バークレーへ

我々の精製機と同じ水洗浄しないでBDFを精製するプラントを販売している「グリーンライン」という会社をたずねた。比較的新しい会社のだけれど、各部署の責任者たちは熱心だった。アルジー(藻)からバイオディーゼルができるというのは、BDF関係者のなかでは今持ちきりの話題のひとつなのだけれど、彼らもその開発の行方には興味津々という感じで話が合った。

午後2時半、UBバークレーの大学院生マイクと会うべくバークレーへ。僕らのために廃油を持っている人を紹介してくれるという。ランディは、廃材を生かした改装を薦める建築デザイナーだ。自分のVWジェッタをSVOつまりフィルターにかけた廃食油で走らせている。集めすぎて困っているというので、手動ポンプを使ってたくさん廃油を(それもフィルターを通したきれいな!)いただいた。外で話していると、バークレーはさすがグリーン活動のメッカ、多くの人が足を止めて質問してきたり、情報提供をしてくれた。


バンクロフトホテルも協力してくれた。
学内の新聞も取材に来てくれてた。
B・E・A・Rという学生のバイオディーゼルクラブに所属する学生とも出会った。

犬も歩けば・・・とは例えが悪いが、ここはさすが全米で初めて公共交通機関にバイオ燃料(B100)を使用した町だ。話しかけてくる人たちの、勢いがちがう。

廃油回収 165L
走行距離 77km
お世話になった人たち:ピーター(グリーンライン)、マイク(UCバークレー)、ランディ、アダム、ケリー、デリック、スカイラー

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束の間の休養

シアトルを出てから、毎日昼夜を徹しての作業と旅が続き、ちょっと疲れが出た。2日間ハルエさんの家で休養しつつ、燃料作りに専念することにした。バスコファイブはハルエさんのアパートの中庭の駐車場に停めさせてもらい、電源は3階の彼女の部屋から窓を通して延長コードでひっぱり確保させてもらった。
寒いと廃食油の入りが遅いのでフライパンで油を暖めていれてみることにした。
そうすると油はスルスルとフィルターを通り、廃食油タンクに入っていった。今まで廃食油を入れるのにすごく時間がかかっていたのでこれはヒットアイディアだ!
しかし、部屋の中で油を暖めるとその油の匂いが部屋にたまり、気持ちが悪くなることに・・・。


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夢のサンフランシスコ

雪の天気を押して走ったのには、もうひとつ理由があった。バークレーで今日イベントがあり、廃油を貯めて待っていてくれる人たちがいるからだ。サッチンの友人ハルエと彼女の友人ノーリーンが仕切ってくれている。

シャスタ山からの道すがら、霧の中に美しい山や谷を見た。ほんとうはゆっくりシャスタを感じていたかったのに・・・
残念、また改めて来る事にしよう。

午前10時50分、バークレーまであと4”50マイル弱というあたりで、またしても燃料切れのランプが!こうなると3人とも、怒ることも落ちこむこともできず、「ははは・・・、ランプがついてからどれだけ走るか実験しよう。」なんて呑気なことを言ったりして。エンプティのランプが点いてから94kmのところでエンジンは止まった。

やむを得ず、化学反応は済んでいるがフィルターをかけてグリセリンを取り除く前の燃料(本来グリセリンはエンジンをいためるので、できるだけ取り除きたい)を給油することにした。タブーに手を染める時ってのは、こんな気持ちなのだろうか。

イベントは1時からだったが、どうにか間に合った。打ち合わせもセッティングも、ばたばたと40分ぐらいでやったけれど、でも間に合ってよかった。土砂降りの中、何人もの人たちが油を持ちよってくれた。感謝だ。


夜はサッチンの親友、ハルエの家に泊めてもらった。僕らは廃油の精製に加え、日記や写真の整理、ウェブのやり直しなどやりたいことがたまっているので、ここにしばらくお世話になることになりそうだ。

