豊頃町・道内最大のBDFファクトリー

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僕が帯広の為広正彦さんに初めて会ったのは、2006年にバイオディーゼル燃料100%で日本縦断したプロジェクト「バイオディーゼルチャレンジ」の時。宗谷岬からスタートして、最初のBDFを供給したのが帯広市に住む為広さんのところだったのだ。当時更別企業で独自に開発したプラントで1ヶ月あたり8000リットルを精製していた。
久しぶりにお会いしてみると、すごいことになっていた。為広さんの運営する「バイオディーゼル・ファクトリー」はプラント施設、生産量ともに道内最大規模のBDF精製工場となっていた。その名も「(株)エコERC」。その社長として自ら縦横無尽に奮闘するのが為広さんだ。その凛々しい素顔は、オバマさんにそっくり!
配管などの設備管理などを手がける為広さん。その勉強熱心な姿勢と粘り強い行動力が実を結び、今ではなんと、道内一の大施設を構える。こうして道内のBDF精製事情を引っ張るどころか、全国からも視察者が後を絶たないほどだ。
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この施設が完成したのは、平成20年度。施設は大きく「なたね油館」と「バイオディーゼル館」があり、前者では北海道産なたね100%のピュアオイル「エコリーナ」を生産。後者では廃油からBDFを精製している。
「21年度には450キロリッター、今年度はおそらく800キロリッターを精製できると思いますよ。廃油回収は全道219箇所で。さらに全道で500台走る生協の配達車”トドック”で回収しています」と為広さん。
今では誰もがうなずく”トドック”と連携した回収アイディアだが、周囲を説得し、実現するのに、じつに3年半の年月がかかったのだそうだ。
BDF精製プラントは、インラインミキシング方式で連続反応ができる仕組み。あちらこちらに為広さんのアイディアが組み込まれ、外にある貯蔵タンクでは、冬には自然のままの寒い外気を利用して、寒冷地に強いBDFを抽出している。
道内はさることながら、日本のBDF精製事業をリードするファクトリーといえる。いやはや豊頃のオバマさんもすごい!
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トドック de とどっく〜!

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釧路のネイチャーガイド・みんたらさん

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急ぎ足で釧路から帯広へと向かう。が、釧路でどうしてもお会いしたい方がもう一人いたので、連絡して立ち寄らせてもらった。「みんたら」という道東のフィールドガイドを行っているヒゲさんご夫妻。
お宅に伺うと、家の前にカヌーをのせたバンが。これにBDFを入れて、ゲストと共に川やフィールドに向かうのだろうな。
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「どうもこんにちは〜」と初対面の挨拶も早々に、もう一台の車が後にやってきた。なんと釧路の「まるいしバイオワークス」の奥さまが、BDFを届けにやってきたところだった。じつはまるいしバイオワークスは、BDFを精製している会社で僕が立ち寄るはずだったのが、今日はお忙しいということで残念ながらおうかがいできなかった。さきほど立ち寄らせてもらった「とうろの宿」の小川さんも、ここからBDFを購入しているのだ。
なんというタイミング!! ということで、皆さんと外で話しをしながらバスコファイブを見て頂くことになった。
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「みんたら」のヒゲさんと奥様は、お二人とも九州の出身。BDFは「ぜひ使ってみて!」という「まるいし」さんからのお声かけがきっかけだったのだそうだ。
「道東の自然はすばらしいよ。明日の午前中なら案内するのに。今もすごくいい時期だよ〜。僕はね、1時間と少しのコースを、ゆったり3時間かけて回りますから」とヒゲさん。そしてニコニコ楽しそうに笑う奥様。
うーん、ぜひフィールドにご一緒したかったのだけれど、今回は残念! 先を急がなければならないので、いつかまた改めておうかがいしたいものだ。

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B&Bのドームハウス とうろの宿

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釧路湿原のある一軒のお宿「とうろの宿」を訪ねた。
じつはこちらの宿では乗用車にバイオディーゼル燃料を使用しているという。調べてみると、そのお宿はすてきなドームハウス型。とっても興味がわいてきてしまったのだった。
たずねてみると、天体観測所のようなドームハウスが小山の斜面に立っていた。オーナーは小川さんご夫妻とチワワのCOCOちゃん。なんとこのドームハウス、できるところはご自身で家造りもしながら仕上げたのだそうだ。現在、お隣にもうひとつドームハウスを増築中。「クレーンはなるべく使わないで、材料は手であげたんです。ドームハウスは風に強いんですよ」と小川さん。傾斜をうまく利用して3階だてに。中はホワイトと木目を生かした明るいつくりでとてもすてきなのだ。
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お持ちのクルマはトヨタのランドクルーザー70とランドローバーのディスカバリー。どちらも釧路から購入したバイオディーゼル燃料100%で走らせている。「使ってまったく問題はないですよ。ただ冬は固まるので使えませんけれど」と小川さん。カヌーがどっかりと積まれたランクルはめちゃくちゃかっこいい。ディスカバリーは奥様が使われているのだそう。
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「僕は自分のもっているクルマを捨てたくないんです。同じクルマに乗るなら空気に配慮できたほうがいいでしょう。だからBDF使っているんですよ」とても勉強熱心な小川さん。近年のエコカー制度について、ディーゼル規制に関してなどなど、実際にご自身が体験し、使っているからこそ感じる率直な意見を聞くことができた。
ご自身は北海道認定アウトドア資格をもっていて、カヌーツアーも行っているそうだ。「この釧路湿原の環境は本当に環境が危機的状況です。どうして危機的なのか、またどうして大切なのか。湿原を知ってもらいたいなと思うんです」と小川さん。
別れ際「僕、ベースもやってるんですよ」と仰っていたので、別れてからインターネットでみてみると……あれま、とっても活躍されている有名なミュージシャンのお方でびっくり!
小川さんご夫妻、COCOちゃん、どうもありがとうございました。今度はぜひ宿泊をと思っています!

