強力な助っ人現る!

リスボン  晴れ 31℃

バスコファイブを受け取って2日目。スタートするにはまず、燃料をつくることから始めなければならない。さっそく現地にお住まいの宮川さんの車でガレージまで送っていただく。宮川さんは、今回のバスコファイブの塗装をサポートしてくれた日本ペイントの紹介で知り合ったのだ。宮川さんはデザイナーをされており、日本ペイントのアドバイザーでもある。ポルトガルに来て16年になるという。

昨夜は宮川さんの自宅に泊めていただき、今日は仕事を休んで手伝いに来てくれた。ポルトガル語も堪能なので本当にありがたい。

おっと! ポルトガルの電圧は220Vだ。このプラントは日本の100V用に設定されているのでトランスを使って電圧をさげないと機械が壊れてしまう。えーっと、6ヶ月前に使い方を覚えたのでうろ覚えで配線をつなぐ。失敗したら大変だ。

夜11時半にリスボンの空港に行く。日本からわざわざ応援に駆けつけてくれた青山裕史さんを向かえに行くのだ。青山さんは、このプロジェクトの相談者としてプラントを作る段階から助言や援助をいただいてきた一人だ。まだ設計図の段階から夢の様なこの計画が本当に始動したら海外のどこかで合流して一緒に行きたいと話していたのだ。そして、その話が実現する時が来たのだ! 彼はバイオディーゼル燃料に関わり12年になるという大ベテラン。空港ではうまく再会することができ、さっそく今日から泊まるERICEIRA(エリセイラ)のホテルまでレンタカーを運転してもどる。シャワーを浴びて就寝したのは午前2時ごろだった。

カテゴリー: europe | コメントする

レストラン 彩

6月6日(金)#3 リスボン

ダカールラリーに行くとき、「彩」というこのレストランで時々食事をしたことがあった。今年の1月にリスボンを訪れた際、ご主人の吉武さんに、バイオディーゼルアドベンチャーというプロジェクトで廃油を集めて世界を走る話をきいていただいた。4月にアメリカから連絡を取ったところ、油をためておいてくれるとのうれしい返事をいただいていた。

ランチの時間にたずねてみると、地下の倉庫に貯めてあるというので降りていくと、なんと170L。スタッフのかたたちが、わざわざ運んでくれた。リスボンを出る前に、約400Lの燃料を作りたいと考えていたので、たいへん助かる。

吉武さん、スタッフのみなさんありがとうございました。

カテゴリー: europe | コメントする

ポルトガルの救世主、MSC

6月6日(金)#2 リスボン

今回、ポルトガルでバスコファイブの受け取りを急遽買って出てくれたのはMSC(Mediterranean Shipping Company)というコンテナを扱う大きな船会社だ。ありがたいことにバイオディーゼルアドベンチャーのコンセプトを知って会社をあげて応援してくれるというのだ。

船からコンテナに引き上げ、陸送、通関手続きなどを引き受けてくれ、おまけにバスコファイブをコンテナから出した後の燃料を精製するガレージを斡旋、そして廃油を集めてくれるなどポルトガルでのすべてのアレンジを積極的にしきってくれたのだ。こんなことって信じられるだろうか?!

アメリカのボルチモアからバスコファイブを船だししたものの、知り合いもいないポルトガルでどうやって引き上げるか、思案していところだったので僕に取って彼らは本当に救世主って感じだ!



ケミテクニカのダリオとアンジェラさん(左)MSCの得意先である、化学薬品会社。通常は大手の取引しかしない会社が、僕らの活動をこころよく援助してくれ、化学反応に必要な薬品を小分けしてくれた。