廃油回収量 52L
走行距離  443km
お世話になった人たち:ハルエ、ノーリーン、キム、セシル、ベン、シャロン、レイ、ジャメル、レーシー、ウェス、ナオミ

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シャスタの夜

ベンドのコープ給油所で燃料の精製をしながら、訪れる人たちと話をした。みんな僕らのやっていることに興味を持ってくれているようだった。ベンドのBDFコープは、とても熱心で、エコ燃料ムーブメントを意識して活動しているひとが多かった。カリフォルニアの関係者ともつながりが深く、ひとりはこれからカリフォルニアに行くので、僕らが着いたらまた会う約束をした。


午後になって曇ってきた。南へ向けて出発しなくては。
途中クレマス・フォールズという町にある、オレゴン・テクノロジー研究所という学校に立ち寄った。大幅に遅れて到着した僕たちを、バイオ燃料関係の教授や職員のかたたちが快く迎えてくれた。この学校の建物は、温泉ですべての暖房をまかなっている(地熱暖房)。冷えた水がまた水源にもどるよう工夫された大きなパイプや、学生のプロジェクトで作っているバイオディーゼルの精製機を見せてもらった。


日が暮れ、更に南を目指す。
だが、どう考えても燃料が足りない。ベンドで大雪に合って足止めを食いたくないので、十分精製せずに出てきてしまったからだ。サンフランシスコまでは無理としても、レディングまでは・・・。と願っていたけど、山道で燃費が落ちたため思いのほか早く燃料が減っている。

深夜7時を回ろうとしていたとき雪が降り始め、そして燃料計のエンプティランプが点き始めた。非常事態だ。こんな山奥でガス欠すれば寝袋など持っていない僕らは凍傷にかかって翌朝まで保たないだろう。いろんな人に頼んで電話をかけまくり、ここからほど遠くないシャスタ山の町に僕らを迎え入れてくれるカップルを見つけた。ハイ・ロー・ダイナーで遅い夕食のころ、雪が本格的になってきた。「注意報が出ているわけではない。」という地元の方の言葉を信じるしかない。ここのおすすめは超巨大なマウンテンバーガーだ!

雪の中夜通し精製をフィルターがけをした。交代で寝ずの番だ。夜中の3時過ぎ、ラッキーなことに、雪が小降りになった。
助かった!

廃油回収 0L
走行距離 374km
お世話になった人たち: リチャード、ボブ、ローズ、デイビッド

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エコステーション

ポートランドのBDF関係者の何人もからおオススメされた、シークエンシャルという会社のステーションへ。オレゴン産のキャノーラと廃油から作ったBDFを売っている。ガススタンドのコンビ二も兼ねる建物の屋根の上には、約4500種類ほどの背の低い植物がびっしりと生えている。建物自体も自然のエネルギーを利用して空調するパッシブソーラを取り込んだ文字通り緑のエコステーションだ。

ユージーンに住む知人の柴田さんと再会を祝して昼食をとった後、今後のルートについて迷っていた。これから行きたいベンド方面は雪の予報がある。無難に西海岸を南下するにはメインハイウェイのある西側を通る方が安全だが、今までずっと連絡を取ってきたサポーターのブレナンが期待して待っていることを思うと、オレゴン中部へ向けて山に入ることに決断した。

チェーンが必要という情報もあったが、雪がちらほらちらついたものの、どうにか持ちこたえてくれた。ベンドに到着するとすでに地元のテレビが取材に来ていて、ライブでプロジェクトの紹介をされてしまった。ドキドキ!

