フレンチクォーター

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4月7日(月) 晴れ ビューモント→ニューオリンズ
今日の走行予定距離は400kmちょっとだ。比較的楽な日程なので、インターステイトを避けて少し小さめの90号線を走りたいと考えていた。僕らは燃費走行を守っているので、時速100kmがいいところで、制限速度の120kmぐらいで走るほかの車とはスピードのギャップがある。それに何かが目に留まった時、インターステイトではすぐに引き返しづらい。そこでインターステイトから降りて南部の田舎道をゆっくり景色を眺めながら走ることにした。
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ルイジアナに入りGuydanという村で、さらに一般道を走ってみた。農業機械(トラクターなど)をバイオディーゼルで動かしているひとはいないか、バイオディーゼルを作っているひとがこんな田舎の村にいるだろうか、そんな疑問がふと湧き寄り道することにした。農具店を見つけ駐車していると、男の人が声をかけてきた。「バイオディーゼルか。だれも知らないな。でも、妻とレストランを開くので、内装を自分たちでやっていることろなんだ。もう少し後だったら、油をあげることぐらいできたのにね。」農具店でバイオディーゼルが何かも知らなかった。その彼は、「市役所に行ってみたら?あそこの女の人たちは、村人のことなら何でもしっているから。」と励ましてくれた。
さっそく小さなシティホールを訪ねてみると、職員の女性たちはいろいろ話した結果、この村では聞いたことがないけれど、隣のMermnentauという村では誰かがバイオ燃料に手を出そうとしていると聞いたことがあること、G&Hというハンティング・グッズ店に大抵の男たちは出入りしているから何か知っているかも知れない、と教えてくれた。善は急げと、G&Hはドアに行くと、壁一杯にライフルや鹿首の剥製が並んでいるハンティングの店だった。一見、恐そうな店の若主人ポールさんに話かけてみると、とても親切に何本か電話して聞いてくれた。しかし残念ながら、だれも見つからなかった。その後もトラクターを売っているショップを見ると飛び込んで話を聞いてみたが、やはりバイオディーゼル燃料はこのあたりでは誰も使っていないようだ?!
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気を取り直してハイウェイに戻る。でも、こういった地域ごとに違う雰囲気を持った景色を体験し、見ず知らずの地元のひとに話かけ、出会うチャンスをくれるのも、このアドベンチャーのよいことろだと思う。
移動中、携帯電話を使ってコンタクトしていたニューオリンズでBDFを作っている唯一の人物と、やっと連絡がとれた。NOBIという会社だ。ネットの検索で行き当たるのも、カリフォルニアのケントが紹介してくれたのも、このNOBIのオーナーだった。他のコンタクトが、日程が変わったことであえないということだったので、ぜひこのグループは会いたいと思っていた。だから、電話番号がわかり絶妙のタイミングで連絡がついた時は、うれしかった。すでにエンプティランプが点灯していた。精製が終わった燃料がもうひとつのタンクにあるから心配はないが、タンクからポンプで給油するには電源が必要だ。できることなら、彼女の家までもってほしい。ハイウエイでガス欠症状が起き、走行が怪しくなってきていたが市内をなんとか通り抜け、なんと彼女の家の前に止まった瞬間に燃料がきれいになくなった。
ピンク色の家から裸足のアイリーンがニコニコしながら出てきた。大学を出たばかりと言ってもおかしくない年頃の、(失礼かもしれないが)若い元気な女の子だ。さっそくバスコファイブの後部ドアを開けてプラントを見せると「ワオ! 気に入ったわ。」と大喜びだ。僕らのシステムを説明し始めると、次から次へと質問の山で、彼女も僕らが今まであってきた「バイオディーゼル・フリーク」の一人なのだと確信した。彼女は前のパートナーと別れ、BDFを作るのからはなれ廃油の回収業に転向する最中なのだそうだ。彼女はバイオディーゼル燃料を作るのにアップルシードとマエストロの機械を使っていたが、今は友人に譲って(もしくはあずけて)るらしい。大きなバンには300ガロンのタンクが入っていて、現在35軒くらいのレストランと契約があるとのことだった。ボーイフレンドのデイビッドは、自分の車をSVO(フィルターにかけた廃油)で走らせるため、改造中だ。ちょうど遠心分離機を注文したばかりらしく、僕らの遠心分離機にいたく感心して、盛んに写真を撮ったり質問をしてきた。
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アイリーンのところへ泊めてもらえることになったので、場所探しをしなくてよくなった。そこで、せっかくなので暗くなる前にニューオリンズらしいところへ行って夕食をとることにした。当然フレンチクォーターだろうというので、バスコに乗っていざ出陣。駐車に時間がかかりそうなのでちょっとスナップ写真を撮ろうと、車を停めて通りの反対へ渡った。向かいの店の呼び込みをしている黒人の男性二人が何か言っている。「何をやっているんだい?」と興味津々だ。バイオディーゼルの説明を始めると、「何だ、何だ?」と知らない間に人だかりができてしまった。南部独特の母音の長いリズミカルな英語が飛び交う。みんな陽気で冗談を言っては笑い、他の人に説明し始めたりして、人が後を絶たない。さらに移動しながらパーキングをさがすがなかなかない。車を止めるたびにバイオディーゼルを知っているよ。とか、家の店の廃食油を持って行ってくれる?などちょっとフレンチクォーターの中を移動するだけで大人気だ。
やっと理想的な駐車場が見つかり、僕らは街並みを徘徊した。ニューオリンズの気候と歴史がこの町を生んだのがなんだかちょっとだけわかった様な気がした。みんな陽気でたのしそうだし、音楽が絶えない。オイスターをつまみながら、しばしンニューオリンズの空気を楽しんだ。
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廃油回収 0L
走行距離 478km
サポーターたち:アイリーン、デイビッド、ルイス、ウォレス

カテゴリー: north america パーマリンク

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