨でも中止になることも多い。作業が始まるときれのいいところまで行うこともあるので、防水カッパはあったほうがよい。」
「今日参加して感じたのは、ボランティアの人数が全く足りないということ。この調子では、ひとつの町内の泥出しが終わるのにいったい何ヶ月かかるか……。まだまだ人材不足です」
「基本的に身に付けるものは、自分の体に合ったものがあったほうが作業がしやすい。昼食や飲み物は自分で用意していく。自分のことは自分で用意が基本」
………………………………………………………………………………………………………
<<用意するものは?
・貸し出してくれたもの…簡易マスク、ヘルメット、防護めがね、カッパ
<<持参したほうがいいもの…
◎防塵マスク(支給品は簡易マスクしかない。晴れの日は粉塵がものすごいので、防塵タイプがあったほうがよい)
◎長靴(とくに安全靴タイプがあったらベター)
◎カッパとゴム手袋(体に合ったサイズを自前したほうがよい。ほとんどの人が自前している)
◎昼食・飲み物
……………………………………………………………………………………………………..
<<遠野市災害ボランティアセンターの場所
遠野市災害ボランティアセンター(遠野市社会福祉協議会) 
住所:〒028-0541 遠野市松崎町白岩字薬研淵1-3 市総合福祉センター内
電話:0198-62-8459 
FAX :0198-62-9311
…………………………………………………………………………………………………….
<<宿泊は?
基本的に自分で用意する。キャンプできる場所はない。
遠野の宿が満室の場合は、花巻や周辺の宿を利用して、遠野の集合場所へとマイカーで向かうのがよい。
短期で体力に自信があれば、お風呂は温泉(花巻にある)などを利用し、車で寝泊まりするボランティアもいる。

カテゴリー: around Japan | コメントする

4/22 再園する「みどり幼稚園」の柵作り

大槌町で被災した「みどり幼稚園」が、
新たな場所、大槌高校に上がる坂の途中の元合宿所で再園することになった。
昨日の夕方、園長先生と電話で話していると「じつは……庭に2〜3mの高さのある斜面があるが、柵がなくて困っている……」とのこと。
ちょうど現在、仲間に大工が2人いたので、すぐに打ち合わせをしてからホームセンターへ飛び込み、材料を調達。早速今日の午後から柵作りをすることになった。




最後は今日の親方、みちくんが周囲に落ちていた枝を使って、ちょっとおもしろい扉ができました。
「自然の形にかなうものはない。いちばんかっこいいと思う」とみちくん。
大工さん2人+素人6人の計8名で、
全長約60mほどの柵を、わずか半日で完成させることができました。
出来上がった柵を見て「園児たちがここで走り回って遊ぶ姿が目に浮かびます。想像していた通りの柵ができました」と園長先生。その優しい笑顔が忘れられません。
「みどり幼稚園」、新たに28日から開園です。

▲右下が園長・佐々木先生。開園へ向けて、保育士さんと共に朝から晩まで奔走されています。
カテゴリー: around Japan | コメントする

4/21 アレルギーをもつ被災地の子どもたち

「いっちゃん!! いっちゃんが食べられるお菓子が届いたよ! 」 
“おさなご幼稚園” の先生がうれし涙を浮かべながら手招きすると、
いっちゃんが、いちもくさんに駆け寄ってきた。
「ほんとに!? やったー!!」
うれしそうにクッキーをかついで、こちらに笑顔を見せるいっちゃん。
被災生活を送るいっちゃんは、卵やくるみなどのアレルギーをもっている。
口にするとひどいかゆみと湿疹が出るため、食事の自由がきかない。
このクッキーは「卵なし、ミルクなし、バターなし」
銀座のパティシエが手作りしてくれたアレルギー対応されたもの。
自然農家しょうちゃんの家へ届き、僕らが配達することになったのだ。
アレルギーをもつ人々にとって、食事事情は切実だ。
避難所で配給されるパンやカップ麺、お弁当やお菓子は食べられない。
ここ大槌では、震災により周辺の街は倒壊し、食材を買えるスーパーもひとつもない。
頼りの支給物資の中には、アレルギー対応されたものが入っておらず、
いくら待っても手に入らないのが現状だ。
「もし、少しでも口にして発疹が出てしまっても、
薬もない、洗い流すシャワーもないんです」と幼稚園の先生。
普段から給食を食べることができず
いつもお母さんのお手製弁当を食べていたいっちゃん。
震災後も炊き出し隊やボランティアが厚意でもってくる美味しそうなお菓子も
ひとりだけ口にすることができずにいた。
津波による生活の変化と、心のダメージ、こうしたストレスで
最近体調を崩し気味なのだという。
………………………………………………
物資が充足してきたいっぽうで、アレルギーをもつ人々にとっては
未だ食料食材不足の過酷な状態が続いている。