よくアメリカのテレビニュースに出てくるリポーターがいて、発電機で照明を供給するテレビ局のバンがいた。なんだか不思議な気分だ。


ベンド・バイオディーゼル・コープの歓待を受け、リモデル中のアールデコ風の家に泊めてもらった。

廃油回収量 47L
走行距離 245km
お世話になった人たち:イアン、柴田さん、ブレナン、マイク、ジム、クリント

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ポートランドからユージーン

ポートランド最後の日。朝起きるとすでにジェイは朝ご飯を作っていてくれた。これでもか、というほどパンケーキを焼いてくれ、大好きな目玉焼きとベーコンを用意してくれ大感激。本当に昨日初めてあったのか?と思うほどもてなしていただいた。僕らがパクパク食べて満足そうな顔をしているとジェイも嬉しそうだった。なんだか実家に帰ってきたようなそんな錯覚に陥りそうだ。なんとお礼をいっていいものか。ありがとう、ジェイ!

食後、ご近所のパットを訪ね、リモデル中だが彼のグリーンでいてカッコいい家を見学。(雨水の貯水タンク、廃材利用の床、特殊な壁材と断熱材、パッシブソーラーの窓とサンルーム、インテリアなどの工夫など。)

ポートランドの町中撮影。小雨。
我々の車のヘッドランプやスポットライト類をサポートしていただいているPIAAのアメリカ支社に立ち寄らせていただく。このプロジェクトに賛同していただき、ポートランドによったらぜひ、支社によるようにと言ってくださり、廃食油を用意してくれたのだ。日本が本社のPIAAは、1986年からアメリカに進出したという。現在はクオリティの高さとデザイン面で、高価格帯の商品をアメリカでも定着させ売り上げが延びているそうだ。社員のみなさんに出てきていただき給油していただく。


ポートランドを午後3時過ぎに出発。キャンビーを目指す。サンブレーク・バイオディーゼルのジェフを訪ねる。彼は始めは個人で燃料を作っていたが、噂を聞きつけて多くの人達がBDFを買いにくるようになり、現在は有限会社として廃油からBDFを作っている。チキンをゆでて出た油脂が主な原料と聞き、ギョッとした。

僕らの車に興味のある仲間が集まっていたのでプラントの説明をした。そのあと、彼からメタノールとカリウムを分けてもらう。


月食。しばし立ち止まる。僕たちは、ちょっと駆け足で動きすぎているのかもしれない・・・。
夜9時近く、ユージーンのユースホステルに到着。夜通しの作業中、宿泊客やマネージャーが興味を持ってやってきた。

廃油回収量 1L
走行距離 249km
お世話になった人:ジェイ、パット、リズ、タミー、リチャード、島田さん、アラン、ジェフ、デイブ、ティム、マック

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ジェイの招待

夜7時に約束通りジェイの自宅におじゃまする。さっそく自宅のガレージを解放してくれ自由に使わせてくれたおかげで燃料の精製も順調に進み、飲み物やスナックなどいたれりつくせり。彼の家は、立派な家で庭には日本庭園のようになっており、奥には茶室まで作られていた。日本に興味があるのだろう。さらにさまざまなスポーツギアや趣味のよい旅の思い出の品に囲まれていた。ジェイの手料理をいただき、夜も更けて行った。

その後、ガレージで一晩中燃料の精製をさせてもらい、あたたかいベッドを用意してくれ最高のもてなしだった。「ジェイ、僕たちのことを甘やかし過ぎだよ。」というと「君たちも僕を甘やかし過ぎだよ。こんな楽しいサプライズは、久しぶりだ。」と微笑んだ。


廃油回収量60L
走行距離 51km

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ポートランドの環境への取り組み

コロンビアを出てダウンタウンへ戻ると、バスコファイブを停め僕らは4時過ぎから夕暮れ時のトラムに乗り町の撮影をして歩いた。ポートランドのバスは、というもので、バイディーゼルで走っていた。実際歩いてみると、ここは自転車がすごく優遇されているのがわかる。バスにもトラムにも自転車を収納するスペースが設けられているし、道路にある自転車レーンも広範囲にわたって設けられている。