カテゴリー: europe | コメントする

ついにバスコファイブとご対面

6月6日(金)#1 リスボン 晴れ 28℃

リスボンに着いて3日目。ついにバスコファイブと対面できた。

コンテナからアメリカで別れたときと同じ状態のままで現れたときは感激だった。エンジンも一発で始動。

インターネットの環境が悪く、なかなかブログがアップできませんでしたが少しづつ様子を書き始めますね。

カテゴリー: europe | コメントする

いよいよヨーロッパへ出航の準備

4月25日(金) 晴れ ワシントンDC

今日はバスコファイブをヨーロッパに向けて船会社に引き渡す日だ。朝、長い間お世話になったバスコファイブを洗車し、苦労をねぎらった。

以前から連絡を取り合っていたバイオディーゼル大学の主催者ダンがこの日フロリダからバイオディーゼルのワークショップを終えて、ボルチモアの空港に帰ってくるという。そこで空港は港へ行く途中なので会いに行く事にした。彼には、サンディスプリングの学校を紹介してもらったり、ここ数日の宿泊の世話をしてもらい、お世話になっているので、ぜひ車を見てもらいたかった。

実際に会ってみるとダン・グッドマンは、とてもエネルギッシュで回転の早い人だった。彼の夢はずばり、バイディーゼルを作りながら走るバスを作り、それを走らせて学校訪問をして旅をし、教育デモやワークショップをして歩くことだそうだ。それで、僕たちの小さいプラントに特別な興味を示してくれた。


今日はボルチモアの港に車を届けることになっている。まずは予約を入れてある倉庫へ。

フツウなら倉庫へ届けて終わりなのだろうが、僕たちはカルネを使って関税の処理をしているので、通関のオフィスを探すことから始まる。船の出港まではまだ何日かあるので、実際の通関の日時とカルネにスタンプをもらう日付がずれてしまうのが問題らしく、事情を話し理解してもらい判子をもらうことができた。また、20フィートのコンテナだと、ルーフトップのキャリアが日本から送った時より高くなっているので、キャリアを自分たちで外すことになっていた。

あれこれするうちに、数時間港で過ごすことになったが、無事車のデリバリーを終えることができた。港というのは、アメリカ国外に出ることになるわけで、身元確認などがとても厳しい。(僕たちもはじめビジター用ゲートを通過しようとしたら、アメリカ国内で発行された身分証明書を持参していない者は通過できないと言われて焦った。また、24時間以上前に全員のフルネームと帰りの交通手段などを登録しておかなければならなかった。)

無事港の作業を終えて宿にもどり、近くに見つけたフィリピンレストランで約3ヶ月の旅を思い起こし3人で乾杯した。

車を載せた貨物船の出航は、5月のはじめ。ポルトガルでの受け取りは、約一ヶ月から一ヶ月半ぐらいと聞いている。

何度かトラブルにみまわれましたが、なんとか北米を無事走りきる事できて感謝の気持ちと感動でいっぱいです。ここまで応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました!

廃油回収量 0L
走行距離 33km
お世話になった人たち:ダン、クリス、ドナ、ジョー

カテゴリー: north america | コメントする

イオン交換樹脂洗浄(その2)



カテゴリー: north america | コメントする

初めてのイオン交換樹脂洗浄






カテゴリー: north america | コメントする

サンディ・スプリング・フレンズ

4月22日(火) 晴れ ワシントンDC

朝一番に、日本大使館を表敬訪問する。さまざまな方たちのお口添えで、書記官のお二人に時間を作っていただき、我々のプロジェクトの報告をする機会をいただいた。すでにブログを読んでいてくれたそうで、「わたしも旅が好きなので、みなさんの活動に刺激をうけましたし、会っている人の数や、訪ねている場所のバラエティに感心しました。」とおしゃってくれた。とても好意的な歓待を受けビックリ。「もっと早くわかれば、いろいろ広報活動も協力できたのに。」と言っていただけたのは、とても今後の旅にプラスになることはいうまでもない。外に出て車を見ていただき、いろいろ質問も飛び交いあっという間に時間がたってしまった。大使館内を案内していただくなどとても普段で経験できない体験をさせていただいた。

昨日の学校訪問に続き、今日はサンディ・スプリング・フレンズ・スクールという私立の一貫教育校を訪ねることになっていた。バイオディーゼルの教育活動に尽力しているこの学校の卒業生であるダンのススメで、地球の日の今日訪問することになっていた。

創立1961年のこの私立学校は、120エーカーの土地のほんの25エーカーのみを使用し、あとは森や草地として保護するという創設者の方針を守り、緑の多いとても恵まれた環境にある学校だった。幼稚園から12年生(高校3年生)あわせて約600人の生徒数なのだそうだ。今日はその一部の約100名ほどが、玄関ホールに集まりぼくたちを迎えてくれた。