カテゴリー: around Japan | コメントする

4/21 入園おめでとう。おさなご幼稚園へ





カテゴリー: around Japan | コメントする

4/21 PC・プリンタ・デジカメ をお届け

ツイッターで「学校復旧と始業のため、先生方へPC、プリンタ、デジカメ募集」を
呼びかけたところ、以下の皆さんよりご協力を頂きました。
物資は里山生活学校の河内山さんより、直接先生方へ手渡しでお届け頂きました。
里山生活学校では「被災者皆さんの生産活動の場づくり」を軸に支援を行っています。
↑ 高田高校・伊勢先生へ
星川さんより送付頂いた PC、デジカメ
中野さんより送付頂いた プリンタ    をお届けしました。
高田高校は被災したため、元大船渡農業高校に移転して5月頭に開校します。
先生方50名のうち、現在35名が未だ避難所生活を続けられています。
…………………………………………………………………………………………

(左が河内山さん、右が小笠原先生/末崎小学校にて)
↑末崎小学校・小笠原先生へ
菊池さんより送付頂いた PC、プリンタ、デジカメ
臼崎さんより送付頂いた デジカメ
舘野さんより送付頂いた プリンタ      をお届けしました。
小笠原先生はご自身も被災して家を流されました。
避難所生活から、現在は借家を見つけて生活を始められているそうです。
お送り頂いた物資は、高田高校と末崎小学校の学校業務へ活用されます。
ツイッターを見て早急なご協力を頂き、本当にありがとうございました。
………………………………………………………………
上記2つの学校は5月からスタート。
被災地ではすでに新学期が始まっている学校もあります。
しかしながら子どもたちの精神状態がこれからどのような状態を迎え、
どう変化していくのか、誰にもわかりません。
そして彼らをケアしていく先生方ご自身もまた、被災者なのです。
学校が始業してからも、被災生活は続いていきます。
僕らもできる限りの応援をしていきたいと思います。

カテゴリー: around Japan | コメントする

4/21 道路状況 釜石〜大槌

釜石から北へ、鵜住居を越えた周辺。
新しく建てられた電柱に沿って、電気工事車がずらりと並んで作業中。
「こうして電柱が立つとほっとしてきますね……」とある被災者がぽつり、呟きました。


未だこうしてがれきの山の中を、車が往来します。さまざまな粉じんがまっているので、マスクは必携です。
写真は大槌町にて。

カテゴリー: around Japan | コメントする

4/21 WVOやまの号 本日のクルー

廃てんぷら油を燃料に走る「WVOやまの号」
千葉県在住の山野さんのご厚意で貸してくれたこの “やまの号” は
先月の3/20にWVOの仲間たちがここに届けてくれて以来、内陸と被災地を繋ぎ、ずっと物資・人・情報を運び続けている僕らの仲間です。
WVOとは ” Waste Vagetable Oil ” の略で、使い終わった漉したてんぷら油を
そのままエンジンに投入して燃料にします