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コロンビアスポーツウエア訪問

午後12時、今回のウエアをサプライしてもらっているコロンビアスポーツウエアを訪ねた。インターナショナル・マーケティング部のキャリ、ナディア、マークの三人が会社の入り口で快く迎えてくれた。これも日本のコロンビアからこのプロジェクトと趣旨を事前に話してもらっていたからだ。正面玄関の脇にはすでに集めてくれた廃油(50L)が置いてある。みなさんに集めていただいた一人一人に廃油を注いでもらっていると、他の社員さんたちも珍しがって出てきた。その後社員食堂に招待していただき、ランチをご馳走になった。



COLUMN:サステイナビリティ・マネージャーのクリステンさんに話をうかがう。
彼女の部署は、去年の10月に設置されたばかりの新しいもので、今まで部署レベルで取り組んできた環境にやさしい製品作りを、会社として統合していくのが使命ということだ。例えば靴のパッケージなどには再生紙を利用、インクは大豆が原料、サイズも靴がきっちり入るほどの大きさに変えた。工場からの衣類の発送は、大きなビニール袋で一括とし小分けに分けるのを避けたり、製品に付いているタグの数を一つにするよう取り組んでいるということだ。人気のある大きな会社がリーダーシップを取ってくれるようになると、環境問題への努力も進歩がはやくなる。公募の中から選ばれたクリステンさんの今後の活躍が楽しみだ。

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ジェイズガレージ

朝9時ごろジェイズガレージというBDFの売り上げが全米1という噂の給油所を訪ねた。ダウンタウンにあるBDF修理工場を兼ねるそのスタンドは、予想に反してとても質素で年季が入っていた。修理に持ち込まれた車が4”5台停まっていたので敷地はいっぱいだったのでまずは近くに路駐して様子をみることにした。

オーナーのジェイは、気さくでウィットに富んだ人物だ。車を開けるなり「すごい機械だなぁ。」と言いながら、ぼろきれで精製機を磨き始める。そしてふと顔を上げると、「廃油がいるんだろう?ついておいで。」と言いながら、携帯電話をかけながら片手で来いの合図をしながら通りを渡る。僕たちはなにがなんだかわからぬまま後に従うしかない。向かいのレストランの入り口辺りの藪の中に、なにか番号合わせの鍵がありジェイは電話で指示を受けながらそれを開けると、鍵を取り出して僕たちを無人のレストランの中に招き入れた。キッチンに入ると、大きなバケツに廃油が入れてある。「これをもらっていいそうだから。」まさか翌朝始まって5分で20L以上の廃油をいただけるなんて驚きだ。

ジェイの店は忙しい。うわさどおり次から次へと車が出入りし、バイオディーゼルやバイオエタノール燃料を給油していく。アメリカには珍しくなったフルサービスのステーションだ。でも、お客さんたちは結局車から出て、ジェイに話しかけている。バイオディーゼルを売るからには、問題があったら引き受ける。でも必要以上の問題を抱えた車の修理はごめんだから、クオリティのよい燃料だけを売る。あとはここの問題さ、とポン!とつなぎの上から胸を叩く。この商売を始めてから彼は宣伝をしたことはないのだそうだ。軍隊を出てから、わずかな手持ちの費用で、古いスタンドを買った。堅実な商売と立地条件のよさで、ここまでやってきたという。

今から7年ほど前にバイオディーゼルを売らないかという友人に誘われて、試しに扱いはじめたところ、二週間もしないうちに「あそこでバイオディーゼルを売っている。」という噂を聞きつけて、バイオディーゼルユーザーが、どんどんやって来たのだそうだ。その後は、心のこもったサービスを怠らず、BDFの売り上げを伸ばしてきたのだそうだ。人を第一においたビジネスが成功したのだろう。今日はどこに泊まるんだ?と突然ジェイは僕たちに聞いてきた。「今夜泊まるところが決まってないのなら。」と自宅に招待してくれたのだ。


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