サンディスプリングは環境教育に力を入れており、子供たちの知識の豊富さや質問レベルの高さ、また先生たちの熱心さがとても印象的だった。ランチを一緒にした中等部の科学教師であるトニーとステファニーも、自分の興味や情熱を注いでいる環境系の内容を、カリキュラムに取り入れているということだった。

教師の一人ステファニーがダンの指導のもと、バイオディーゼルのクラブを率いている。生徒たちは、去年の夏ひまわりを学校の畑で育て、秋に収穫して乾燥してきた。先週初めて、自転車型の搾油機で絞りはじめ、もっと効率のよい搾油機が、届くまでこれで子供たちに体験をさせているのだそうだ。「あれだけ苦労して時間をかけて、きっとバイオディーゼルになった時は、数十分バスを走らせたら終わりになってしまうでしょう。でも、そうすることで、子供たちに燃料の尊さを、体で体験して学んでもらえると思うの。」

トニーは、「ここにいて、子供たちの指導をしながら、時々自分は本当に何か役に立っているのだろうか実感できなくて、悩んだり落ち込んだりするの。あなたたちのような人が回って来てくれて、自分は一人ではないと実感できたし、よい刺激になったわ。ありがとう!」とうれしいことを言ってくれた。



これがアメリカ最後の学校訪問になるのだが、いくつも回ってみて本当に実感するのは、子供たちの反応のよさだ。自分の意見や感想をはっきりと発言できるし、何か質問をしたりボランティアを募っても、すぐに手があがるし返事がくる。もちろん引っ込み思案な子もいるし、発言したくても目立つ生徒の影に隠れてしまう子達もいることだろう。でも概して、コミュニケーションが一方通行でなく、話している僕たちもとても楽しめる。これは、ぜひ日本の学校でもススメて欲しいことだと思う。失敗することをおそれていたり、人や先生にばかにされることを怖がったり、自分の意見を人と分かちあうことを億劫がったりして、自己表現をしないなんてもったいない。タコマのベイカースクールを訪ねたときから、3人で言い続けてきた印象だ。




廃油回収 40L
走行距離 144km
お世話になった人たち: ダン、ドナ、トニー、ステファニー、トニー、ウォルト、タキシャ、セガワさん(すし太郎)、フランキー、アンジェラ

カテゴリー: north america | コメントする

アースデイ in ワシントンDC

4月20日(土) 雨 ワシントンDC

今日はワシントンDCのナショナルモールで、アースデイのイベントがあるのでぜひ合流しようと以前からワシントンDC在住のヨウコさんにお世話になっていた。朝、モールのすぐ脇によいスポットを取ってくれたという電話が入った。彼女は、なんとコロラドのサポーター、ヒロミさんとハルミさんから紹介でワシントンDCでのサポートをしていただくことになったのだ。

4番通りからマディソンに入る。ナショナルギャラリーのすぐ前にバスコファイブの場所を陣取って、精製機を引き出してセットアップを始めた頃、ぽつりぽつりと雨が降り始めた。予報が雨だと聞いていたので覚悟はしていたけれど、やはり雨。さっそく、雨用にもってきていた車用タープを取り出し、リヤゲートをカバーする。

土砂降りになったころ、サポーターの一人アヤコさんとだんなさんのアレックスが、レストランから回収したからと、廃食油を届けてくれた。燃料がかなり少なくて移動が難しいことを伝えてあったから、悪天候にもかかわらず出向いてくれたのだ。ほんとうにありがたい。感謝!