本日のクルーは左から小豆島在住シーカヤックガイド&大工のふくちゃん、札幌から勝部さん、森林インストラクター道原さん、大阪在住タコヤキ屋さんのまっちゃん、長野在住で大工のみちくん、小田原のCLCAのえんちゃん。
20、30、40、50代まで勢揃い! 不思議なご縁で乗り合わせた仲間たち。
何だかとてもいいリズムの予感です。
バスコファイブ号と共に今日も行ってきます。

カテゴリー: around Japan | コメントする

4/21 プリンタが届いた @釜石保育園


被災して、新たな場所に開園した「釜石保育園」。
現在プリンタがなく困っていたので、ツイッターで呼びかけをしたところ
レーザープリンタ2台が届きました。今日はその配達に。
「これすごーい、 な〜に?」
「さわっていい?」と子どもたちが集まってきた
「すごいね〜、前使っていたものより立派でどうましょう!」と先生。
送り主の方は関東在住。ご実家が東北で被災されているとのこと。
私たちの活動を知り、協力を申し出てくれました。
わざわざ手作りしてくれた取り扱い説明書にも先生方は大感激。
「ありがとう〜」と見送ってくれました。
物資をご協力頂いている皆さん、いつもありがとうございます。
こうして全国の多くの方々のお気持ちと被災地を繋いでいきます。

カテゴリー: around Japan | コメントする

4/20 真夜中に、感激したこと @ 土沢商店街

もう夜中の0時になりそうだ。
物資のストックヤードにお貸し出し頂いている花巻の土沢商店街。
こんな夜中だけど、作業があったのでガレージに立ち寄ることに。
帰り際、ガレージの扉がうまく閉まらなくてガタガタ音をたててしまった。
すると、その音に反応して、お隣の店主が扉を開けて顔を出した。
そりゃそうだ。
いくら作業とはいえ、こんな真夜中に非常識にもほどがある……
「こんな夜遅くに……本当にすみません」と謝ると
「遅くまでごくろうさま!」とにっこり。
しかもわざわざ出てきて温かいミルクティーまでくださった。
その出来事に、ジンと感激してしまった。
僕らをあたたかく見守り、底辺を支えてくれている人がいる。
支援者とその後方支援、みんなが手を繋ぎはじめて支援活動ができるのだ。
みんなで力を合わせて。
皆さん、いつもほんとうにありがとうございます。
寒い夜。温かいミルクティーがじんわり体にしみました。

カテゴリー: around Japan | コメントする

4/20 WVOやまの号 リポート03 〜 広田保育園 〜

ここは津波により被災して浸水した広田保育園。
同じく被災した先生方の手で泥出しをし、復旧させ4/15に再開した。
こちらへシューズをもっていくとものすごいうれしそうな黄色い声をあげて、
わぁーっと先生方が一挙に集まってくれた。それが20分も続いただろうか。
じつはこちらの保育園では子ども用の新シューズは支給されたものの
大人のシューズがまったくなかった。
シューズなしの中で幼稚園がスタートし、仕事も忙しくなり
先生方はますます手に入れ難い状況だったのだそうだ。

何足お渡ししたか数を数えようとこちらがまごまごしていると
「番号!1、2、3、4……」と自主点呼が始まった。
さすが先生、チームワークがいいですね。

ここ広田保育園は海岸から約300mの場所にある。
津波の際、隣の広田中学校の生徒さんたちも園児の手を引いてくれて、
無事に39名が裏山へ逃げたが、家へ帰っていた1名が亡くなった。
幼稚園のすぐ目の前には、全倒壊した街。
ここは2〜3m高台になっているため、床上30cmほどの浸水で、かろうじて園舎の倒壊は助かったのだった。先生方がつい先日まで懸命に泥出しをして、やっと使えるようになった。
小さな小さな幼い瞳の奥で。この風景は彼らに何を残すのだろうか。
命を繋いだ約60名の子どもたち、そして21名の先生方が、
今日もこの保育園で生きている。
<<届けたもの>>
シューズ
歯間ブラシ・歯磨き粉・歯ブラシ
<<ほしいもの>>
ジャージ
エプロン
自転車

カテゴリー: around Japan | コメントする