岩手・自然農園ウレシパモシリ へ

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岩手県の自然農園「ウレシパモシリ」にやってきた。
中山間地にある南向きのゆるやかな斜面にある農園。徹さんがここで無農薬・無化学肥料の作物作りを営むようになってから15年が経つ。
ここに元々あったのは山肌そのものである粘度の高い赤土。畑にとっていい状態では決してない。それを “土本来の力を高める” という方法で、畑に適した土を育てていった。黒っぽく、空気と腐食質を含んだ豊かな土へ。
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“ウレシパモシリ”あとは、アイヌ語で「自然界そのもの」という意味。
「あらゆる命ある生き物が身近で、自然との共生を穰に実現していた人々の社会に存在する、多くの命の”つながり”が感じられる農園を創りたい……」そういった願いでご主人の徹さん、奥さま、3人のお子さんのご家族が営む農園だ。
海外でパーマカルチャーを学んだ徹さんは、日本でも空間を最大限生かしたり、植物の個性を最大限生かすような伝統的な技術があるはずだと思った。そうして学ぶうち、昔のお百姓さんたちに継がれた知恵を受けとり、この農園開設にいきついたのだそうだ。
徹さんの眼差しは優しい。穏やかに丁寧に言葉を紡ぐように話していく。
土のこと、微生物のこと、ここに生えるネムの木や作物のこと、自然界が向かうエネルギーや理解について……など、すばらしい話を教えてくれた。
自然と対話し、偏ることなく、循環と共生に満ちた空間と日々の営みに生きる。それを静かに次世代へと伝えていく徹さんの世界観に、僕は惹かれていった。
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じつは中古の農業トラクターにBDFを入れていたんだそうだ。
「BDFで2年くらい使ったんですけど、今ちょっと調子が悪いんですよ。エンジンはかかるけど、パワーがでなくなっちゃった。給油口が腐食もしているような感じで……」と徹さん。
僕は専門家じゃないけど、ちょっと見せてもらった。
BDFには強い洗浄能力がある。このトラクターは中古なので、おそらく元々あったスラッジをさらってしまったのだろう。腐食も同じく、給油口に自然とこぼれたりするうちに、塗装をはがしてしまったということだと思う。
「まずは燃料フィルターとエアフィルターの確認をしていく……」ということや、BDFの成分や性質などについてを意見交換。
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トラクター、元気になってまたBDFで畑を耕せるといいですね。
そうそう、家も廃材や不良在庫を活用して自身の手で建てたのだそう。すごいですね。

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