3/27 陸前高田第一中学校 「サンダルぬげて裸足で逃げた」

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陸前高田でいちばん大きな避難所が「陸前高田第一中学校」。
上は体育館の様子。床に畳やマットを引き、毛布を重ねて寝転がる。イスを物置き棚代わりに、段ボールで仕切りを作り、被災者たちが今もこうして暮らしている。
この避難所をまとめる本部長もまた被災者だ。
「私も仕事中に被災しましてね、着の身着のままにげてきたんです。だからほら、靴がこんななんですよ」
足下に目をやると、スニーカーが半分までしか履けていない。
かかとをふんだ状態で履いている。
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「地震からすぐに、職場からサンダルで逃げたんですけど、それが途中でぬげてしまって裸足で走りました。だから靴をもらったんですけど、サイズが合わないもんで小さくてね。我慢して履いてたんだけど、足の爪を悪くしちゃって。それでこうしてかかとをふむしかなくて」
「ズボンは逃げてきた日の背広のままなんですよ。背広の上着のほうは職場のイスにかけてきたから、流れてしまいました」
ここ陸前高田第一中学校
震災当初は1200名、現在では800名の被災者を抱えている。
物資は潤沢に届くが、なにせ800名分。今後の不安は大きい。
「食料はとにかく先細りです。注目度が低くなって、ご厚意で頂く支給が減っても、避難生活は長く続いていく。これからどんどん厳しくなると思います。できれば800名分、レトルトでもおかずになるものでも頂けるととてもありがたい」
校庭では仮設住宅が急ピッチで建設されていた。今月いっぱいで工事は終わるそうだ。
しかし避難者の数には到底追いつかない。
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