ステージでの催しが始まった。雨だというのに随分の人出だ。このイベントは、DCで行われる一連のイベントの一貫で、全米7都市とのサテライト企画だ。1970年に初めて催されたアースデイの企画グループによって創設されたアースデイネットワーク(EDN)は、世界を結ぶ環境への意識の向上や地域と世界レベルでの活動のネットワークとして、世界174カ国、17000の世界的活動団体、5000の米国内プログラムをつないでいる。このEDNとグリーンアップルフェスティバルの協力で開かれたのが、ワシントンDCのナショナルモールでのアースデイだ。今日20日は、多くのミュージシャンたちの演奏、さまざまな分野から招かれたスピーカーによる講話、モール内には数々のブースが設置されていた。そして22日には国会へ地球の温暖化など気候の変化への即刻対応を要求する100万通の電話をするという運動を呼びかけている。

僕たちがアースデイまでにDC入りすることを決めたのは数週間前のことで、時期が遅かったのと、市販されている車を公園の敷地に入れることは許可が出ないということで、公に参加することはできなかった。でも人通りの多い通りに駐車できたので、多くのひとから声をかけられた。バイオディーゼルを試してみたいから売ってくれというひと、学校の教師をしていて近々環境に関するクラスを計画しているから金曜日に車を持ってこられないかという人、右ハンドルだと気づいて「イッツクール!」とはしゃぐ子供たち、雨よけに設置したタープを見て僕らが何か食べ物を売っていると勘違いして来た人、バイオディーゼルに関わった仕事をしたくてつい数日前にナショナル・バイオディーゼル・ボード(NBB)で面接を受けたばかりなんていう青年も来た。



ざっと数えて一日に3回ほど、風も吹き荒れる土砂降りになり、みんな文字通り頭から足のさきまでびしょぬれ、靴のなかもぐしゃぐしゃの水浸しだった。時々ナショナルギャラリーで雨宿りしながらも、人が引かないのはおもしろかった。かえってこの雨を無邪気に楽しんでいるようにさえ見える。僕たちも応援にかけつけてくれた、オークランドのサポーター、ハルエさんと共に4人でわいわいいいながらお祭り騒ぎを楽しんだ。

お世話になっているアンジェラさんの家に立ち寄って服を乾かすと、サポーターの方たちが計画してくれているパーティ会場であるヨウコさんの家を目指す。ポトマック河を渡って、DC周辺での学校訪問や宿泊その他をお手伝いしてくれているヨウコさんとヒロミさん、3人のご家族とお友達やご近所のかたなど、日本人とアメリカ人合わせてざっと20人ぐらいの集まりとなった。

みなさん持ち寄りでおいしそうな食事を用意してくださり、旅の様子を話したり、北米の経過をスライドショウで見てもらい、和気あいあいと楽しい夜を過ごした。サンフランシスコの交流会を主催してくれたサポーターのハルエさんには、「変な言い方だけど、みんなこの2ヶ月間にほんと成長しましたねぇ。人の前で話をするのにも、随分慣れて余裕とチームワークが深まったみたい。」なんて褒められたりして・・・。少しは成長したのかな?!



廃油回収量 79L
走行距離 30km
お世話になった人たち:ヨウコさン&リオ、アヤコさん&アレックス、ヒロミさん&カール、カイくん&ウミくん、リオンちゃん&ダリオくん、ソラヤちゃん、リンタロウくん、その他DCのサポーターのみなさん

カテゴリー: north america | コメントする

グランドゼロからワシントンDCへ

4月19日(金) 晴れ ニューヨーク→ワシントンDC

昨夜、モーテルに宿泊できたのは午前1時過ぎだった。それから燃料を精製をしたので寝たのは遅かったものの、午前中はグランドゼロを見にマンハッタンへもどることにした。どうしてもグランドゼロに行き、亡くなった方達の冥福を祈りたかったのと、その後再建がどうなっているのか、この目でみたかったからだ。

グランドゼロの近くで駐車したところへ戻ってみると、アメリカ人の家族が留守番をしていたサッチンと話込んでいた。父親らしき人物が「いやぁ、僕はねバイオディーゼルには、基本的に反対なのだよ。」「食料の高騰を招いている現状で、原料に問題があるとおもわないかい?」「確かにそうです。ですから、わたしたちは廃油をリサイクルしているんですよ。それに、アメリカ国内でも他の原料を模索して、いろんなところで研究しているひとたちにも会いましたよ。」「へぇ、そうなんだ。私は、まだ納得いかないけれど、ぜひもっと持続可能な道を探求してくれよ。」反対だと言いながらも、楽しそうに議論を交わすのを見て、こういうことは日本人にはとても難しいことだけれど、ぜひ学びたいコミュニケーションの方法のひとつではないかと思った。