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美幌峠から屈斜路湖

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ン十年ぶりの北見。そして母校

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北見でもBDF KIFを訪ねる

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あのぅ、何釣ってるんですか?

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朝8時30分。コムケ国際キャンプ場を出る。ダートを少し走ると、海岸へ出た。おっ、釣り人発見。みんな竿を5本6本と砂浜にさして、じーっと待って様子。なにが釣れるんだろ?「すみませ〜ん、あのぅ、何釣ってるんですか?」
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「アキアジだよ」「アジですか?」と、砂を掘り返しはじめた。なんと、シャケが出てきた〜!
今の時期、冬の遡上前のシャケが海岸で回遊をしている。海水から淡水へ変わるのでここで体を慣らし、自分の育った川を見つけ出して遡上していくのだ。それをアジアジと言うのだ。おじさんが釣ったシャケは2匹。大きくてあごがいかついほうがオスで、小さいほうがメス。メスは卵をお腹に抱えている。「メスは卵に栄養をとられているから、そんなに味は特別よくないですよ。オスもそう。でもスジコとシラコは美味しいよ〜」とおじさんはニコッと笑った。
それにしても立派なシャケだなあ。このフィッシングは”投げ釣り”というのだそう。餌はサンマの切り身やソウダガツオ。それを糸の先につけてなげて、竿を砂浜にさしてまつ。竿のてっぺんにつけてある鈴が鳴ったら、かかった合図だ。「朝5時から釣って2匹。隣の人は6匹釣ってたよ。どれくらい釣れるかはわかんないよね、運だから」
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僕はあまり釣りはしたことなかったんだけど、釣れるもよし、釣れないのもよし。こうして一人で海と向き合う時間って、とってもいい時間だな。ヒーリングにもなるんじゃないかな。
シャケの体は赤っぽかった。シャケの餌であるオキアミの色なのだそうだ。彼らはいったいどうやって自分の生まれた川がわかるのだろうか。
これからシャケたちは遡上してそのまま命をバーンアウトさせて死んでいく。
冬はもうすぐそこだ。

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日本最北端・宗谷岬に到着!

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2010年9月19日
日暮れ直前、日本の北端・宗谷岬に到着した。
空が暗くなり始め、太陽が赤オレンジ色を帯びてきた。真っ暗になる前にと、急いで塔の見える位置にクルマをとめて、三脚と取り出して写真を撮った。その数分後、真っ赤な夕陽が水平線に落ちていった。日本最北から見るオホーツク海はとても穏やかだった。
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やっと宗谷岬に立てた。
“やっと”という思いと同時に、4年前のことが蘇った。
じつは4年前の2006年にもこの場所に立っている。
そのときは「BDFで日本縦断テスト」の出発地点に、宗谷岬を選んだのだった。
当時の僕は、まさかBDFを自分で作って世界一周するなんて思ってもみなかったし、BDFの作り方さえもろくにわかっていなかった。
BDFのことを知りたいと思っても、いいと言う人もいれば否定的な声もあって、結局は使ってみないとわからない。それなら自分で入れて走ってみようと。そんな思いを胸に、宗谷岬をスタートしていた。
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当時はまだBDFプラントを搭載していたわけではなく、各地域でBDFを精製されている方たちからBDFを分けていただくという方法で縦断を試みた。
それからというもの、BDFを使ってダカールラリーに参戦したり、このバスコファイブを作り世界一周もした。現在は日本一周の最中にいる。
4年という歳月の間に、BDFにまつわる技術も環境も刻々と代わっていった。
その間、世界中のプラントを見ることができた。人知れず、自分の考えた方法でエネルギーを作っている人もたくさんいらっしゃった。数え切れないほどの温かい支援を受けて、それぞれ技術を磨く様から学ばせて頂いた。
今日この宗谷岬に立つことは、もう一度、4年前のこと、4年の間にあったことを思い出し、感慨深い時間を持つことになりました。
これから何をしていきたいのか、地球のために何ができるのか。
初心に返り、まずは日本一周の残りの旅路をしっかりと走りたいと思う。
東京を出発して1年半。やっと日本一周のゴールが見えてきたようだ。
皆さん、これからも応援をよろしくお願いします!

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最北端の風車

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日本の北端はもうすぐそこ。陽も暮れるゾ……

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