宇宙からの贈り物〜皆既日食

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7月22日、日本で46年ぶりに皆既日食が観られるこの日。国内外からおよそ15,000人が奄美大島を訪れたようだ。
同じ地域で皆既日食が観られるのは300年に一度と言われる。
皆既日食が午前9時35分から始まった。
本格的な日食が始まったのは午前10時55分からだった。
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日本の島の環境は時代の波と同時に変化し、自然の環が崩れ、海は汚れていく。
そして島は高齢化と過疎化が進み、子供達は島の外へと出て行く。
太古の昔から、自然が循環し人間と共存してきた島の輪が今崩れ始めている。
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海を愛するサーファー達は、自然の声に敏感だ。将来自分たちの子供の未来を考えたとき、このままではだめだ、なんとかしないといけないと思った。
太陽と月と地球が一直線にならんだこの日、皆既日食のリングが島の循環の輪を取り戻すきっかけとなるよう祈り、空を仰いだ。
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皆既日食の日、僕はサーファーと一緒にカメラを持って海に出た。
原始のころの人々も突然暗くなった空を見上げたと同じように皆既日食を感じたかった・・。
真上にある太陽とサーファーを同時に撮る為に魚眼レンズをつけた水中カメラを持って海の中に入った。日食の間、僕は体に重りをつけて潜り、シュノーケルで息を吸いながらゴーグル越しに水中からファインダーを覗いていた。カメラのレンズだけを海面の上に出して、皆既日食とサーファーをずっと撮り続けた。
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海上には微風と波があったが、10時55分・・空が暗くなると同時に風がおさまり、波がピタッと止まった。
海の中がサワサワ〜という感じで冷たさが体に忍び寄ってくるのを感じた。
太陽が完全に見えなくなった2分半は、時間が止まったようだった。
その時、僕は海の中でたった一人、地球と一つに成った。

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