いよいよマンハッタンを離れ、ボルチモア・ワシントンDC方面に向かう。東海岸に来て、有料高速道路やトンネルが目立ってきた。ハイウェイ上で追い抜いてゆく車から、Vサインや親指を立てる応援のしぐさ、プップー!という警笛の激励を受けるのにも慣れてきた。ニュージャージー・ターンパイク&I-95を通っていたときだ。ダッジの白いバンの家族連れがやけに盛り上がりながら追い抜いていった。今まで幾度もシャッターチャンスを逃しているタツヤから、「あのバンじゃあまりスピードが出ないから、追いつけないかなぁ。」とのリクエスト。

どうやら向こうも、こちらがスピードアップしたことに気づいたらしい。追いつくのは、とても簡単だった。適度に混んでいるから、2車線を並行走行しても文句を言う車はなかった。あちらの窓が開いてみると、どうやら家族みんながカメラの用意をして、近づいてきたようだった。サッチンも窓を開け、手を振っている。こちらのバイオディーゼルの文字を指差して親指を立ているから、BDFのサポーターだということは間違いない。もう一度手を振ると、フツウのスピードにもどり去っていった。

実は5月の中旬になって、このお父さんからメールが来た。ぼくらのサイトを見つけたのだ。4人家族のうち14歳になる息子がエコ燃料に興味をもっていて、ランプを改造してバイオディーゼルで使っており、運転できるようになったらディーゼル車を改造してバイオ燃料で走りたいと言っているのだそうだ。だから、僕らの車を見て、息子をはじめ家族みんなが思わず興奮してしまったのだそうだ。

こんなやり取りは、長い道路の旅にちょっとしたスパイスを与えてくれて、とても楽しい。

さて僕たちはその後、ボルチモアの町を抜けブルックビルという町に寄り道することになっていたのだが、ボルチモア周辺で車のパネルに見慣れぬランプが点いたことに気がついた。オイルが少なくなったり、エンジンフィルターの交換が必用な時につくランプとは違うものだ。すぐに車を停めて、マニュアルを紐解くことにした。どうも、燃料フィルターに不純物(水その他)が入り、フィルターが一杯だから、一度たまったものを抜かなくてはいけないようだ。ペットボトルに70mlあまり入った中味を見て、僕らはギョッとした。それは明らかにとても色の濃いグリセリンと水だった。

できるだけ避けようと言いながらも、僕らは約束の時間に間に合わなくなりそうだったり燃料が足りないとき、精製が完全に終わっていないバイオディーゼルを給油してしのいできた。そのせいで使用した燃料の中に、本来取り除くべき不純物が混ざったままエンジンの方へ送られていたのだ。このフィルターが効いていなければ、エンジンにダメージを与えるところだった。北アメリカ大陸横断は問題なくここまで来たけれど、これまでの判断基準では甘い。そう痛感し、ほんの少し背筋が延びる思いだった。品質管理をもっと厳格にしていかないと。

夜遅くDCの町にたどり着く。いろいろあって、結局遅くなってしまった。泊めていただくアンジェラのお宅はDCにあるのだが、カリフォルニアのサポーター、サッチンの親友のハルエさんが飛行機で駆けつけてくれて、先にご近所を偵察(?)しパーキングやその他の事情を確認してくれていたので、とても助かった。彼女が買っておいてくれた3種類のクラムチャウダーで乾杯し、再会を祝った。アースデイまでにDC入りしよう! そう決めてから、ついつい先を急いでの欲張りな旅をしてきて、懐かしい顔を見たことと、久し振りにモーテルではなく人のお宅に来て、何だかとても落ち着いた。明日は朝早いから、今夜はとにかくすぐに寝ようということになり、サッチンとハルエさんにも無理だとわかりつつ「あまり夜更かししておしゃべりに興じないように。」と釘を刺し、床に入った。無事DC入りできた、よかった!

廃油回収量 0L
BDF 40L(フランキーより)
走行距離 402km
お世話になった人たち:フランキー、アンジェラ、ハルエさん

カテゴリー: north america | コメントする